ペットとして飼われている猫の種類がどれほどあるのかはわかりませんが、世界にはいくつかの猫の血統書を発行している団体があり、公認している品種の数もそれぞれ違うのですが、少ない団体で40前後、多い団体では70〜80の品種が登録されているといいます。
猫は、毎年新しい品種が追加されることもあって、犬に比べると数が変動しやすいようです。
その中からどのような猫を迎え入れるのか、家族で話し合っている時間もまた楽しいひと時です。
今回は人気の順位ベスト15位をご紹介したいと思います。
リビアヤマネコはヤマネコの中では人に懐きやすく、穀物を食べるネズミを追い払えるという人間の利益と合致し、約1万年前から人と暮らすようになりました。
猫は犬ほどには大きさや見た目など違いがないように見えますが、やはり品種ごとに体格や柄・模様、顔形などの特徴は違います。
私はこの品種がお気に入り!という猫好きさんもいると思いますが、これから猫を迎えようとしている方に代表的な人気猫の種類を20種一挙ご紹介しながら、品種ごとの歴史や特徴、性格など、それぞれの魅力をお伝えしたいと思います。
1位:ミックス
2種類以上の猫種がかけ合わされた品種で、俗にいう雑種猫です。
日本の家庭で飼育されている猫の多くはミックスです。
「日本猫」と呼ばれる猫たちも、日本猫という品種があるわけではなく、古くから日本で暮らし繁殖してきた雑種の猫たちの総称です。
かけ合わされる品種によって体格や毛色も様々ですが、日本猫はサバトラ、キジトラ、茶トラ、サビ、三毛、黒、白などが多い傾向があります。
うちの子もサバトラとキジトラです。
2位:スコティッシュ・フォールド
「フォールド」の意味は「折る」。
この猫がほかの品種と比べて大きく違うところは、耳が折りたたまれたような形状をしていることです。
ただし、すべてのスコティッシュ・フォールドの耳が折れ耳になるわけではありません。
子猫はすべて立ち耳で生まれますが、垂れ耳になる子は2〜3週間で耳が折れてきます。その確率は30%前後で、耳が折れずに立ち耳のまま育つ子は、「スコティッシュ・ストレート」と呼んで区別される場合もあります。
性格は甘えん坊で人懐っこい子とされ、人気の品種です。
3位:マンチカン
マンチカンの特徴は足が短いことです。
しかしすべてのマンチカンが短足になるわけではありません。
中には普通の猫と変わらないマンチカンもいます。
足の短い子は立っているのか伏せているのかわからないほどで、それがなんとも可愛らしいのですが、動きはとても素早くジャンプ力もあります。
性格は好奇心が旺盛で、短い手足を精一杯のばしてテーブルの上を覗き見る仕草がとても可愛いです。
4位:アメリカン・ショートヘア
「アメショー」の愛称で親しまれている猫です。
額にアルファベットの「M」のような模様が入っているのが特徴です。
がっしりした体格で、くりっとした目で愛嬌のある顔をしています。
好奇心旺盛な性格で運動好きなので、走り回って追いかけるような遊びが大好きですが、一人でのんびり過ごす時間も大切にする猫なので、その時のご機嫌をうかがいながらココンタクトをとるのが望ましです。
5位:ノルウェージャン・フォレスト・キャット
名前のとおりノルウェーの森林地帯出身の品種です。
豪華な被毛と大きな体が特徴で、北欧の厳しい寒さに対応するために、豊かな被毛を持つようになったと考えられています。
体はがっしりしており、目鼻立ちもキリっと力強い印象ですが、性格は穏やかで我慢強い猫です。
過酷な環境で生き抜いてきたためどんな環境にも順応しやすく、子供や他のペットがいる家庭に入れても飼育しやすいと言われています。
6位:ブリティッシュ・ショートヘア
「不思議の国のアリス」に登場するチェシャ猫のモデルだといわれています。
イギリスの中でももっとも古い品種の一つとされ、顔も目も真ん丸で、笑っているように見える可愛らしい猫です。
マイペースな性格で、激しい遊びよりも飼い主さんのそばでくつろぐのを好みます。
少し太りやすい傾向があるので、時々は体を動かす遊びを取り入れてあげると良いでしょう。
7位:ラグドール
ラグドールには「ぬいぐるみ」という意味があるのですが、まさしくぬいぐるみのようにふわふわのセミロングの被毛にくるまれ、澄んだ青い目を持つのが特徴の猫です。
性格はおっとりしていて大きな声で鳴くことも少ないので、自分のそばでくつろいでほしいという方に向いている品種です。
