そういった場面では、提案の内容よりも、あなたがどういった態度で臨んでいるかのほうが大切なのです。
内容は素晴らいのに、プレゼンの態度が頼りなさそうだとクライエントは不安になり身構えてしまいます。
逆にあまりこなれていない企画でも「大丈夫!できます!」と説得力あるプレゼンであれば無条件に信頼を獲得することも可能なのです。
その自信に満ちた訴求力のある姿こそが「ハイパワーポーズ」です。
いざというときに取り入れたい「ハイパワーポーズ」についてご紹介します。
抜かりない準備の上に、さらに成功の可能性をアップさせるための「ハイパワーポーズ」という心理術テクニックはご存じですか。
2012年ハーバード・ビジネス・スクール准教授のエイミー・カディ氏が登壇し、「自信のあるポーズを取ることで、本当に自分自身がパワフルになれて気持ちをコントロールすることができる、その科学的根拠もある」という実験結果を発表しました。
この自信のあるポーズのことをカディ氏は「ハイパワーポーズ」と呼んでいます。
簡単に説明すると、腰に手を当てたり、机の上に両手を肩幅より広く広げて置くような「自分を大きく見せる」「テリトリーを広く取る」ようなポーズが「ハイパワーポーズ」です。
研究によれば、人間はこの「ハイパワーポーズ」を取ることで、積極的で前向き思考をもって自信を高めるテストステロンというホルモンの分泌量が増加し、その結果、自信が高まる傾向があるのだそう。
さらに、ストレスにさらされたときに分泌されるコルチゾールという困難回避を願うホルモンの分泌量が減少するので、不安感やイライラ感、緊張感などがなくなっていくのです。
つまり「ハイパワーポーズ」をとることで自信や競争心が高まり、リスクへの不安を感じづらくなように脳をコントロールすることができるというわけです。
後日、別の参加者に面接風景の録画映像を観てもらい、面接を受けている人の評価をつけてもらいました。
(もちろん評価する人間は面接の前に誰がどのポーズをとったかは知らされていません)
その結果、「この人を採用したい」と評価された参加者は、全員が「ハイパワーポーズ」をとったグループの人たちでした。
「本当にハイパワーポーズが影響するの?」と思う方も多いと思いますが、今がハイパワーポーズを使う場面だと感じたら、騙されたと思ってぜひ一度試してみてください。
まとめ
一時期、日本でも意識的に笑顔を作って内面をポジティブにする「笑顔体操」が流行りましたが、「ハイパワーポーズ」も原理は同じだと考えれば納得しやすいかもしれません。
次にチャンスがあれば2分間だけ「ハイパワーポーズ」をとり、自信を高めてから面接やプレゼンに臨んではいかがでしょうか。
〈パワーポーズ〉が最高の自分を創る