しかも毛がないことだけでなく、1度掻いたり舐めたりし始めるとなかなか止まらないのも飼い主さんの悩みの種ではないでしょうか。
今回は、ハゲのできる場所からおよその原因とその対処法をご紹介したいと思います。
背中や首、しっぽの付け根などの毛が抜けやすいのはノミダニが原因です。
通常は駆除剤の使用で治まりますが、アレルギーを起こしていたら完全に治すことが難しくなります。
また、皮膚の下に寄生するネコショウセンコウヒゼンダニが起こす猫疥癬は、特別な治療が必要です。
ノミダニは人にも他の猫にもうつるので、多頭買いの場合は特に治療と共に徹底した掃除が必要です。
ノミは室内ならいつでも生存可能なので、できれば1年中室内飼いの猫でも春から秋にかけては、毎月1度の駆除剤使用で予防するようにしていください。
2.目の上や耳の付け根辺り
目の上や耳の付け根辺りが赤くなって痒みがでている場合は、アレルギーの疑いがあります。
アレルギーの原因はさまざまで、食べ物や環境物質、ノミダニなどが考えられますが、しょっちゅう掻いていると毛が薄くなっていき、消化管のアレルギーなどでは下痢など別の症状も出てきます。
治療法はアレルギーのもとであるアレルゲンを取り除くしかありません。
まずは病院でアレルギーチェックを受けることをお勧めします。
そこで原因が分かれば掃除や食餌療法でアレルゲンを避け、必要ならば薬を併用して治していきます。
3.首やお腹や太もも、後肢の後ろ側など
このような場所に脱毛症状が出るときは、「好酸球性肉芽腫症候群」と言う病気が考えられます。
この病気は原因不明の病気の一群で、血液検査で好酸球が多く検出されたり病変部に好酸球が多くみられるためこの名前があります。
首やお腹や太ももなどにハゲや潰瘍ができる場合は「好酸性プラーク」、後肢の後ろ側などにできる場合は「線状肉芽腫」です。
痒みが強く、ひどくなると全身に広がっていくので注意が必要です。
まずは、病院で血液検査と皮膚の検査をして診断します。
完治は難しいかもしれませんが、治療を続ければ痒みも治まり、元の姿を取り戻せます。
4.お腹
暇つぶしのような様子で同じ所を舐め続けるときはストレスが考えられます。
ストレスからくるハゲで多いのはお腹です。
ストレス源は同居猫との相性や近所の工事現場の音など、特に決まったものはありません。
心当たりがあればそれを排除すればいいのですが、飼い猫の性格にもよるところが多く、原因が分からないことも少なくありません。
しかししつこくお腹を舐めているからといって、怒ったり無理に止めさせたりするのは逆効果です。
十分遊んで猫の気分を他へそらしつつ、根気よく原因探しを続けましょう。
5.首周り
首周りの毛がぐるっとなくなっていれば原因は首輪のせいかもしれません。
例えば、
・首輪がきつい
・首輪が重すぎる、または硬すぎる
・首輪が汚れて雑菌が繁殖している
・首輪の素材にアレルギーを起こした
などが考えられます。
猫の首輪は軽くて柔らかめのものを。
また時々首輪の状態ををチェックして、清潔に保つことも大切です。
まとめ
痒みを伴わずに毛が抜けてしまう病気もありますが、症状が酷くなるのはやはり痒みを伴うものが大半です。
飼い猫がハゲていると飼い主さんの気持ちも落ち込みますが、ハゲの原因が分かって治るまで時間がかかってもあきらめないでくださいね。
かかりつけの獣医さんとしっかり連携をとって、じっくり対処していきましょう。
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