幸福感を得るためには、悪い習慣を捨てて、いい習慣を身につけることが大切なようです。
今回は、自己肯定感の第一人者であり、心理カウンセラーの中島輝氏の著書『うまくいっている人がしている 自己肯定感を味方にするレッスン』から、思考の悪習慣を断ち切って、いい習慣を身に着けるためにはどうしたらよいのかについて考えてみたいと思います。
★ 「ポジティブな自分を手に入れる」3つの習慣
★ 「しなやかな自分を作る」3つの習慣
★ 「毎日を心地よく暮らす」3つの習慣
★ 「信念を持って行動する」3つの習慣
★ 「疲労を回復し、モチベーションを保つ」3つの習慣
★ まとめ
つまり、だらだらと悪い習慣を続けていると、人生の半分近くを無駄にすることになってしまうのです。
良い習慣を身に付け、自己肯定感を高めるためのヒントをご紹介します。
1.「いいこと」は遠慮なく受け取る
自己肯定感が高いと、「いいこと」を遠慮なく受け取ることができる人になれます。
また、「いいこと」を与えてくれた相手に対しては、「うれしい」「ありがとう」と素直に感謝の気持ちを表すこともできます。
なぜなら「自分にはこれを受け取る価値がある」という自尊感情があるからです。
本当に受け取ってもよいのかと疑ったり、卑下したりせず、素直に感謝する態度は、次の「いいこと」を引き寄せることになり、自己肯定感の好循環が生まれます。
2. 損得の人づきあいは逆効果
どんなに人間関係に気を遣っても、自分を嫌う人、自分に攻撃的な態度を取ってくる人はゼロにはなりません。
これは、人生で出会う人の2割は「いつも自分の味方でいてくれる人」、6割は「自分次第で敵にも味方にもなり得る人」、残る2割は「いつも自分に批判的な態度の人」で構成される「2-6-2の法則」という人間関係法則でできているからです。
人生には、好ましくない出会いもあって当然だということを知りましょう。
誰かと出会う度に「この人は自分にとっていい人か?悪い人か?」などといちいち考え込むのは時間の無駄です。
出会えた偶然を心に刻み、躊躇することなく飛び込むことからすべては始まります。
その出会いの中に必ずある素晴らしいチャンスに期待するのです。
3. ワクワク、ドキドキの気持ちを大事に
ワクワク、ドキドキすることは、自分の可能性を広げる土台となる大事な感覚です。
その感覚を忘れないよう、毎日5分でも10分でも、本当に好きなことをする時間を作ってください。
その時間で心が満たされ、エネルギーがわいてくるはずです。
ポイントは、悩まずにすぐやること。
すぐに行動することで悩む時間が減らせます。
イライラしたり、むしゃくしゃすることは誰にでもあります。
そんなときに必要なのが、自分自身を取り戻せる「ホーム」です。
「ホーム」は、不安を忘れてリラックスでき、幸せを感じられる場所のこと。
私にとっては、愛猫と一緒に遊んでいる時間が「ホーム」でしょうか。
運動でも、趣味でも、家族でもなんでもいいのです。
「ホーム」があるという安心感が、自己肯定感を高めてくれます。
2.バランスよく「みんな」と「ひとり」の時間を持つ
仕事など「みんな」からの刺激を受ける「動」の時間も大切ですが、「ひとり」で自分自身と向き合う「静」の時間も重要です。
動と静のバランスがとれていると、どんなときにも自分らしくいられるようになり、自己肯定感が高まります。
誰かと一緒にいなくても、スマホのネットでつながっていることが当たり前となっている現代。
通信機器から意識的に離れて、ひとりの時間を確保することが大切です。
3. 1つの意見に固執しない
「このプロジェクトはA案で進めたい」と思っていても、周囲と議論するにつれて、B案の良さが勝ってきたら「やっぱりB案を採用しよう」としなやかに意見を変えることができるのが自己肯定感の高い人です。
そんなときは、「最適な答えを選べた柔軟性のある私」を、自分自身で褒めてあげてください。 自己肯定感がますますアップし、人間としての器も大きくなっていきます。
自己肯定感が高い人は、心地よいエネルギーに包まれています。
気持ちを心地よさで満たすには、「好きでもないのにやっていること」をやめるのが一番です。
例えば、あなたが「朝食は必ず食べる」と決めていたとします。
しかしそれは、どんなに睡眠不足でも、前日飲み過ぎていても、やらなければならない習慣でしょうか。
今やっている習慣を、本当に好きでやっているのか考えてみた時に、やらなくてもいいことは切り捨て、その時間を楽しいことに当てていくだけで日々の幸福度が高まります。
