では、あなたはお金をどこにどうやって貯めていますか?
現状の貯め方でうまく貯蓄できていない方は、確実に貯蓄していくためのヒントとして、「目的別」に「赤」「青」「黄色」と、信号のように3つの色で分けることがお勧めです。
今回は、貯蓄が苦手な方に向けて、簡単で確実に貯蓄の増える方法をご紹介したいと思います。
「赤」の貯蓄としておくのは、近い将来に使う目的が決まっているお金のことです。
例えば、「子どもの教育費」として積み立てているお金を切り崩して使いこんでしまったら、将来子どもが学びたい進路を変更せざるを得なくなるかもしれません。
親としては、子どもの教育費として貯めているお金は、普段使いには決して手を付けてはいけないものです。
他にも「車を買いたい」「海外旅行に行きたい」「マイホーム購入に向けて、頭金を貯めたい」など、具体的な予定の実現のために貯めているものも同じです。
これら「赤」の貯蓄は、信号の「赤」がストップを意味するのと同じイメージで、目的以外に使うことはストップして、絶対に使わずに貯めていくお金なのです。
信号が青に変わって目的のものに使う時期がきてから使うお金だと意識しましょう。
そのために「赤」のお金は、給与振込口座とは別の口座に分けて、しっかり区別することが大切です。
給与のなかから天引きして確実に貯められる財形貯蓄や社内預金があれば便利ですが、勤務先にこれらの制度がなければ、定期預金や他の銀行の口座を作りましょう。
一部のネット銀行などでは、毎月決まった金額を、大手銀行などから無料で移せるサービスがあり、そちらを活用するのもおすすめです。
なによりも「これは赤のお金だから、絶対におろさないで貯める!」と、自分に決意することです。
信号の「青」が「進め」を表すのと同じで、「使ってもオーケー」な生活費のことです。
しかし、給与が振り込まれるのが「青」の口座で、そこに入れたままだと、知らない間に全部使い切ってしまうことも大いに考えられます。
口座を「青」のひとつしか持っていない場合は、絶対に貯まりません。
振り込まれた給与のうち、真っ先に貯める分を「赤」の口座へ移すことです。
その際、財形貯蓄などのように、自動的に貯まる仕組みにしておけば、この手間はなくなります。
貯蓄分を移した後で、晴れ晴れとした気持ちで「青」のお金を使いましょう。
信号には「赤」と「青」の間に「黄色」があることをイメージしましょう。
予定のもの以外の使用は絶対にしない「赤」と生活費として普段使いする「青」の中間のお金、つまり「黄色」は、貯めておくけれど、いざというときには使ってもいいお金だと考えることができます。
急に冠婚葬祭の予定が入ってご祝儀を渡すことになったり、家電や車が故障して修理代や買い替え費用が必要になったりすることは生活していれば起こりうるものです。
そういった緊急事態用に、ある程度まとまったお金として「黄色」に準備しておけば安心です。
また投資を始めてみたいと思ったときも、この「黄色」の中の、余裕資金の一部から使うとよいでしょう。
「黄色」のお金を用意しておくことで、普段とはちょっと違うイレギュラーな出費があっても、大切な貯蓄である「赤」の貯蓄も、日々をきちんと過ごすための生活費である「青」のお金にも影響しないのです。
コロナ禍での在宅勤務が増えたり、遠出する機会が減ったりする今、この「黄色」のお金は緊急事態にすぐ対応できるように、自宅近所のコンビニATMで無料で引き出せるネット銀行を利用するのがおすすめです。
まとめ
貯蓄ができないと悩んでいる人は、お金を貯める「場所」で失敗しているケースがよくあります。
特に多いのが、給与振込口座にそのまま貯めている場合です。
1つの口座でがんばって貯めてきたとしても、ある日、残高が多くなったことで気持ちが大きくなり、衝動的に使ってしまい後悔することがあるかもしれません。
貯蓄初心者さんで、貯蓄も生活費も同じ口座だという人は、ぜひお金を「赤」「青」「黄色」の3つの口座を準備するところから始めて、目的別にお金を区別して貯める方法を試してみてください。
マンガでわかる最強の貯蓄術