横倒しに倒れているものの体調不良や体のどこかが不調なようでもなく、元気なことには変わりない様子。
実は、猫が倒れるのは主に甘えたいというサインであるようです。
今回は、飼い主さんの目の前でいきなりコテンと倒れる猫の気持ちやこのときの上手な接し方について調べてみました。
一般的には、動物が地面から足を離してゴロンと横になったり、急所であるおなかを見せるときには、とても安心してリラックスしていることが多いです。
猫が床にコテンと倒れるしぐさをするときも、そういったリラックスしている気持ちが関わっていると考えられます。
例えば、飼い主さんが猫のすぐそばを通り過ぎた時や、ほかの猫が一緒にいる状況でコテンと倒れるしぐさをするときは、その相手を誘っている場合もあります。
「遊ぼびたい」「かまってほしい」「こっちをむいて」など、自分の気持ちを表現する手段としてコテンと倒れることもあるようです。
猫がコテンと倒れるしぐさは穏やかな気持ちのときに見られやすい行動で、日常の取り立てて変わったことも怒らない、まったりと過ごしているタイミングのときに見られやすいようです。
コテンと倒れるしぐさは猫が安心しているときに出やすい行動なので、緊張している時や警戒心が高まっているときにはあまり見られません。
もしも飼い猫がいきなりコテンと倒れたときは、まず猫のそばに行って、少し声をかけてみましょう。
声をかけたことに反応して猫が目を見開いてワクワクした表情を見せたり、足元にじゃれついてくるするようであれば、かまってほしい、というサインなので、ぜひ積極的にかまってあげてください。
声かけに対して猫が少しうっとおしいような表情を見せたり、しっぽだけでちょっと反応するなど、リアクションがうすい場合は、ただのんびりしたいだけ、という気持ちの可能性もあります。
この場合は、そのまま猫のそばにいて、次の行動を見てみましょう。
猫がまったりと過ごし続けるようであれば、積極的にかまうことはせず、近くにいてあげるだけでよいと思います。
倒れた後に飼い主さんの目を見ているなら、遊んでほしいことを視線で訴えているのでしょう。
飼い主さんが気付かなかったり無視していると何度も繰り返し倒れることがあります。
また、ストレスがたまっていたり、嫌なことがあって気分転換したい時にもコテンと倒れることがあります。
嫌なことがあれば、気分転換したいと思うのは猫も人間と一緒です。
猫は倒れるという行為で気分転換をしているのです。
ゴロンと横になって、体を伸ばしたりしたら、しばらくするとまた起き上がります。
ほかにも考えられるのは、猫はグルーミングをすることで自分の体を清潔に保ちますが、一番口が届きにくい場所である背中をグルーミングしたいときに、横倒しに寝て地面や床に背中をこすりつけて汚れを落とすことがあります。
日向ぼっこをしたまま、気持ちの良さにまかせてゴロンと倒れるように横になっていることもあります。
気分転換や体をきれいにする目的で猫が倒れていると思われる時は、なにもせずにそっとしておくのが一番です。
遊んでほしいのか区別がつかないかも知れませんが、気分転換の時は安心できる環境でなければしないので、短時間で起き上がることが多いです。
いずれにせよ、飼い猫が目の前で倒れてお腹を見せるのは飼い主さんを信頼しているからなのです。
とはいっても、コテンと倒れるのにも個体差があり、甘えたいから、遊びたいからといって、すべての猫が必ずしも飼い主さんの目の前で倒れるわけではありません。
猫によってアピールの仕方が違うので、「コテン」をしない猫もいます。
気を付けたいのは、猫が突然倒れるのは病気が原因のこともあるということです。
ほとんどは甘えている時の構ってほしい行動なのですが、心臓発作などでは、倒れてそのまま突然死につながることもあります。
特に肥満傾向にある猫では注意が必要です。
倒れた後に、体を震わせている時は痙攣かもしれません。
痙攣が起きる原因はてんかんや腎臓病、肝炎などです。
てんかんの発作で痙攣が起きる場合は何度も繰り返すことがあります。
飼い主さんの目の前で突然痙攣を起こすと慌ててしまい、猫を抱き上げて体をなでたり揺すったりしたくなりますが、痙攣が起きているときは何もせず、様子を見ることが大切です。
その時の様子を獣医さんに説明できるように、何がきっかけで猫が倒れたのか、痙攣の時間はどれくらいだったのか記録したり、余裕があれば猫が倒れている動画を撮っておくのも有効です。
痙攣は通常1分程度で治まりますが、3分以上続く場合は早めに動物病院へつれていきましょう。
まとめ
猫がいきなり床にコテンと倒れるしぐさの背景には、主にリラックスや甘えてかまってほしい気持ちがあることがわかりました。
猫は安心できる場所でなければ、おなかを見せるようなことはしないので、いずれにしても目の前で倒れるのは飼い主さんを信頼している証拠なのです。
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