テレビを見ていて、同じ世代であるはずの出演者の若々しさに驚いたことはないですか。
テレビの中の芸能人に限らず、友人・知人のなかにも新しい趣味を見つけていつも楽しそうにしていたり、それほど収入は変わらないはずなのに老後の暮らしに余裕を感じる同世代のご近所さんなど、「一体、あの人と私は何が違うのだろう」と不思議に思うことがありませんか。
そんな彼・彼女らを見て、「どうせ私なんて」と落ち込んでしまう人は危険です。
年を重ねて「失う人」と「身につける人」の間には境界線が存在し、ネガティブな思考は悪循環を生み出してしまいます。
  今回は失う人ではなく、身につける人はどのような行動をしているのかをご紹介したいと思います。





刺激のない生活を望むと、感情が老化する


2021年8月に81才の誕生日を迎えたデヴィ夫人は、自身のブログに<我、八十一にして 今だ 果敢に挑戦す>(原文ママ)と抱負を掲げられました。
その宣言どおり、今でもテレビでデヴィ夫人を見ない日はないほどの活躍をされています。


デヴィ夫人のように年齢を重ねても貪欲に新たな挑戦を求める人もいますが、大多数の人々は年を重ねるとともに「落ち着きたい」「いまの暮らしを維持したい」など、「刺激のない生活」を望む傾向にあるのではないでしょうか。


刺激のない穏やかな生活は、一見幸せに満ちているように感じるかもしれませんが、実はこれによって「感情の老化」が見られると指摘されています。


人間は年齢を重ねると、意欲や創造性をつかさどる脳の部位『前頭前野』の機能が低下していきます。
すると、映画や小説などに昔よりも感動しなくなったり、悩み事を抱えやすくなったり、やる気が起きず、何に対しても興味が湧かないといった「感情の老化」が生じてきます。


感情の老化は、容姿や体力など目に見える変化と違って、本人も周囲も実感しにくいために見逃されることが多いのです。


しかし、実は目に見える変化よりも感情の老化が先に起こり、それに伴う意欲の低下が全身の老化を早めてしまうのです。


視力や筋力の衰えは、健康診断などで数値として自覚することができますが、内面の衰えは病院では発見することができません。

若いときと比べて、新しく何かに挑戦するのが億劫だと感じているのであれば、それは感情の老化が進んでいるサインだと思って間違いないようです。





「感情の老化」改善のために

年齢を重ねると必ず「感情の老化」が始まるわけではありません。


「もっと知りたい」という好奇心を持つことが、老化させない鍵となるようです。


そのためには、何でもよいので、まずは自分が興味や関心を持てることを見つけることが大切です。


『もっと知りたい』という好奇心を持つことによって、脳の前頭前野が刺激され、『心のアンチエイジング』が進みます。

実際に、好奇心がある人とない人では見た目や脳年齢が異なることが研究や調査により示されています。


好奇心が旺盛な人ほど認知機能の低下が抑えられ、好奇心を失った人は集中力や記憶力の低下が進みます。


マンネリ化した刺激のない生活は最も感情の老化を促進させてしまいます。

それゆえに、高齢者こそマンネリ化した生活を変える努力が必要なのです。





「好奇心」を刺激するヒント

1.最新曲を聴いてみる

「若い人の聴いている音楽はついていけない」などと思わず、今どんな歌や楽曲が流行っているのかを興味を持って聴いてみてはどうでしょうか。
それだけでも脳の側頭葉にある「聴覚野」という部分が刺激されて、認知機能の向上につながる可能性があるそうです。


2.散歩のルートを変えてみる

散歩や散策をされる方であれば、いつもと違う風景を楽しむためにもルートを変えてみるとよいでしょう。
四季折々の植物や、いつもとは違う風景を眺めることで、楽しいと気持ちに浮き立つと、快感や幸福感をつかさどるの脳内ホルモンのひとつであるドーパミンという物質が分泌されます。


3.新しい商品、レストランを試してみる

「新しい刺激=はじめての経験」は脳を活性化させます。
洋服店でも飲食店でも何でもよいので、まだ一度も行ったことのないお店をどんどん開拓していきましょう。
もちろん新しいお店にははずれがあると思いますが、ここでは当たりはずれを探す作業ではなく、「新しさに触れよう」とする姿勢が重要なのです。
新しいことに怖がらず、何事にも前向きに行動してみましょう。
新しいレストランに行って、新しいものを食べて「おいしい」と感じるなど、成功体験の蓄積がモチベーションにつながります。


4.髪型やメイク、ファッションスタイルを変えてみる

自分が変身することはかなり勇気が必要です。
思いきってスタイルを変えたときには「人に何か言われるのだろうか?」「誰かに見られたときなんて言おうか?」などと考えるものです。
しかし、このワクワク感ドキドキ感がドーパミンを分泌させるのです。
ダイエットして美しくスリムに変わろうとするくらいですから、このくらいの変身意欲が欲しいものです。


上記以外にも方法はいろいろとありますが、どんな方法にせよ、快感やときめきを自分に与えるための努力が必要だということがわかります。




まとめ

今回の記事はお役に立ちましたでしょうか。

「失わない人」にならず「身につける人」でいるためには、自分がどちら側の人間なのかを知ることが大切です。
自分が刺激のない落ち着いた生活を望む傾向にあるとわかっているのなら「感情の老化」がが進んでいるサインかもしれません。
ぜひ、感情の老化は改善する「好奇心」を刺激して、ちょっとした行動変化を楽しんでいただければと思います。

『「感情の老化」を防ぐ本』

筆者プロフィール

こらっと

大阪生まれ。団体職員兼ライターです。
平日は年季の入った社会人としてまじめに勤務してます。
早いもので人生を四季に例えたら秋にかかる頃になり、経験値は高めと自負しています。
このブログがいきいき生きる処方へのきっかけになれば幸いです。

お問合せはこちらで受け付けています。
info.koratwish@gmail.com


海外からの人材受け入れ団体職員として働いてます。
遡ると学生時代のアルバイトでアパレルショップの売り子から始まり、社会人となってから広告プロダクションでコピーライターとして働きました。
結婚・出産を経て、印刷会社のグラフィック作業員として入社。
社内異動により⇒画像・写真加工部⇒営業部(営業事務)⇒社内システム管理者と、いろんな部署を渡り歩きましたが、実母の介護のためフルタイムでは身動きが取れなくなり、パート雇用として人材受け入れ団体に時短勤務転職しました。

2019年実母が亡くなり、パートを続ける理由がなくなったため物足りなさを感じる毎日でしたが、年齢の壁など一顧だにせず(笑)再びフルタイムで働きたい!と就活し続けた結果、別の人材受け入れ団体に転職しました。
責任も増えましたが、やりがいも増えました。

デスクワーク経験が長く、Office関係の小ワザや裏ワザ、社会人としての経験を共有できれば幸いです。

家族構成は夫がひとり、子どもがひとり
キジ猫のオス、サバ猫のメスの5人家族です。

趣味は、読書、語学学習、ホームページ制作などなど
好奇心が芽生えたら、とにかく行動、なんでもやってみます。

猫のフォルムがとにかく大好きで、
神が創造した生物の中で一番の傑作だと思ってます。
ちなみに「こらっと(korat)」は
タイ王国のコラット地方を起源とする
幸福と繁栄をもたらす猫の総称です。




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似顔絵は、「似顔絵メーカー」で作成しました。