女性は女性ホルモンの分泌量増減やバランスのくずれによる「ゆらぎ」の影響を受けているので、どうしても避けることはできません。
こうした「ゆらぎ」をできるだけ小さくするにはどうすればいいのでしょうか。
今回はゆらぎから影響を受ける女性の身体ついて考えたいと思います。
しかし、年齢を重ねて月経のリズム自体が乱れてくると、ホルモンのゆらぎにつながり、心身の不調を引き起こします。
特に、閉経前後の約10年間にあたる更年期に入ると、エストロゲンの分泌量は大きくゆらぎながら低下していくため、心身の不調がやってくるといいます。
ホルモンのゆらぎによる体の不調で具体的なものとしては
頭痛
めまい
動悸
肩こり
腰痛
関節痛
発汗
のぼせ
ほてり
疲れ
不眠
などが挙げられます。
身体の不調とともに現れる心の不調の具体的なものとしては
イライラ
気分の落ち込み
不安感
憂うつ感
などがあります。
エストロゲンの分泌量の低下による女性ホルモンのゆらぎは、更年期だけでなく、30代後半からのプレ更年期世代にもあらわれることがあります。
さらに20代でも、女性ホルモンのバランスがくずれるとゆらぎが大きくなり、心身の不調を引き起こす場合もあるのです。
エストロゲンの分泌量が減ることによる美容面の影響には次のようなものがあります。
シワ・ほうれい線
シミ
たるみ
薄毛・抜け毛
肥満
卵巣から分泌されるエストロゲンには、『エストロン』『エストラジオール』『エストリオール』という3種類があります。
なかでも『エストラジオール』はもっとも活性が高く、エストロゲンの分泌量として調べられるものです。
肌の角質層の水分を保って潤いをキープすると同時に、真皮層のコラーゲンやエラスチンの合成を促してハリを保つ働きがあり、そのため、20〜30代でも『エストラジオール』の分泌量が少ないと、シワやたるみなどの原因となることがあります。
特に、閉経後は「エストラジオール」の分泌量はほぼゼロになるため、肌のハリやツヤが一気になくなり、見た目がガクッと老けた印象になってしまいます。
こうした女性ホルモンのゆらぎによる影響を防ぐには、どうしたらいいのでしょうか。
加齢とともにエストロゲンの分泌量が減ることは止められませんが、その影響を最小限に抑えることはできます。
まず第一に、体を構成する材料となるタンパク質を積極的に摂ることです。
毎日の食事で、肉や魚、大豆製品、卵、乳製品を摂るよう心がけましょう。
特に、魚に多く含まれる栄養素であるEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)は、更年期以降に高くなりやすいコレステロールや中性脂肪を抑えてくれるので非常におすすめです。
こうしてタンパク質をしっかりと摂りつつ、女性ホルモンと似た働きをもつ保健機能食品を活用してさらに若さを維持していくことが望まれます。
ここ近年は、保健機能食品などで女性ホルモンに似た作用を示すものや、ホルモン調整を行うものが数多く出てきています。
病院へ行かなければならないほどの体調不良でなければ、効用の裏付け確かなものを選んで積極的に摂り入れるのもいいでしょう。
保健機能食品はまず続けることが大切です。
実際に試してみて、自分が続けやすいものを選ぶことが大切です。
すでにご存じの方も多いでしょうが、大豆イソフラボンやエクオールなどは、女性ホルモンに近い働きをすることがわかっており、現在、さまざまな保健機能食品やサプリメントが発売されています。
さらに最近の研究で、男性の活力剤というイメージが強い「マカ」の成分にも、女性ホルモンのバランスを整える作用があることがわかってきました。
マカは南米ペルーのアンデス高原で育つ根菜で、日中は強烈な日差しが注ぎ、夜は氷点下となる厳しい環境で成長します。
男性はもちろん女性にもよいとされてアンデスでは古くから食されており、アンデスの原住民は根の部分を民間伝承薬として、精力増強、滋養強壮をはじめ、女性の月経サイクルの正常化や閉経前後の不調改善などに薬用として用いています。
マカは大豆イソフラボンやエクオールのように女性ホルモンに近い働きをするのではなく、減少した女性ホルモン分泌を助ける働きをしていると考えられています。
更年期症状のある女性を対象にマカエキスパウダーの摂取実験が行われましたが、閉経後女性のエストラジオール値が増加する傾向が見らるという結果がでています。
詳しいメカニズムはまだ解明されていませんが、マカは性腺刺激ホルモン分泌や成長ホルモン分泌にも関わっており、ホルモンバランスの乱れによるゆらぎの解消はもちろん、皮膚のシワ・たるみの予防に役立っているのではないかと推測できるため、機会があればぜひ生活に取り入れてほしいと思います。
ウォーキングや軽いジョギング、水泳、ストレッチなどを習慣にしたり、日常生活で体を動かす工夫をすることもおすすめです。
例えば、床の拭き掃除ひとつでも、モップを使わず手で雑巾がけをしたり、洗濯物を干すときには、腕を高く上げる、背伸びをするなど大きく体を動かしたりして、ふだんの家事に運動の要素を取り入れるといいでしょう。
さらに、ストレスは女性ホルモンのゆらぎにダイレクトに影響するため、ストレスがかかると見た目の老け感を増長させてしまいます。
自分なりのストレス解消法を見つけ、ストレスをため込まないようにすることも大切な要素です。
まとめ
加齢とともにおこるエストロゲンなどの女性ホルモン分泌量が減ってしまうことは避けられませんが、なにもせずに放置してただ老け込むばかりでいることはありません。
積極的なタンパク質の摂取と保健機能食品の活用、そして運動とストレス解消を心がけて、女性ホルモンのゆらぎを上手に乗り切っていきましょう。
マカとクラチャイダムのW元気パワー