偏差値35から東大合格を果たし、漫画『ドラゴン桜2』の編集担当でもある西岡壱誠氏によると、高校入学時には東大に合格するなんて誰も思っていなかったような人が、一念発起して勉強し、偏差値を一気に上げて合格できる可能性は大いにあるそう。
今回は、西岡氏著書『マンガでわかる 東大勉強法』より、頭の良い人が口にしない言葉をご紹介します。
西岡氏は偏差値が35だった経験から、「東大生をはじめとする頭のいい人は、どうして頭がいいのか?」ということを考えて、調べてきたそうです。
そしてその中で気づいたことは、東大生は普段の会話の中で使っている言葉から普通と違うことが多いと言うことに気づいたのだそうです。
とはいっても、頭のいい人がなにか特殊な言葉を使っているとかそういうわけではありません。
東大生は、普通の人が普段つい言ってしまいがちなこと、つい使ってしまうような言葉を使わないのです。
頭のいい人の代表である東大生が言わないこと、とはいったいどんなことなのでしょうか。
ずばり答えから言うと、東大生は「ダメだったときの言い訳になる言葉」を使わないのです。
例えば、テストなどが始まる前に「昨日ほとんど勉強していない」とか「昨日眠れなくて体調が悪いので、今回の試験は本調子じゃない」などと言う人に会ったことはありませんか。
試験前の教室では、必ずどこからか聞こえてくるセリフですよね。
これは、「メンタルブロック」または「セルフハンディキャッピング」と呼ばれる現象です。
実はこれをしている人は、成績も上がらず、合格もできない可能性が高いのだそうです。
自分の言ったセリフで、「自分はバカだ」という予防線を張っていると、本当にバカになっていく、というもの。
確かに「自分にはできない」とか、「もうダメだ」とネガティブなことを言ってしまいがちです。
そんなセリフを言うことでちょっと謙虚になって、自分のことを客観的に見ることができているかのように錯覚しているのです。
でもそれは、「失敗したときの言い訳作り」として自分の心を守っているだけなんです。
なので、そんなセリフを言えば言うほど成功からは遠ざかっていきます。
言い訳をすることが悪いこととは言いませんが、うまくいかないかもしれないことに理由を探して、「失敗しても大丈夫」という心理状態に自分を置いてしまっては、成功の可能性は格段に下がってしまいます。
そういう言い訳を繰り返していると「自分はバカだから」と言って本当に勉強をしなくなったり、「体調が悪いから」と言って本当になんだか少し体調が悪い気分になってしまい、言葉が本当になってしまうこともあります。
言霊(言魂)って聞いたことはありませんjか?
言霊は、 古代日本で、言葉に宿っていると信じられていた不思議な力で、発した言葉どおりの結果を現す力があるとされていました。
ダメだったときの言い訳になる言葉でメンタルブロックすることは、百害あって一利なしなのです。
ではどうすればいいのでしょうか。
それはとても簡単なことで、とにかくダメだったときの言い訳を言わないようにすればいいのです。
とはいえ、別に意識して言っているわけではなく、自然とそう言う言葉が出てしまい、もうすでに口癖になってしまっている人もいるかもしれません。
自分がメンタルブロックしているかどうかは、人から指摘されないとわからない場合があります。
そういう人は、家族や友人に、自分がマイナスな言葉を言うたびに指摘してほしい、と頼んでおくといいでしょう。
そうすることで、自分の発言を客観的に見ることができるようになり、自分はこんなにマイナスなことを言っていたのかと顧みることができるようになります。
すると徐々に、言葉にする前に止めることができるようになっていくでしょう。
自分の発言をしっかりと可視化して、反省して、メンタルブロックしないように意識していきましょう。
そうすることで、次第に言い訳をせずに自分と向き合い、しっかりと逃げないで立ち向かうことができるようになります。
そうなってきてやっと、本来の自分の力が出せるようになるわけです。
まとめ
無意識に口にしている人も多いので、あなたがもしそう言う傾向があるかもしれないと思うのなら、家族や友達に「メンタルブロックしていたら教えてほしい」と言っておくのもよいと思います。
これから本当の自分の力を100%だせるようになるためにはとても大切なので、ぜひやってみてください。
『マンガでわかる 東大勉強法』