自宅の固定電話にかかってくるのはほぼ100%セールスの電話ばかりではありませんか?
電話での対応の仕方にも変化が起きています。
私もそうなのですが、家の固定電話に出るときには名乗らないようにしています。
しかしマナーという点ではなにか問題が生じるのでしょうか?
今回は固定電話に出る際の気になるマナーについて、詳しく掘り下げてみます。
1.固定電話にかかってきた電話は出ない
そもそも電話に出なければ、セールストークに煩わされることがないという確実な方法です。
あなたがどんなに気が弱くても、電話に出なければ勧誘されることはありませんよね。
当然ながらこれが一番確実な方法です。
本当に大事な用事があって電話をしてきた人であるなら、留守電に切り替わればメッセージを残すか、直接携帯電話にかけてくるはずです。
本当に用事がある人も留守電になる前に切ってしまう可能性があるため、留守番電話の設定の際には1~2回の短いコールですぐに留守電に切り替わるようにしておくことをおすすめします。
2.迷惑電話防止機能付きの電話機にする
最近では、迷惑電話防止機能のついた電話機があります。
1.「録音機能」
電話がかかると相手に「この電話は迷惑電話防止のために録音されます。あらかじめご了承ください」というアナウンスが流れるため、勧誘電話の場合は録音されたら面倒という意識が働くので、電話を切るケースが多くなります。
2.「名乗り機能」
電話がかかると相手に「お名前を名乗ってください」というアナウンスが流れるため、名乗りたくない悪質な勧誘会社は電話を切ります。 名乗っても知らない人なら出なければよいのです。
3.「自動録音」
電話に出たとき、通話内容を自動で録音する機能があるため、最悪電話に出てしまっても、会話内容が録音されていれば、断った証拠として残ります。
「迷惑電話防止のために録音します」というアナウンスはかなり効果的で、電話機を替えるだけで勧誘電話がかなり減る確率は高いでしょう。
パナソニックの電話機は迷惑電話撃退機能がバッチリついていて人気があります。
3.「勧誘ですか?」と聞く
それでもうっかり電話に出てしまったときはどうすればよいのでしょうか。
実は、電話での勧誘販売は「特定商取引法」という法律の対象となっており、電話で勧誘販売をする前には、『事業者の氏名(名称)』『勧誘を行う者の氏名』『販売しようとする商品(権利、役務)の種類』『契約の締結について勧誘する目的である旨』を伝えなければなりません。
つまり、電話をかけてきた時点で「○○の勧誘である」ということを伝えなければならないのです。
ですから、勧誘電話かも?と思ったらすぐに「勧誘のお電話ですか?」と聞いてみてください。
その時に、相手がごまかそうと話をはぐらかしたり「勧誘ではない」と答えたときは、「この会話は録音していますが、勧誘じゃないということでよろしいですね?もし勧誘だったら特商法違反になるので、消費者センターに通告します」と言います。
相手は、あなたが法律のことなんて全然知らないと思っているので、このように少し「分かったようなこと」を言われると、面倒くさくなり向こうから切ってくれます。
それでも話を続けてくるようなら、最終的に勧誘してきた時点で「勧誘じゃないと言ったのにこれは勧誘電話ですよね。録音内容を持って消費者センターに通告します」と言ってガチャ切りで電話を切りましょう。
もしも正直に「勧誘です」と答えたときは、「勧誘はいりません」とはっきり断って、電話を切りましょう。
特定商取引法では、断っているのにしつこく何度も勧誘することは禁じられています。
もしまた電話がかかってきたら、「断ったのに勧誘するのは特商法で禁止されています」と言って切ります。
ここまでやれば、どれほどしつこい相手でも面倒くさくなって電話をしてこなくなります。
4.「怖くて強く言えない」という人は…
うっかり電話に出てしまったけど、「勧誘ですか?」とか「特商法違反です」など、怖くて強く言えないという人も中にはいるでしょう。
