がんが人類にとって身近な存在となってから長い時間がたちました。
現在、アメリカにおいてはがんは心疾患に次いで、死因全体の第2位を占めます。
日本でもすべての年齢層において、死亡原因のトップ3に入っています。
今回は、発がん性のリスクを増す食品、その反対にリスクを抑える食品を知って、日頃の食生活を改善し、健康的な暮らしを手に入れるためのリストを作成してみました。



発がん性リスクを増す食品

1.ソーセージ、ベーコン、サラミなどの加工肉


忙しい朝の食卓によく登場するソーセージとベーコンですが、毎日食べるのは少し考えたほうが良いかもしれません。
世界保健機構(WHO)では、ソーセージなど加工肉を「グループ1」の発がん性に分類しています。
これは発がん性の確度において、タバコや紫外線へさらされるなどと同程度に疑いが高いことを意味します。
お手軽ですが、加工肉だけに頼らずバランスの良い食事を心がけたいものです。


2.コーヒーと紅茶


コーヒーと紅茶もがんとの関連が疑われています。
豆や茶葉の高温処理の過程でメイラード反応(酸化変色:食材の中に含まれるアミノ酸と糖が加熱によって結びつき、起こる反応)が起こり、それによりアクリルアミドという劇物が生成されるのです。
アクリルアミドの人間に対する発がん性は完全に立証されているわけではないものの、少なくとも実験用のラットで確認はされています。
私自身もリラックスに欠かせないコーヒーですが、ほどほどの量に抑えましょう。


3.砂糖


日常的に使う調味料の中では、砂糖もがんとの関連が指摘されています。
砂糖は血糖値の上昇度を示す「グリセミック指数」が高い食品ですが、このような食品を多量に摂取すると、がんのリスクが増大することがわかっています。
反対に糖分を抑制すれば、実証はされていないものの、がんの進行を抑制できるという理論も提唱されています。
それは、がん細胞が細胞分裂する際に糖を必要とするためで、炭水化物の摂取を極端に抑えるケトジェニック・ダイエットは、理論上はがんに対して有効となり得るとも言われています。


4.塩漬けの肉と魚


がんの抑制には塩にも注意が必要です。
塩漬けの肉と魚は硝酸塩と亜硝酸塩を多量に含んでおり、DNAにダメージを与えるとされています。
中国人と中華系移民の人々は、こうした食品を多く消費する傾向にあり、鼻と喉にがんを患う可能性が有意に高いとする研究結果があります。
また、一般に塩漬けの食品は胃がんの原因になると言われてもいます。
日本人も、塩辛やたらこ、いくらなどの塩蔵魚卵を日常的に食べる習慣があるので食べすぎには注意が必要です。


5.牛乳


動物性油脂成分を多く含む牛乳を多く飲み続けた場合、そうでない人々よりも前立腺がんのリスクが7割近くも増大します。
ただし牛乳はカルシウムなど栄養素に富んでおり、1日コップ2杯までに抑えるようにすれば、過度に避ける必要はありません。


6. 炭水化物


健康志向の人たちにとっては、なにかと良くないイメージがある炭水化物ですが、がんとの関連も知られるようになってきました。
たとえば全粒粉を使わない精白された小麦粉で作られた一般的なパンはグリセミック指数を高め、肺がんの可能性を49%も上昇させてしまいます。
パスタなども手軽にとれるので、あまり多用しないように注意する必要があります。


7.アルコール類


酒は百薬の長といわれる反面、がんの可能性を引き上げるようです。
はっきりとしたメカニズムは特定されていないものの、DNAを損傷させるという説や、単純にカロリーが高い割に栄養に乏しいエンプティカロリーのため、健康に害をもたらせやすいという説などが唱えられています。


8.喫煙


喫煙とがんとの関連は一般によく知られるところですが、その煙には70種類以上もの発がん性物質が含まれています。
副流煙による被害も深刻で、職場または家庭で受動喫煙をする人々は、そうでない人に比べて肺がんのリスクが2割から3割ほど高まるそうです。





効果的にリスクを抑える食品

がんの危険性を高めてしまう超加工食品がある一方で、リスクを低減してくれる嬉しい食品があることもわかってきています。
次にご紹介する食品は、がんを抑制するために意識して摂りたいものばかりです。


1.ぶどう


ぶどうは種類も豊富で、とても身近なフルーツです。
抗酸化作用に優れるレスベラトロールの宝庫で、乳がんや肺がん、胃がんなど、特定のタイプのがんの発生を抑える効果が見込まれています。
皮つきのまま15粒ほど食べると効果的だそうです。