猫の中では抱っこを好む子が多い品種とされています。
8位:ミヌエット
ペルシャとマンチカンの交配から生まれた比較的新しい品種です。
顔や目だけでなく耳の先端も丸みを帯びており、身体全体が丸いフォルムなのが特徴です。
マンチカンと同じように、足の長さは短い子も長い子もいて、鼻は低めです。
ペルシャの穏やかさとマンチカンの活発さを兼ね備えた性格なので、一緒にいて飽きないでしょう。
9位:ベンガル
ヒョウのような模様を特徴に持つ、ベンガルヤマネコとイエネコをかけ合わせた品種です。
運動が大好きでエネルギッシュに走り回ります。
ストレスをためないように大きなキャットタワーなど十分に運動ができる環境を整えて、たくさん遊んであげることが大切です。
野性的な見た目とは裏腹に、人懐っこく温厚な性格で人気があります。
10位:サイベリアン
ロシア原産の猫で歴史が古く、気品のある佇まいは国宝とも言われています。
厳しい寒さから体を保護するための長い被毛を持ち、耳の内側や足裏にまで覆われています。
体が大きく、成長は他の猫に比べてゆっくりですが、体力があり、辛抱強く、お水を嫌がらない子も多いとされています。
寒い環境に耐えてきたことから、被毛が密に生えているので、定期的にブラッシングをしてあげると、美しい毛並みが保てます。
11位:メイン・クーン
純血種の中でも最も大きい品種で、アメリカ原産の長毛種です。
厳しい寒さに対応するためのふさふさの被毛と丈夫な体を持ち、深い雪でも歩けるように足は大きく発展し、暖かさを維持するために耳にも毛が生えています。
性格は穏やかで優しく、成長しても子猫のような可愛らしさがあります。
体が大きいため、それにみあった十分な飼育スペースが必要となりますが、鳴き声は意外と大きくなく飼いやすい品種です。
12位:ロシアン・ブルー
艶のあるブルーグレーの被毛とエメラルドグリーンの大きな目、そして口元がほほ笑んでいるように見える気高さの漂う品種です。
動くたびに被毛が光に反射して輝き、光沢のある見た目を生み出しています。
優雅な姿から、ロシア皇帝やビクトリア女王に可愛がられていたという話も伝えられています。
毛色はブルーグレー一色で、短毛のみです。
性格はやや慎重ですが、心を許した人には愛情深く、大きな声では鳴かないという特徴もあり、飼育しやすい品種であると言えます。
13位:ラガマフィン
ラグドールから派生した比較的新しい品種です。
体格や性格はラグドールの特徴を受け継いでいますが、ラグドールに比べると毛色や模様のバリエーションが豊富です。
甘えたで飼い主さんのそばから離れないので、一人でお留守番させることが多い方には向かないです。
大きい体を十分に動かせるスペースと、キャットタワーなどをそろえて一緒にコミュニケーションをとるようにしましょう。
14位:ペルシャ
世界初のイギリスでのキャットショーにも出場したとされる、歴史のある古い品種です。
鼻の低い愛嬌のある顔、短めの足が特徴です。
日本では「チンチラ」という名前の方が聞きなじみがあるかもしれませんが、チンチラはペルシャのシルバーやゴールデンといったカラーバリエーションの一種です。
性格は穏やかですが、猫らしいマイペースな一面を持っています。
うるさいところを好まず、静かなお気に入りの場所でのんびり過ごすのが好きなタイプです。
15位:アメリカン・カール
外側にくるっと巻いた耳が特徴ですが、生まれた子猫のすべては立ち耳で生まれます。
その中で耳がカールする確率は約50%と言われており、耳がカールする子は生後1週間ほどで巻き始め、生後4か月頃までには巻き具合が決まるようです。
とても甘えん坊で、成長しても子猫のように好奇心旺盛で明るいため、別名『猫界のピーターパン』と言われているのだとか。
懐っこい性格なので、他のペットや猫とも仲良くできる子が多いようです。
抜け毛が少なくて鳴き声が比較的静かなのも、飼育しやすい理由の一つです。
まとめ
もちろん迎え入れた子の個性や性格はありますが、品種による特徴を知ることで、飼い主のあなたに向いているどうかの傾向を知ることができるのではないでしょうか。
自分の生活スタイルや住まい、猫ちゃんとどんな生活をしていきたいかを十分考えて、自分にあった猫ちゃんをお迎えするようにしましょう。
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