癖がなく淡白な見た目からは想像できませんが、実は栄養の宝庫で、ビタミンCや食物繊維が豊富に含まれています。
調理方法によってはいろいろな食感が楽しめます。
シャキシャキとした歯触りを楽しみたいときはきんぴら、ホクホクに仕上げたいときは煮物にして、ゆっくり加熱しましょう。
また、レンコンはすりおろすとトロッとした食感になり、自然な料理のとろみづけにもなります。
今日はいろいろな味わいが楽しめる、旬のレンコンについてお話ししたいと思います。
見た目が根のようなので蓮の根=蓮根と言われるようになりました。
日本ではおせち料理に欠かせない食材となっていますが、それはレンコンを輪切りにした時の丸い空洞から向こうが良く見える事として、「先の見通しが良い」という縁起を担いで食べます。
今、市場に出回っているレンコンは、以下のような種類があります。
レンコンにはビタミンCが多く含まれており、皮膚の新陳代謝を活発にして、シミや肌荒れを防ぎ、抗高血圧作用が期待されるカリウム、抗動脈硬化作用を有するタンパク質の生成促進が期待されるパントテン酸も豊富に含まれ、アンチエイジング対策のために積極的に摂りたい食材です。
レンコンを切ると切り口がすぐに変色する原因は、ポリフェノールの一種であるタンニンにあります。
タンニンには抗酸化作用や消炎、収れんの効果があります。
【 選び方 】
表面に傷や色むらがなく、ふっくらとして重みのあるものを選びましょう。
断面が白く、穴のサイズがそろったものが良品とされています。
カットされたものは、穴の中が黒くなっていないかを確認します。
穴の中が黒くなるのは、切ってから時間がたちポリフェノールが酸素と結び付いて起こった酵素反応なので、食べても問題ありません。
見映えは良くないですが、腐っている訳でも、栄養価や味が落ちている訳でもないので、穴が黒く変色しても美味しく食べられますよ。
ただ、切った時点で既に黒くなっていたら、れんこんの穴に泥が入っている可能性があります。
基本的に穴の中に泥は入りませんが、稀に収穫時にレンコンが折れて、そのまま市場に出回る事があります。
泥が付いているだけなら洗い流せば良いので、安心して食べられますよ。
【 保存方法 】
カットしたものは、ラップでしっかり包み、野菜室に保存します。
土や節がついているものは、ぬらしたキッチンペーパーに包んで、ビニール袋かジップロックに入れて野菜室で保存しましょう。
今の時期に出回る「新レンコン」は、みずみずしくやわらかくてあっさりとしています。
日持ちしないので、早めに食べ切ってください。
調理時間10分
<材料(2人分)>
・蓮根 1/4節
・キャベツ 2枚
・かぶ 半株
・人参 1/3本
・カリフラワー 1/5株
・大根 2cmぐらい
・しめじ 1/5袋
塩 少々
酢 少々
-合わせ調味料-
・すし酢 大さじ4
・レモン汁 大さじ1
・鷹の爪(お好みで) 1本
<作り方>
1.野菜は必要に応じて、薄めの一口大に切り、しめじはさいておきます。
2.鍋に熱湯を沸かし、塩と酢を加えて、野菜としめじを茹でてザルにあげる。
野菜は硬いものから入れていきます。
3.合わせ調味料をジップロックの中にいれます。
4.茹で上げた野菜をしっかり湯切りして熱いうちにジップロックに投入し、しばらく馴染ませます。
5.器に盛ったら、完成!
レンコンとはんぺんのしんじょ椀
調理時間 約20分
<材料 (4人分)>
・れんこん 200g
・はんぺん 1枚(100g)
片栗粉 大さじ1
塩 少々
-調味料-
・だし汁 3カップ(600ml)
・醤油 大さじ1
・みりん 大さじ1
・塩 少々
※もっと時短するなら、だし汁と白だし大さじ2でもOK
あれば青味(三つ葉やホウレン草、ねぎ等)適量
<作り方>
1.れんこんはすりおろし、軽く水気を切ります。
2.ビニール袋にすりおろしたれんこん、はんぺん、片栗粉、塩を入れ、はんぺんをつぶしながら混ぜます。
3.12等分にして丸め、レンコン団子を計12個作ります。
3.鍋に調味料を入れて中火で煮立たせ、れんこん団子を加えて浮かんでくるまで弱火で3分ほど煮ます。
4.器に盛り、青味野菜をのせて完成!
※レンコン団子は、少し平たくしてフライパンで焼き、お醤油ささっとかければ、もっちりレンコン餅に変身しますよ。
まとめ
レンコンは淡白な味わいながら、調理方法と味つけ次第でいろんな楽しみ方ができます。
変色を防ぎたいなら、切って皮をむいたらすぐに酢水につけること。
ただし、酢水につけると煮てもホクホクにならないので、ホクホク感を味わいたい場合は酢水にはつけずに調理しましょう。
きんぴらなど炒め調理なら、酢がムチンを分解してシャキシャキと歯ごたえ良く仕上がりますよ。
今が旬のレンコンをぜひ食卓で楽しんでくださいね。
その不調、栄養不足が原因です