何気ない視線を感じて振り向くと、飼い猫がこちらをじっと見つめていた。
そんな経験をしたことをある方も多いのではないでしょうか。
猫はさまざまなしぐさで私たちを癒してくれますが、飼い主をじっと黙って見つめるしぐさの意味とはいったい何なのでしょう。
今回は、猫になった気分で飼い主を見つめる時の本音をご紹介したいと思います。





猫が飼い主を見つめる理由


◇ ◇ ◇

ちょこんと座って、じっと見つめられると思わず抱っこしてスリスリしてしまいたくなりますが、猫はどうしてじっと見るのでしょうか。

その理由として考えられることをいくつかご紹介していきます。


1.何かしてほしい

一番の大きな理由は、「お願いを聞いてほしい」だそう。

おそらく、「かまってほしい」「ごはんが欲しい」「遊んでほしい」気持ちを目で訴え、見つめている状態なのです。


猫が飼い主を見つめるときは、どんな猫ちゃんも同じ気持ちになっているかもしれませんね。


飼い主が自分以外の何かに没頭している時に、鳴いてもちょっかいを出しても無視されたら、睨むような目でじっと見つめてきます。
うちの子たちもそうです。(笑)

猫よりも優先事項がある場合は、「あと〇分待って」といつも言うので、「待って」と言われている間は何もしてくれないと覚えてしまったようで、しばらくは我慢して待っていてくれるようになりました。


猫の視線に気づいたら何をしてほしいのか、どのようなことを目で訴えているのか考えてみましょう。


2.不満がある

何かをしてほしいと思っている時だけではなく、猫は不満に思うようなことがあったときにもじっと視線を向けてくるようです。

たとえば、「トイレが汚れている」「おやつをもらえない」「ごはんがおいしくない」など、不満に思うようなことがあった場合、猫は言葉でその不満を訴えることはできないので、飼い主をじっと見つめることで訴えるのです。

特に遠くからじっと見てくる場合には、理不尽なことに怒っているのかもしれません。


不満に思う原因は生活環境や猫の性格によっても変わってきます。

もし、きちんとお世話しているのに猫が見つめるしぐさやめないときは、何か不満に思われるようなことがないか、ストレスを感じるようなことはないか、一度見直してみましょう。


3.嫉妬

多頭飼いの飼い主さんの場合、一匹の猫を抱っこして撫でていたら他の猫が見つめてきた、という状況に覚えのある方も多いのではないでしょうか。


ほかの猫を可愛がっているときに、じっと見つめてくるのは、自分以外の猫が可愛がられていることに嫉妬しているのかもしれません。


猫はクールな動物のイメージがありますが、とても甘えん坊で独占欲が強いのです。

そのため他の猫に大好きな飼い主がとられたと思ってヤキモチを妬きます。

また、先住猫がいるところに新入り猫を迎え入れた場合、先住猫は新入り猫に対して「自分の地位を脅かす敵」と認識することもあります。


そんな疑心暗鬼の状態で、飼い主が新入り猫ばかりを可愛がっていると先住猫は深く傷ついて、自分は飼い主に見捨てられたと感じてしまいます。


一匹の愛猫を可愛がっている時に、同居猫がじっと見つめてくる場合は嫉妬しているのと同時に不安でいっぱいになっているはずなので、気持ちを察してしっかりとフォローをしてあげましょう。


4.飼い主を狙っている

飼い主が何もしていないときにふと猫を見るとずっと自分を見つめていることはありませんか。


猫はイタズラ心で飼い主のことを「狙う」ことがあります。

猫がじっと見つめる先には、襲うために狙っている獲物がいて、いつ襲おうかと考えている時でもあるのです。


足音を立てずに静かに飼い主に近づいてくるときには、いきなり飛び付いてきてじゃれてきたりイタズラをしかけてくる前兆かもしれません。


5.寂しい

飼い主がトイレに入っているときに見つめてくることはありませんか。


トイレに入ったときに扉をガリガリと引っ掻き、扉を開けるとジーッと見つめてくる…。
実はこれは猫の「寂しい」というサインなのです。

飼い主が、たとえトイレタイムであろうとも突然部屋からいなくなってしまうことで、猫にとっては寂しさや不安が芽生えます。

なので後を追いかけて飼い主のことを見張るようにじっと見つめてしまうんですね。


6.好きな場所取り

新聞やチラシを読んでいるときに横に寄ってきて見つめてくることがあると思いますが、これは猫が好きな場所に行きたいと考えているときの行動です。


猫は新聞やチラシなど、紙の上が大好きです。

更にそこに飼い主がいることで、ますます近寄りたい!と思うのでジッと見つめてどうやって紙に乗ろうかと、手段や方法を考えているのですね。


7.飼い主を観察

飼い主が料理をしているときやお風呂に入っているときに見つめてくる場合には、猫は「何をしているのか」「お風呂場がどのようなものなのか」理解しようとして飼い主の行動を観察していることがあります。


