飼い主さんが「うちの子が一番かわいい」と思い込む気持ちはよく理解できますが、名前に関しては、「すごくおしゃれな名前!」「かわいいネーミング♪」と、他の飼い主さんの猫ちゃんの名前に感激したこともあるのではないでしょうか。
ということで、今回は、名付けの際に後悔しないように気をつけたいポイントについていろいろとご紹介したいと思います。
猫は人間同士の会話のように、言葉の意味を覚えるのではなく、音で覚えます。
そのため、猫にとって「聞き取りやすい言葉」と「聞き取りにくい言葉」が存在します。
一般的に猫が聞き取りやすいのは、「が行」「ざ行」などの濁点が付いたものや「ら行」も聞き取りやすいのではないかと言われているようです。
また、多頭飼いの場合には、みんな似たような響きの名前をつけてしまうと、混乱してしまう可能性があります。
その場合は、猫が自分の名前を識別しやすいように、できるだけ響きが似ていない名前を付けてあげるようにしましょう。
2.親戚や友人・知人と同じ名前は控える
続いてのタブーは、猫に知り合いの名前をつけることです。
親戚や友人など、飼い主さんのお宅に招かれる可能性のある人たちと同じ名前を猫に付けたいと思っている場合は、少し気を付けなければいけません。
「猫を呼んだつもりが親戚の人も一緒に振り向いた」というように、人と同じ名前だとちょっとした混乱を招いてしまうことがあるからです。
またその人たちにお子さんがいらっしゃる場合「動物と同じ名前は嫌だ」と思っている方もおられる可能性があります。
もしも同じ名前を付けたいと思っている場合には、事前にその方にお伺いを立ててみると良いでしょう。
また、好きな人の名前なんかつけちゃった日には、仮に失恋した場合、大変辛い思いをしそうです。
忘れられない人の名前を猫に付ける、という手段もありますが、忘れたくても名前を呼ぶたびに思い出したり、その猫が忘れられない人に見えてきてしまったりするかもしれません。
名前を付けた後にも、環境はどう変化するのかわかりません。
将来後悔しないように、やめておいたほうが無難かもしれませんね。
3.長い名前は混乱の原因に
猫の名前は、できれば2〜3文字の短いものの方が、良いと思われます。
あまり長いと、飼い主さんが呼ぶ時大変ですし、猫も覚えきれないでしょう。
もちろん、省略して呼べば問題はないのですが、そうすると、元の名前は何だったのか?となり、ほぼ意味をなさなくなります。
猫は人間の言葉でも「短い単語」は理解できますが「長い会話」は理解できません。
そのため猫の名前も短いもののほうが覚えやすいようです。
名前を付けた飼い主さんもいつの間にか「あだ名」で呼ぶようになっていた、という話はよく聞きます。
もちろん実名が長くてもあだ名が短ければ、猫はあだ名のほうを覚えてしまうものです。
うちの子のオスは「コテツ」ですが普段は「テツ」や「テー!」と略しても振り向いてくれます。
メスは「リン」なので、これ以上短く呼ぶことはありませんが、「リンちゃん」「リンこちゃま」と呼んでも自分が呼ばれたと気づいてくれてるみたいです。
4. 病院で呼ばれた時のことを考える
飼い猫にどんな名づけをしても飼い主さんの自由ですが、その名前をもしも病院で呼ばれた時、恥ずかしいかも…と感じるならばやめておいた方がいいです。
「そんなの全然気にしません!」と思うのであれば、止めませんが。
しかし、実際に好きな名前を猫につけたら、病院に行った時にちょっと恥ずかしい思いをした、という飼い主さんがいるのは否定できない事実です。
基本的に獣医さんたちは、避妊・去勢手術などで動物病院などを受診する場合に、愛猫の「本名」を呼びます。
本名がとても長いと、普段は愛称で呼ばれている猫のほうが混乱してしまうでしょう。
その場合は、動物病院で事前に「普段呼んでいる愛称」を知らせておくようにすると、猫も獣医さんも安心できるのではないでしょうか。
名付けのときには、本当にその名前を猫につけて後悔しないのかを、よーく考えた方が良いでしょう。
猫が自分の名前を覚えてしまった後で変えるのは案外大変ですから。
もしもこれから猫を飼う予定のある方は、ぜひネーミングの参考にしてみてください。
1.食べ物のネーミングがかわいい
まず最初は、食べ物から着想を得たネーミング。
「きなこ、ぽんずなどの食べ物の名前」
「パンプキンちゃん」
「レチェ 。スペイン語でミルクの意。響きがかわいらしいです」
「ちくわ」
「和菓子のような名前。もなか、きなこ、かりん、ゆず……など」
「茶トラに『きなこ』、黒猫に『あんこ』です。お団子みたいでかわいいなと(笑)」
たしかに、私の周りの猫友さんも「あずき」「もなか」「ぷりん」など、食べ物の名前を飼い猫につけている方は多いです。
2.2匹でひとつの意味になるネーミング
多頭飼いしている人の中には、「2匹でひとつの意味になる」という名づけ方をしている方も多い様子。