その場合は、相手が一方的にしゃべっていても聞く耳を持たずに「要りません」とガチャ切りしてください。
人に対して強く言えない、性格が優しい人は「ガチャ切りなんてしたら失礼なんじゃないか」とか「逆恨みされるんじゃないか」などと考えてしまうかもしれません。
ですが、相手は勧誘のプロです。
1日何百件と電話をかけ、何十人という人にガチャ切りされて断られています。
あなたがガチャ切りしても、大勢の中の一人でしかなく、いちいち覚えていないので心配する必要はまったくありません。
あなたが「ガチャ切りしちゃった…」などと気をもんでいる間にも、相手は次の人にさっさと電話をかけているのですから、気にすることはないのです。
ガチャ切りで後ろめたさを感じる必要はなく、反対に貴重なあなたの時間をムダにしようとしている奴らだと考えて、さっさと切ってしまいましょう。
断るときははっきりと「要りません」「契約しない」と伝えます。
しかし気が弱い人がよく使う手段として、
「今忙しいので、またにしてください」
「ちょうど出かけるところなので、またにしてください」
「来客中なので、またにしてください」
「来客が来たので、またにしてください」
などがありますが、これ、全てNGです。
理由をつけて上手く断っているように感じるかもしれませんが、電話をかけている相手は勧誘のプロです。
上に挙げたような断り文句は「スルーして話を続けるように」と訓練されています。
だからこそ、延々と話を続けてくる相手を断るには、ガチャ切りをするのが有効なわけですが、仮に「忙しいので、またにしてください!」と言ってガチャ切りしたとしても、相手は「またにしてください」という言葉につけこんで、後日「『またかけてください』とおっしゃったんで、かけ直しました」なんて白々しく電話をしてきます。
相手もあなたが断るために言ったというのは分かっていますが、あなたが「また」と言ったからかけたのだと「あなたのせい」にして、さらに断りづらい状況に持っていこうとします。
同様に、たとえば「奥様でいらっしゃいますか?」と聞かれて、本当はそうなのに「いえ、私は留守番の者です」とウソをつくパターンも相手にまた電話をかける理由を与えてしまうだけなので、あまりおすすめできません。
A:「もしもし」と出るのはNGです。「はい、お待たせしました」と言って出ましょう。
「もしもし」は、こちらからかけるときにはよいのですが、電話を受けるときに使うと相手に隙を与えます。
「はい、お待たせしました」と、リズムよく出ると、セールス電話の場合は、相手に隙のない印象を与え、防犯にもつながります。
Q:セールスの電話を上手に断るには、どうしたらいいでしょう?
A:丁寧で隙のない態度で、速やかに切りましょう。
「またこちらからお願いすることがあれば、そのときにお願いします」と言って、速やかに切ることです。
相手もビジネスでかけているので、あまり感じの悪い態度をとるのはお互いに気分が悪くなります。
また、買う気もないのにダラダラと話を聞く必要はありません。
Q:子どもには何歳ぐらいから電話をとらせたらよいでしょうか?だれか大人がいるときにすべきでしょうか?
A:「どちらさまですか?」と相手に聞けるようになってからにしましょう。
相手に、「どなたですか?」「どちらさまでしょうか?」などと聞ける年齢になれば、電話に出ても大丈夫でしょう。
子どもの場合は「もしもし」と出てもかまいませんが、近くに大人がいたとしても、いたずら半分に出させるのは、相手に迷惑をかけるのでやめておきましょう。
まとめ
それが無理なら、電話機に迷惑電話防止機能がついているものに替えるのはかなり有効です。
とっさにうまく断れないなら、とにかく「要りません、契約しません」と言って切ってください。
電話勧誘をしている人にとっては1日何百件とかけている中の1件でしかないので、心配しなくても大丈夫です。
気が弱い人でも断るのが苦手な人でも上手に勧誘電話を撃退できますよ。
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