過去のことや未来のことを全く考えずにいるのは難しいかもしれませんが、変えられない過去のことやどうなるか確信できない未来のことを考え続けていると、激しい感情が湧いてくるばかりで、場合によっては、日常生活にも影響を来たす可能性もあります。
今回はそういった感情に飲み込まれずに過ごすためのテクニックをご紹介したいと思います。
つまり、過去や未来ではなく「今・ここ」を見るということ。
今起きていることに意識を向けている間は、過去や未来が生み出す不安や抑うつ、怒りなどの激しい感情の波に飲まれて、思いがけない行動を取ったり、逆にがんじがらめで動けなくならないように私たちを守ってくれます。
そして、現在に意識を向けるのに有効なテクニックが、「五感に集中する」ことです。
ストレスに対する数多くの研究がありますが、「五感」に意識を向けることで、ストレスやネガティブな感情の軽減に役立つということが分かっています。 なかでも、『ファイブセンス・カウントダウン』というワークが有効です。
具体的には、五感(視覚・触覚・聴覚・嗅覚・味覚)に対して順番に意識を集中させていくといくことで、ストレスやネガティブな感情を低減させてくれる心理学的なワークテクニックです。
「今・ここ」に集中するというと難しそうに聞こえますが、五感に意識を向けていれば、意外と簡単にできます。
このワークで完全にネガティブな感情を消せるわけではないと思いますが、少しの間でもその不安を忘れることで、心の余裕ができるのではないでしょうか。
実際にやってみるとわかると思いますが、今の瞬間の五感に意識を向けることで、ネガティブな思考が中断され、少しリラックスできることを感じられると思います。
五感はストレスの原因でもあり、安らぎの源でもあるのです。
ストレスを抱えている自覚のある方は、ぜひやってみてください。
ストレスを感じたら、深呼吸を一回してから自分の周囲を見て、目に入ったものを5つ声に出して言ってみます。 その特徴もしっかり見てみましょう。
ステップ2 触覚フェーズ
再び深呼吸してから、目をつぶり今度は身の回りにある手が届く範囲の4つのものに触ってみます。
触れたものがどんな感じがするか、意識を集中してみると、見るのと触るのとでは全然違うことが感じられるでしょう。
ステップ3 聴覚フェーズ
再び深呼吸をしてから、目をつぶり今度は聞こえてくる3種類の音を選んで聞いてみてください。
聞こえてくるその音に意識を集中しましょう。
ステップ4 嗅覚フェーズ
再び深呼吸をしてから、目をつぶり鼻から息を吸い、今度は鼻に入ってくる匂いを2つ感じ取ります。
その匂いがどんな感じか、意識を向けてください。
香りの特徴に意識を向けると、思わず集中してしまうと思いますよ。
5ステップ 味覚フェーズ
再び深呼吸をしてから、今度は身近にある食べ物や飲み物、1つだけを選択して口に入れます。
じっくり味わってみましょう。
その味や食感に意識を向けてみましょう。
5ステップまで来ると、五感の味わいや表現にオリジナリティやユーモアが必要になってくるかもしれませんが、人に見せるわけではないのでぜひ堂々と挑戦してみてください。
まとめ
ファイブセンス・カウントダウンを実践することによって、ネガティブな気持ちがすべてなくなるわけではなくても、少しでも気持ちが楽になったり、日常生活に戻れるようになることが大切です。
強いストレスや感情に襲われた時こそ、すかさず自分の五感をフルに活用して、「今・ここ」に意識を集中させ、ストレスを減らし、平静さを取り戻すようにしてください。
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