2.ベリー


ビタミンCが豊富に含まれるベリー類も見逃せません。
多くのベリーが細胞をダメージから守ってくれる抗酸化物質を含んでいます。
皮膚がんや肺がん、ぼうこうがんなどんの抑制が期待されます。
フレッシュフルーツでも冷凍でも、あるいは乾燥のドライフルーツの状態でも楽しめるベリー類は、熱で壊れやすいビタミンCの摂取に向いています。
食べ過ぎないようにコップ半分くらいの量を取るようにしましょう。


3.彩り豊かなフルーツ類


ベリー類だけでなく、そのほか彩り豊かなフルーツ類も一般的に抗酸化物質を多く含んでいます。
がんだけでなく、老化の抑制につながるほか、健康をうながすさまざまな栄養素が含まれています。
ビタミン、ミネラル、食物繊維の栄養源として適度に摂取したいところです。


4.トマト


リコピンを大量に含有しているトマトは、周知のとおり抗酸化の働きを持っています。
とくに前立腺がんの予防にとくに効果があるとされており、生よりもケチャップやトマトソース(缶以外のもの)などに加工した状態のほうが、リコピンが凝縮され体内に吸収されやすくいっそう効果的になります。


5.ブロッコリーやキャベツなど


アブラナ科の野菜、ブロッコリーやキャベツなどもがん抑制には有益です。
カリフラワー、チンゲンサイ、メキャベツ、そしてケールなども同じ仲間で、研究によると、胃がんや口腔がんの発生を抑える力を秘めているそうです。


6.ターメリック


カレーなどインド料理に多く用いられるこのスパイスですが、体内の炎症を防止する効果があるとされています。
炎症はがんだけでなくアルツハイマー病などにつながるとされており、これらのリスクを長期的に抑えるうえで効果が期待できます。
日本でも幾度となくブームになっているスパイス、ターメリックには、それにふさわしい理由があるようですね。


7.全粒粉


小麦をまるごと挽いた全粒粉で作ったパンや麺を選ぶのもよい方法です。
全粒粉は、ビタミンとミネラルが豊富なため、健康増進に役立ちがんのリスクを押し下げると言われています。
食物繊維が豊富なので、満腹感が長続きします。
食べ過ぎを防いで血糖値の急激な変化を防ぎ、良好な状態をキープしやすいことも隠れたメリットだと言えるでしょう。





まとめ

今回の記事はお役に立ちましたでしょうか。

どんな食品でも食べすぎは体に悪いものですが、人の手が入って加工された食品は便利で簡単に食せるものの身体へのデメリットが多分にあります。
私たちの身体はそれぞれが食べたものによってできています。
食事をおろそかにせず、身体によいものを意識して食べることが大切なのではないでしょうか。

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筆者プロフィール

こらっと

大阪生まれ。団体職員兼ライターです。
平日は年季の入った社会人としてまじめに勤務してます。
早いもので人生を四季に例えたら秋にかかる頃になり、経験値は高めと自負しています。
このブログがいきいき生きる処方へのきっかけになれば幸いです。

お問合せはこちらで受け付けています。
info.koratwish@gmail.com


海外からの人材受け入れ団体職員として働いてます。
遡ると学生時代のアルバイトでアパレルショップの売り子から始まり、社会人となってから広告プロダクションでコピーライターとして働きました。
結婚・出産を経て、印刷会社のグラフィック作業員として入社。
社内異動により⇒画像・写真加工部⇒営業部(営業事務)⇒社内システム管理者と、いろんな部署を渡り歩きましたが、実母の介護のためフルタイムでは身動きが取れなくなり、パート雇用として人材受け入れ団体に時短勤務転職しました。

2019年実母が亡くなり、パートを続ける理由がなくなったため物足りなさを感じる毎日でしたが、年齢の壁など一顧だにせず(笑)再びフルタイムで働きたい!と就活し続けた結果、別の人材受け入れ団体に転職しました。
責任も増えましたが、やりがいも増えました。

デスクワーク経験が長く、Office関係の小ワザや裏ワザ、社会人としての経験を共有できれば幸いです。

家族構成は夫がひとり、子どもがひとり
キジ猫のオス、サバ猫のメスの5人家族です。

趣味は、読書、語学学習、ホームページ制作などなど
好奇心が芽生えたら、とにかく行動、なんでもやってみます。

猫のフォルムがとにかく大好きで、
神が創造した生物の中で一番の傑作だと思ってます。
ちなみに「こらっと(korat)」は
タイ王国のコラット地方を起源とする
幸福と繁栄をもたらす猫の総称です。




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