特に性格の違いについて議論されることが多いと思われます。
よく言われるのは、猫がマイペースで自由な性格に対して犬は忠実、真面目だということ。
あなたはどちらが好きですか?
猫と犬でどんな性格や飼い方の違いがあるのかを探ってみたいと思います。
群れで暮らしてきた犬にとって主従関係は大切であるため、飼い主のことはリーダーとして認識しており、リーダーである飼い主を信頼して、命令や指示にも従います。
それに対して猫は、人間のことを「大きな猫」と思っているようです。
つまり、カラダが大きいだけで、自分と対等であると認識しているのです。
なので、猫は飼い主と一緒にいても自分のペースをくずしません。
飼い主が呼んでも気分次第で寄って来たり来なかったりします。
遊ぶときも人間が相手の時と、犬同士で遊ぶときは遊び方が全く違います。
犬は人間が自分よりも立場が上の存在だと認識しているので、人間の言うことをよく聞きます。
飼い主がリーダーであることを理解し、リーダーの指示を守るために努力します。
もともと群れを作って生活していた動物なので、自分より上と認識しているものに対して、むやみに歯向かうことはありません。
飼い主から褒められたり、撫でられたりすることを最高の愛情表現として受け取ります。
自分が甘えたい時には全身を使って表現し、尻尾を振りながらカラダを寄せたり、飛びついたりして喜びを表現します。
一方、猫は人間の言うことなどどこ吹く風で、あくまでもマイペースに過ごします。
もともと群れを作らず、単独で暮らしてきた動物なので、人間を自分とは異なる種だと認識したり自分より上の存在として従順であるように努めることがないのです。
遊ぶときも、相手が猫でも人間でも同じ態度で接します。
シッポをたてて怒ったり、脚にまとわりついたり、隣に座ったり、体を舐めるなど、猫同士での振る舞いと全く変わりません。
つまり、猫は人間のことを特別視せず、対等な立場でコミュニケーションしているということです。
人間が呼んでも来なかったり、甘えてきたと思ったらすぐにどこかへ行ってしまったりと、いつも自由気ままですが、甘えたい時は、犬に比べると控えめではあるものの、足元にすり寄ってきたり、尻尾をピンと立てたりしてアピールします。
喉を鳴らしたり、お腹を見せたりしている時は、かなり甘えたがっていると思ってよいでしょう。
犬と猫では怒り方にも違いがあります。
犬の怒ると第1段階として、鼻先にしわを寄せて威嚇する行為をします。
怒りが増した第2段階になると、歯茎をむき出しにして、攻撃態勢であることを表現します。
さらに犬が唸り始めたら、それは犬の怒りが爆発寸前であることを意味します。
もし、犬が歯茎をむき出しながら吠えていたら、飼い主でも近づくと危険なので注意してください。
猫が怒った場合は、尻尾をブンブンと大きく振ります。
さらに毛を逆立てて唸り声を上げたり、牙をむいていたら完全に怒りモードに入っている証拠です。
そして「シャー! 」と声を出して相手を威嚇している時は、見えるものすべてを敵と見なす可能性があるので、落ち着くまで触らないようにしましょう。
まず決定的に違うのは、犬は散歩が必要ですが、猫は散歩する必要がないということでしょう。
他にも、犬は運動が大好きなので、散歩だけでなくドックランなどで運動させることが必要になってくることもあります。
小型犬のなかには散歩が必要でない犬もいますが、運動不足や肥満対策のためなるべく身体を動かす飼い方をするほうがよいでしょう。
犬は水浴びが好きなことが多いので、暑い夏などは特に水浴びをさせてください。
猫は、散歩をするよりじっとして眠ることが好きなので、居心地の良い場所を作ってあげることが大切です。
のんびりゆっくりくつろげる場所を作ってあげることによってリラックスして寝ることができます。
また、多くの猫は水をひどく嫌がります。
水を嫌う理由の一つは、猫のルーツが乾燥した砂漠の気候の中で進化してきたことと関係があるようです。
猫たちは長い間、水のある場所を経験してこなかったため、他の動物ほど水に慣れていないことが考えられます。
また、猫の毛質は細く油分が少ないため、一度濡れてしまうと非常に乾きにくいのです。全身が水に濡れてしまうと気化熱によって体温が奪われてしまい命にかかわることを知っているため、本能的に水を危険だと判断して避けているとも言われています。
猫は人間を家来か、子分だと思ってるのでは?と感じることが時々ありませんか。
しかし実は違うようなのです。
確かに、猫は「呼んでも来ない」「作業の邪魔をする」「顔に乗ってくる」などの行為をしてきますが、それでも、バカにしていないと言い切れるのは、猫は自分より劣った猫には擦り寄らないからです。
本当に猫が飼い主を見下して馬鹿にしていたら、全く相手にされず、近くにすら寄ってこないはずです。
ただ運動神経が良い猫にとって人間は鈍くさく見えるようです。
そのため「こうやるんだよ」と、狩りのお手本をみせたり、実際に捕まえた小鳥や虫の死骸を飼い主の前にもってくることもあります。
私もきっと鈍くさく見えていたのでしょう、先代のトラ猫がベランダで鳩と格闘し、血だらけの首根っこを加えて戦利品のように目の前にもってきたときは、唖然としました。
人間社会では、常に何かしらの上下関係が求められたりしますが、対等であろうとする猫の存在が、なによりの癒しになっている気がして、やっぱり私は猫が好きです。
毎日どちらが上ということがない、猫との対等な関係を楽しんでいます。
まとめ
一般的にいわれている犬と猫の性格の違いについて説明しました。
もちろん個体差があるので、自由気ままでマイペースな犬もいれば、とても人懐こく、甘えたで飼い主から離れないような猫がいたりもします。
どちらも私たち人間に最高の癒しを与えてくれる存在です。
大切なことは、家族に迎えると決めたなら、最後まで責任をもって付き合ってあげることです。
動物の持つ性格をよく理解したうえで、家族の一員として迎えてあげてくださいね。
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