2. 自分と周りがご機嫌になることをする
自分の幸せと同時に、人の幸せを願って行動できる人は、自己肯定感が高く、自立した人です。
まずは、自分自身をご機嫌にすることから始めてみましょう。
例えば、明るく華やかな色の服を着てみるだけでも気分が変われば、前向きな行動ができるようになります。
そのポジティブなエネルギーを周囲にもお裾分けしましょう。
3. 心地よく過ごせる1日のルーティン持つ
「朝食に何を食べようか」「明日何を着ようか」といった何でもない小さな迷いでも、それが積み重なるとエネルギーを消耗し、自己肯定感が低下していきます。
好きなことを悩むのは楽しいですが、どうでもいいことに悩むのは時間の無駄使いです。
ちょっとした悩みそうなもの、例えば、「朝食のメニュー」「出勤スタイル」などは「パンとヨーグルト」「白いシャツにスラックス」と、ルーティンを作ってしまえば迷う時間を減らせて機嫌よく過ごす時間を増やすことができます。
疲れてヘトヘトになったら、自分を最優先して休みを取るべきです。
その方が後の成果を上げやすく、結果として自己肯定感を保つことにつながります。
みんなが残業中で自分だけ早く帰ってしまうと、周囲にはわがままな人に映ってしまうかもしれませんが、時と場合によっては、わがままを通すことも必要なのだと考えてください。
自己肯定感を高めていく前に、まずは「人間らしく」あることが大前提です。
そのための選択は、自分勝手とは違います。
2. 夢中になって取り組む
自己肯定感の高い人は、自分にとって何が大切かを分かっています。
今はは集中するときだ!と見定めると、驚くほどの力を発揮します。
もちろん、夢中になって取り組んでも失敗することはありますが、自分で決めて自分で行動したのだという自信は、必ず次のステップにつながります。
失敗のない成功はありません。
チャレンジすることで自己肯定感は高まっていきます。
3. やりたいと思ったら、1秒でやる
行動を起こすときは「すぐやる」。
私の座右の銘は、「ここでやらねば、いつできる。私がやらねば、誰がやる」です。
六十、七十ははなたれ小僧、男ざかりは百歳から!と豪語し、百歳の誕生日に向こう50年分の木彫用木材を買ったという豪傑な彫刻家、平櫛田中(ひらくしでんちゅう)の『今やらねばいつできる。おれがやらねばだれがやる』をモチーフにしています。
人生は、迷いと選択と決断の連続です。
しかし大概の選択は、迷わずに直感で選んでいいと思っています。
頭の中でぐるぐると迷い続けてもよい選択ができるとは限りません。
普段からさっさと決断するクセをつけていると、重要な選択に直面したときにも、フットワーク軽く挑戦できるようになります。
人は「やりたい」という欲求、つまり「内発的動機付け」がないとうまく行動に移せません。
「やれ」という他者からの強制や命令、報酬・賞罰などの「外発的動機付け」では行動の意欲が生まれないようにできています。
やる気がわかないときには、一旦休んでみましょう。
好きなことをして、ぐっすり眠り、「やりたい」というエネルギーがたまり、沸き上がってくるまでを待ちましょう。
何も考えずに「待つ」という時間も、自己肯定感を育む大切な時間です。
2. 疲れたときは無理せず、すぐに休む
真面目な人であればあるほど、休むことに抵抗を持つ人は多いと思います。
しかし、休むことは、停滞ではなく、さらに前に進むために自分を切り替える時間です。
休息することによって、消耗した「自己肯定感」を充電することができます。
休むときには休む、働くときには働く、遊ぶときには遊ぶ。
素早く気持ちを切り替え、どんな時間も集中して自由に人生を渡っていく人が「自己肯定感」の高い人なのです。
3. 何も考えない時間こそ、自己肯定感を高める
きらきらと舞い落ちる雪は、心の中の感情や思考のかけら。
たくさんの雪が舞っている間は、向こう側が見えずに不安になりますが、落ち切るとすっきりと透明で見通しがよくなる、人間の心はまるでスノードームのようなものです。
自己肯定感を育むために必要不可欠なのが、心を透明にするための「何も考えない時間」です。
心がまっさらな状態になれば、「やるぞ」という意欲が自然にわいてくるものです。
まとめ
自己肯定感を高めるいい習慣のヒントをご紹介しました。
1つ1つは本当に些細なことですが、その小さな積み重ねが思考の悪習慣断ち切り、必ずあなたの自己肯定感を高めてくれることと思います。
1つずつでもいいので、ぜひ今日から取り入れてみてくださいね。
自己肯定感を味方にするレッスン