白菜はもともと中国原産ですが、日本では日清・日露戦争で出兵した兵士が、種を持ち帰ったことで本格的に栽培されるようになりました。
あっさりしたクセのない味わいなので、どんな調理法でも美味しく楽しめます。
今回は冬の食卓に欠かせない、白菜について掘り下げます。
この時期が出荷量も最も多くなり、スーパーなどでも手頃な価格で手に入れることができます。
寒くなると、白菜は自身が凍らないように糖分を蓄えていくため、これからの白菜は甘みが増して一層おいしくなります。
これからが旬の白菜ですが、店頭では一年中見かける巻き野菜です。
なぜ年中通して白菜が手に入るかと言えば、秋冬の白菜は茨城県や愛知県などの都市に近い地域で栽培され、春までが兵庫県など関西で、夏の時季は長野県や群馬県などの涼しい高原の地域で生産しているからです。
春や夏の白菜は冬の白菜よりも甘みは少なく小ぶりになりますが、みずみずしいのが特徴です。
旬の時季に比べると出荷量が少ないため、この時季は価格が高くなります。
白菜がいつでも手に入るのは、産地を変えながら生産されているからなのですね。
外側の葉が付いたままの方が良く、半分や4分の1にカットされたものは、切り口がみずみずしく、断面が平らな白いものをが新鮮です。
白菜は切ってからも成長を続けるので、時間と共に断面が膨らんできます。
断面が盛り上がっている物は時間が経っているという事です。
また切り口が茶色くなっているのも時間が経っている証拠なので、避けるようにしましょう。
白菜は水分が多く、低カロリーな野菜です。
比較的多く含まれるのがカリウムとビタミンCで、カリウムは体内の余分な塩分を排出し、高血圧の予防や、老廃物の排出を促進する働きがあります。
ビタミンCは、免疫力を向上させるので風邪の予防にも役立ちます。
買ってきた白菜は、丸のままの場合、夏場以外は濡れた新聞紙などでくるみ、袋に入れて冷暗所においておくと2〜3週間は保存できます。
カットしたものならラップに包んで野菜室で保存しましょう。
どの野菜でも同じですが、栽培時に上になっている部分を上にして保存します。
白菜は立った状態で畑で成長するので、縦にして保存する方が日持ちします。
切ったあとはラップでしっかりとかけて冷蔵し、早めに食べきりましょう。
白菜は買ってきてからも成長する野菜なので、軸の切り口に包丁で繊維に沿うように切り込みを何度か入れておくことで成長を抑える事ができます。
白菜の塩だれサラダ
<材料>(2人分)
白菜…大1枚(約100g)
韓国のり…お好みで
塩だれ
・ごま油…大さじ1
・みりん、しょうゆ…各小さじ1/2
・塩…小さじ1/4
・粗びき黒こしょう
<作り方>
1.白菜は5mmほどの食べやすい大きさに切ります。
2.ポリ袋に塩だれの材料を入れて混ぜ、1を加えて軽くもみ込みます。
器に盛り、粗びき黒こしょうをお好みでふって韓国のりをのせれば完成です。
包丁も火も使わず作れてとっても簡単です。
調理時間はわずか5分。
箸休めとしてもおすすめです。
これは危険!お箸がとまらない♪
白菜とツナのおかかポン酢あえ
<材料>(2人分)
白菜…1/4個
ツナ缶…1缶
和風だしの素…大さじ1/2
砂糖…小さじ1
塩…少々
かつお節(使い切りサイズ)…2パック
炒りごま…大さじ2
ポン酢…大さじ1
ごま油…小さじ1
<作り方>
1.白菜は1cmくらいの細切りにします。
2.ポリ袋に白菜、和風だしの素、砂糖、塩を入れてよく揉み込み、水分が出てくるまで5分ほど放置します。
3.手で汁気をよく絞り、ツナ缶、ポン酢、炒りごま、かつお節、ごま油を加えて和えれば完成です。
ワインがすすむ♪飲みすぎ注意! 白菜のアンチョビ炒め
<材料>(2人分)
白菜…3〜4枚
にんにく…1かけ
赤唐辛子…1/2本
アンチョビ…3尾
塩…少々
粗びき黒こしょう…少々
オリーブ油…大さじ1
<作り方>
1.白菜は食べやすい大きさの削ぎ切りにします。
2.にんにくはみじん切りに、赤唐辛子はへたと種を取り除き、小口切りに、アンチョビはみじん切りにしておきます。
3.フライパンにオリーブ油を中火で熱し、にんにく、赤唐辛子を入れて中火で炒めます。にんにくが色づいたら、アンチョビを加え、へらでつぶしながら炒めます。
4.白菜を加えて炒め合わせ、しんなりとしたら、塩、こしょう各少々で味をととのえ器に盛れば完成です。
まとめ
白菜は鍋の具材や蒸したり炒めたりと火を入れる料理が定番ですが、我が家ではレタスやキャベツと同じように生の白菜をサラダでいただいてます。
ご紹介した塩だれサラダやおかかポン酢あえは、家族も大好物で大量に作ってもすぐになくなってしまうほど好評です。
これからが旬の白菜を是非ともサラダで試してみてください。
ハツ江おばあちゃんのフライパン1つで100レシピ