料理中にいつも飼い主がおこぼれをあげてしまっている場合などは、料理を始めると何か食べるものがもらえると思い、いつも飼い主のことを見つめるようになってしまうのです。







猫同士で見つめあう理由

1.敵意

実は猫の世界で相手を「見つめる」理由には、敵意を示していることがあるようです。

つまり、喧嘩をする一歩手前でお互いがにらみあっている状態なのかもしれないのです。

そのため飼っている猫たちがあまりにもお互いを見つめる場合は、仲がよくないのかもしれません。


多頭飼いの場合、猫同士の喧嘩はある程度は仕方がないとしても、にらみ合いが続いてケガをするような激しい喧嘩になりそうなときは、喧嘩が起きる前にお互いの間にはいって上手に気持ちをそらすようにしましょう。


2.愛情

敵意を示すほかに、猫同士で見つめるのは愛情や信頼を示している場合もあります。


見つめる猫に向かってゆっくりとまばたきをしている場合は相手に敵意がなく、友好的だということを示しています。

これは猫同士の場合だけでなく人間に対しても同じことが言えます。


飼い主の目をじっとみて、猫がゆっくりとまばたきをしているときは「信頼しているよ」いうサインなのです。


飼い猫に頻繁に見つめられるという方は、もしかしたら愛情や信頼のサインを一生懸命送ってくれているのかもしれません。






まとめ

猫が飼い主を見つめるのは、さまざまな理由がありますが、たいていは何かを訴えたいときです。
「甘えたい」「ご飯がほしい」「かまってほしい」という気持ちを言葉にできない分、じっと見つめるという行為が、猫にとって大切なコミュニケーションツールなのです。
じっと見つめてくる姿に心当たりのある飼い主さんは、飼い猫がどんなメッセージを一生懸命に送ってくれているのか、その意味を考えてみるようにしましょう。


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筆者プロフィール

こらっと

大阪生まれ。団体職員兼ライターです。
平日は年季の入った社会人としてまじめに勤務してます。
早いもので人生を四季に例えたら秋にかかる頃になり、経験値は高めと自負しています。
このブログがいきいき生きる処方へのきっかけになれば幸いです。

お問合せはこちらで受け付けています。
info.koratwish@gmail.com


海外からの人材受け入れ団体職員として働いてます。
遡ると学生時代のアルバイトでアパレルショップの売り子から始まり、社会人となってから広告プロダクションでコピーライターとして働きました。
結婚・出産を経て、印刷会社のグラフィック作業員として入社。
社内異動により⇒画像・写真加工部⇒営業部(営業事務)⇒社内システム管理者と、いろんな部署を渡り歩きましたが、実母の介護のためフルタイムでは身動きが取れなくなり、パート雇用として人材受け入れ団体に時短勤務転職しました。

2019年実母が亡くなり、パートを続ける理由がなくなったため物足りなさを感じる毎日でしたが、年齢の壁など一顧だにせず(笑)再びフルタイムで働きたい!と就活し続けた結果、別の人材受け入れ団体に転職しました。
責任も増えましたが、やりがいも増えました。
デスクワーク経験が長く、Office関係の小ワザや裏ワザ、社会人としての経験を共有できれば幸いです。

家族構成は夫がひとり、子どもがひとり
キジ猫のオス、サバ猫のメスの5人家族です。

趣味は、読書、語学学習、ホームページ制作などなど
好奇心が芽生えたら、とにかく行動、なんでもやってみます。

猫のフォルムがとにかく大好きで、
神が創造した生物の中で一番の傑作だと思ってます。
ちなみに「こらっと(korat)」は
タイ王国のコラット地方を起源とする
幸福と繁栄をもたらす猫の総称です。




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