「『あめちゃん』と『おとちゃん』の姉妹。2匹で雨音……なんて素敵!と感動しました」
「カフェちゃんとラテちゃんで、カフェラテ」
「大ちゃんと福ちゃんで、大福」
「あめおと」「カフェラテ」「大福」……どれもかわいいですね。
そういえばジブリ好きの猫友さんが「魔女の宅急便」にちなんで、飼い猫に「キキ」と「ジジ」と名付けた方がいましたっけ。
3.洋風・和風なネーミング
猫の外見に合わせて「洋風・和風」なネーミングをする人も。
「アメリカンショートヘアのアメリ。かわいいと思いました」
「文太郎。日本の名前って感じがいい」
「菊比古(きくひこ)くん」
ちなみに、うちの子の先代トラ猫は純和風の「太呂吉(たろきち)」でした。
4.ちょっと意表を突いたネーミング
ちょっと意表を突くような特徴的なネーミングのニャンコもいるようです。
「専務と部長。家族経営だそうです。思わず吹き出しました」
「素敵とか、チャーミングとかではないのですが『ポチ』。なぜニャンコなのにポチなのか不思議です」
「たまみちゃん。たまちゃんは多いけど、たまみちゃんははじめて聞いてかわいい名前だと感じました」
「ちょび髭みたいな柄のコの『ちょび』ちゃんが、そのままなんだけどもかわいかったです」
「ベル。飼い主さんが『鈴木』さんで、鈴から。ある意味わかりやすく忘れないなぁと」
「けだま。幼稚園の娘さんが子猫のふわふわしているビジュアルで名付けたそう」
上記の鈴木さん家の「ベル」ちゃんと似たつけ方をしているのが、猫友佐藤さん家のシュガー。
「佐藤→砂糖→シュガー」、一度聞いたら忘れようがありません。
後にもう1匹迎え入れた時に「ノン」と名付け、2人合わせるとノン・シュガーになりました。(笑)
飼い主の苗字から発想を飛ばして名づけるのは、家族の一員だという愛情が感じられて素敵ですね。
5.我が家の猫の名前が一番!
上記のようにおもしろい回答が集まった一方で「自分のところのニャンコが一番!」と自薦する人も。
「うちのコ(^-^) 誉と要。子どもが居ないので、息子がいたらつけたかった名前の候補から選びました」
「ほかの人の猫で心に響いたのはありません。我が家の1匹目の猫は捨て猫で、一歩間違えたら川に落ちそうな場所でニャーニャー鳴いていたところを保護。錆び柄でかわいくないから捨てられたようで……だから、幸せになるように幸(さち)と名前をつけました」
「楽しく幸せに暮らしてほしいと、里親さんから引き取った兄弟に、ラクとサチと名付けました。うちのコ達が一番です^ ^」
総合ランキングは、「ムギ」が2年連続で1位獲得。
2021年の総合ランキングは「ムギ(444頭)」が1位を獲得し見事に2連覇を達成しました。
「ムギ」は、女の子部門でも1位、男の子部門では3位にランクインする人気ぶりです。
「ムギ」という響きから想像しやすい色柄は「茶×白」などですが、それ以外の毛色で名前になっていることも多く、呼びやすい語感ややさし気な雰囲気が人気の理由なのかもしれません。
一方、昨年4位だった「マル」が10位と大幅なランクダウン。
圏外から躍り出た「ルナ(251頭)」、昨年より2ランクアップした「マロン(264頭)」「キナコ(256頭)」の影響が大きかったと言えます。
男の子は「レオ」が圧倒的な人気で4連覇、女の子は「ムギ」「モモ」が人気
男女別のランキングでは、男の子部門で「レオ(335頭)」が4連覇を達成。
2位は「ソラ(288頭)」で、3位は昨年5位だった「ムギ(202頭)」が、トップ3に食い込みました。
トップ10圏外からは「チャチャマル(152頭)」が一気に6位、「ルイ(131頭)」が10位にランクインしました。
女の子部門は、「ムギ(242頭)」が僅差で「モモ(234頭)」に競り勝ち1位に輝きました。
3位には、昨年と同じ「ココ(229頭)」が続いています。
うちの子の名前も、ベスト10の常連ですね。
まとめ
一般的に猫の名前は2〜3文字が良いとされています。
ですが実際には長い名前で呼ばれても返事などの反応をする猫もいるので、聞き取る能力の個体差があるのではないでしょうか。
飼い主さんのネーミングセンスは様々ですが、どんなに「個性的な名前にしたい」と思っても、周囲が不快に感じる可能性のある名前は控えるようにしたいものです。
また、愛猫の名前を呼ぶのは、褒めるときや食事の用意ができたときなどポジティブな場面を心がけて。
これを意識すると、「名前=嬉しいもの」と認識してくれるようになります。
逆に名前を呼んで強く叱ると、名前に対する恐怖心を覚えてしまいます。
猫を叱るときは「ダメ!」「痛い!」などの短い言葉で、名前とは無関係な言葉をチョイスするようにしてくださいね。
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