よく言われている、急に重いものを持ち上げたとか腰をねじった拍子に…ということではなかったのですが、ある朝起きてみると腰に痛みが。
それがただならぬ激痛だったため、しばらくベットから降りることができすに冷や汗をかきながら横たわっていました。
いや、これはほんとに参りました。
しかし、そういえば「ぎっくり腰」っていったい何なのか、よく知らないことに気づき調べてみることに。
今回は、「ぎっくり腰」について解説したいと思います。
私も今回初めて経験して、本当に辛かったです。
何の前ぶれもなく突然起こったのもつかの間、急激に痛みが強まり、ベットで動けなくなりました。
ヨーロッパではぎっくり腰のことを「魔女の一撃」と言うそうで、まさに一撃をくらった感じでした。
そんな「ぎっくり腰」ですが、これは病名ではなく、突然痛みが起こる「急性腰痛症」一般を指す名称です。
重いものを持ち上げようとしたときや腰をねじるなどの動作をしたときなどに起こることが多いようですが、咳やくしゃみをしたとき、朝起きた直後にベッドや布団から起きだそうとしたとき、洗面台で顔を洗うとき、など、さまざまなケースで起こる可能性があります。
痛みの原因はさまざまで、腰の関節や椎間板に許容できない負荷がかかって捻挫のような状態になったり、腰を支える筋肉や靱帯などの柔らかい組織が損傷することで痛みが発生することが多いと考えられます。
ぎっくり腰は従来、急性で一時的な腰痛と考えられていましたが、きちんと手当てをせずに長引かせてしまうと、慢性の腰痛に進行することがあります。
とくに中高年の場合には、しっかりケアをしておかないと何度も再発しやすい傾向もみられます。
さらにぎっくり腰をきっかけに、ほかの病気が発見されることもあります。
下肢に痛みやしびれがあったり、力が入らないなどの症状があるときには椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などの可能性があります。
やはり尋常ではない痛みはあるときは、すみやかに整形外科を受診して正しい診断を受けることが大切です。
捻挫を起こしたときと同じ状態のため、腰の捻挫ともいわれています。
痛みの原因は筋肉や靭帯(じんたい)だけでなく、腰の中央に連なる椎骨の関節とその周りの膜(関節包)、さらに椎間板(軟骨)などが傷つき、神経を圧迫することからも起こります。
ぎっくり腰になった原因によっても異なりますが、こうした痛みが重なることで、強い痛みになるのです。
中高年の場合は、加齢や運動不足のために腰を支える筋肉が弱くなり、腹筋と背筋のバランスが乱れることから引き起こすこともあります。
ぎっくり腰になると、しばらくはその場から動くことも立ち上がることもできなくなります。
まずは、そろそろと横向きに寝て、腰を丸めた姿勢をとると、痛みが少し和らぎます。
2〜3日間は自宅で安静にしてから病院に行きブロック注射を打ってもらうことで、痛みをやわらげる方法もあります。
外出先でぎっくり腰になった場合は、タクシーか車で送ってもらうようにし、その際も後部座席シートに横向きに寝るようにします。
自分で車を運転するのは危険なので、避けてください。
自宅についてからは安静にして、痛い部分に湿布薬を貼ってで痛みをやわらげましょう。
靭帯や筋肉の断裂が原因で出血や炎症を起こしている場合は、一般的には消炎作用のある冷湿布を貼ることがおすすめです。
お風呂などで温めるのは逆効果になるので、あまり患部を温めすぎないように注意しましょう。
2〜3日して痛みが落ち着いてきたら、少しずつ動いても大丈夫です。
無理をせずに痛みの程度をみながら歩くようにしましょう。
強い痛みが治まったころを見計らって、お風呂にゆっくりとつかり温めましょう。
靭帯や筋肉の緊張をやわらげ、血行がよくなり、回復が早まります。
腰の痛みに加えて、発熱や冷や汗などの症状がある場合には、別の病気の可能性もあるので、早めに病院に行き検査を受けてください。
腎結石やすい炎、たんのう炎、脊髄腫瘍など、ぎっくり腰や腰痛を原因として、重大な病気が隠れている場合もあるからです。
予防のためには、腰を支えるための筋力アップ運動や、筋肉や靭帯を柔軟にするストレッチ運動がが大切です。
腰に負担をかけないで筋力をアップさせるためには、ウォーキングや坂道や階段の上り下りを繰り返すスローピング運動で鍛える方法がありますが、大股で歩くと腰に負担がかかるので、はじめは歩幅を短くして速歩きを心がけてください。
また、水中ウォーキングなどのアクアサイズも腰に負担がかからず筋力の強化に適しています。
