寒い季節が近づいてくると、気がつくと家のなかでお気に入りの暖かい場所を見つけて丸まって寝ています。
猫は一般的に寒がりだと言われていますが、もしかして、猫にも冷え性とかあるのかしら?オスとメスで感じ方が違うのかしら?と思い、調べてみたところ、猫は日中の温度とは関係なく、寒いと感じるのだそう。
特にしっぽの冷えは意外と気付かないため、しっぽと繋がる腰まで冷えてしまうと、腎臓の血流が悪化し、膀胱炎や尿石症を引き起こす場合もあるのだとか。
今回は、猫の体のどこが冷えやすいのかとともに、冷え取りマッサージのやり方について解説していきます。
3〜4週齢以下の子猫の場合は、成猫よりも寒がりです。
成猫の平均体温が38.5度程度なのに対して、子猫の平均体温は36度くらいなので、子猫は結構低体温なのです。
それは本来子猫は母猫のそばで抱っこされて過ごすため、自分の体温が低くても暖かく包まれているためです。
飼い猫で母猫のいない子猫の場合は、母猫の体温である38.5度くらいを目安に寝床を温めてあげるとよいでしょう。
タオルにくるんだ湯たんぽや温めたペットボトルをそばにおいておくなどして、温度管理に気をつけてながら、子猫が快適に過ごせる環境を作ってあげてください。
2.高齢の猫や病気のネコは寒がり
猫も年をとると筋肉が減り体重が落ちて痩せてきます。
そのため寒さを感じやすくなるのです。
運動量も減って来るので、体の中から体温を上げる機能も低下します。
また、病気の猫はかかった病気によっては悪寒を感じることもあるのだとか。
抵抗力や免疫力も下がっているので、寒がる猫が多いのだと思われます。
3.肥満の猫は冷え性になりやすい
ぽっちゃりぷくぷくした太った猫の姿はいかにも暖かそうに見えますが、肥満猫のお腹を触ると意外に冷たいことがあります。
脂肪がついて太ってくると、その部分に血液が十分に行き渡らなくなり、体の部分によっては冷え性のように冷たく感じることがあります。
たっぷり脂肪がついているはずなのに、身体がなぜかいつも冷たい場合は、身体が冷えているのかもしれません。
また、毛が薄い顔や耳、空気に触れることが多いしっぽから腰にかけても冷えやすいと言われています。
冷えたままにしておくと、便秘をはじめ、排尿の病気や関節痛なども引き起こしてしまう可能性があるため、できるだけ血の巡りをよくする必要があります。
猫は年をとると体に血液を送る心臓の機能が衰えて冷え性になりやすいので、高齢猫になったら冷えをとるマッサージを取り入れることがおすすめです。
マッサージは猫が活発に活動しているときは避け、日向ぼっこをしたり、ゴロゴロ言いながら甘えたそうに近づいてきたりと、リラックスしているときに行うのが良いタイミングです。
部屋の温度が低かったり飼い主さんの手が冷たかったりすると猫の体も温まりにくいので、マッサージの前には部屋の室温を22〜24℃くらいにして飼い主さんの手も温めておきましょう。
マッサージの準備が整ったら、まずは猫とスキンシップをしましょう。
猫がリラックスして嫌がる様子がないようであればマッサージを始めていきましょう。
イヤがるような様子を見せたら無理強いしないようにしてくださいね。
それぞれの部位のマッサージ方法については、以下の通りです。
お腹を温めるマッサージ
まずはお腹に当てた4本の指に少しだけ力を入れ、反時計回りにさすっていきます。
次に手のひらを当て、今度は時計回りにお腹をさすっていきます。
最後は手全体を使って、まわしやすい方向にお腹をさすってあげましょう。
腰〜しっぽを温めるマッサージ
まず背骨にある凸凹とへこんだ部分を親指・人差し指・中指・薬指でつまんで、背骨の中心からお尻にかけて数回押しもんでいきます。
最後に、しっぽのつけ根を握り、手を握ったりゆるめたりしながら先端の方まで移動させます。
しっぽを引っ張ったりしないよう、力加減に注意しながら行ってくださいね。
顔を温めるマッサージ
両手で猫の顔を左右から覆い、鼻の上から額までをなぞるように、親指のひらでゆっくりとさすります。
足を温めるマッサージ
足の冷え取りマッサージは、前足から後ろ足の順に行っていきます。
まず、親指と中指で前足の先を挟み、小さく円を描くように足の甲を押していきます。
次に片方の手で関節付近を支え、前足の先を上げたり下げたりを繰り返し、最後に前足の先をクルクルとまわします。
後ろ足は親指・人差し指・中指で挟み、足の先からもみながら太ももまで指を移動させます。
最後に、後ろ足の指を1本ずつ、親指と人差し指でつまんで指のマッサージをします。
まとめ
猫と寒さの関係性がお判りいただけたでしょうか。
もちろん個体差があるので、高齢の猫でも暑がりさんもいるかもしれませんが、一般的には高齢の猫や子猫の場合は温めた方がベストです。
そして肥満体の猫も体温が下がって冷え性気味かも知れないので、温めた方がベターです。
できれば部屋の中に室温の高い場所と低い場所を作って、自由に猫が行き来できるようにすることが理想ですが、飼い主さんの猫が暑がりなのか寒がりなのかをよく観察することが大切です。
普段のスキンシップに加えて、ご紹介したマッサージで猫の血行を促進させてあげれば、冷えからくるさまざまな不調を予防できます。
ぜひコミュニケーションの一環として取り入れてみてくださいね。
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