ぎっくり腰を再発させないためにには、日常の動作にも注意する必要があります。
1. 朝起きるとき
すぐにからだを起こさず、布団の中で横になり腰を丸めた胎児のような姿勢をとります。
こうすることで、椎骨の間が開き、周辺の筋肉なども伸ばすことができます。
2. 顔を洗うとき
腰だけを倒すのでなく、同時にひざも少し曲げることで腰にかかる負担がかなり軽減されます。
3.物を拾ったり、物を持ち上げるとき
必ずひざを曲げるくせをつけるようにしましょう。
4. 靴を履くとき
靴はウォーキングシューズが適していますが、普通の靴の場合には厚めの中敷を敷き、歩くときのショックをやわらげるようにしましょう。
5. いすに座るとき
背当てに腰が付くまで深く腰かけるようにしましょう。
1時間に一度は立ち上がり、軽い屈伸運動(ひざを少し曲げる程度)で腰部の血流をよくすることを心がけましょう。
6.急に伸びをしたり、腰をひねるような動作
急に伸びをしたり、腰をひねるような動作は控えましょう。
伸びなども急に行うと反対にぎっくり腰を起こすことがあります。
日本人の背筋力平均は、30代男性で約130kg、女性は約80kgと言われているので、重い荷物を持ち上げてぎっくり腰になったとしても、背筋力を上回る荷物を持ったわけではないと思われます。
なので、日常の動作で腰を痛めた場合は、筋肉だけでなく心身に何かしらの問題があったとが考えられます。
あなたのぎっくり腰の原因は?心当たりありますか?
★睡眠不足、ストレスが多い
疲労の蓄積やストレスにより、筋肉が凝ってかたまっていると考えられます。
★運動不足、運動が苦手、カラダが硬い
運動量が足りないために筋肉内の血液循環が悪いと考えられます。
★貧血
カラダを動かすために必要な栄養が不足し、筋肉や組織も栄養不足になっていると考えられます。
★冷え性、寒がり
カラダを温める力が弱く、冷えからくる筋肉の柔軟性が不足していると考えられます。
★血圧が高い、便秘がち、汗をかきにくい
組織の水分不足で筋肉の柔軟性が低下したり、靭帯などの結合組織が硬くなっていると考えられます。
腰のどこが痛みますか?タイプ別対処法
腰痛と一言でいっても、腰の痛む場所によってタイプが分かれます。
カラダの上半身と下半身をつなげている腰は、人によって身体の弱っている部分や使い方に癖があり、普段どのようにカラダを動かしているかによって痛む場所が変わってきます。
対処方法のポイントも違いますので、タイプに応じたケアを行うことが肝心です。
(赤)腰の上部が痛む
腰の上部は上下のエネルギーを司る部分です。
この部分が痛む方は、腕の上げ下ろしが多い、立ちっぱなしの仕事、頭脳労働など上半身に向けてエネルギーを使う習慣があるため、気の流れが滞っている可能性があります。
気が上半身で滞ると血を上手く巡らせることが出来なくなり下半身に溜まりやすくなります。
ふくらはぎの筋肉を鍛えて血を流れやすくし、上半身に上がった気を全身に戻す巡りを促しましょう。
目を休めたり、アロマや音楽等でリラックスを促し自律神経の乱れを整えることも大事です。
(青)腰の真ん中が痛む
腰の中心部はねじる姿勢の時にポイントとなる部分です。
ぎっくり腰に一番多いのはこのタイプかもしれません。
胃腸が弱い、水分代謝に不調がおきやすい、むくみなどが気になる方に多く見られます。
お腹まわりに力が入りにくいため姿勢が悪くなりがちです。
体幹の筋肉が弱いと、カラダを急に動かした時に弱さが出やすくなります。
冷えを防ぎ、日常から姿勢を保てるよう体幹の筋肉をつけていきましょう。
(緑)腰の下部が痛む
腰の下部はカラダを前後に動かす支点となる部分です。
特に背骨の最下部、腰椎と骨盤がつながっている部分はカラダを反らす時の支点になる部分で、反り腰などの姿勢は呼吸器に影響を及ぼすこともあります。
まずは立つ時、歩く時などに重心が前後にぶれないように整えましょう。
腰の反りは胸部の反りにも影響するため、呼吸に関わる肋骨周りのストレッチも効果的です。
まとめ
ぎっくり腰の原因は特定しにくく、筋肉の過緊張や疲労、炎症などとされることが多いのです。
1週間ぐらいで痛みが治まったとしても、またいつ再発するかもわかりません。
腰のどの部分に痛みがあったのかを確認して、自分の弱い箇所を鍛え再発を未然に防ぐことも必要です。
私もこれからしっかり腰の管理をしていきたいと思っています。
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