新生姜を店頭で見かけると、せっせと買っています。
さわやかな香りで口当たりがよく、おいしくて食べているだけなのに、滋養や夏場の冷え予防にもばっちり。
今回は一石何鳥にもなる新生姜についてのお話です。
では、年中出回っている普通のしょうが(ひね生姜)と何が違うのでしょうか。
新生姜とひね生姜の違いは、ずばり出荷される時期です。
葉茎がしなびて芋の部分が大きくなってきた頃にすぐ出荷されたるものを「新生姜」といい、新生姜を貯蔵し、年を越してから出荷するものを「ひね生姜」といいます。
新生姜が茎の付け根が鮮やかな紅色をしているのに対し、ひね生姜は全体に黄金色をしていて、色は均等です。
新生姜とひね生姜に成分的な差はほとんどなく、収穫した新生姜を保存することでそのままひね生姜になるのです。
どちらも体を温める作用があり身体にはとても良いのですが、刺激が強いので毎日親指一本分くらいを目安に食べるのが良いそう。
私は明らかに食べ過ぎです(笑)。
新生姜は白い部分が多くて、茎先が鮮やかで赤い色をしており、傷やしわがないもの、また、はりやつやがあり、切り口がみずみずしいものを選びます。
以下では新しょうがの見分け方・選び方をドアップの映像で動画で解説しているので、併せて参考にしてみてください。
ひね生姜は全体に黄金色で色は均一なもの、はりやつやがあり、傷やしわがなく滑らかでしま模様も等間隔なものがよいです。
切り口はみずみずしいものを選びましょう。
手に取ってみてしっかりと固いものほど良品です。
以下ではひねしょうがの見分け方・選び方をドアップの映像で動画で解説しているので、併せて参考にしてみてください。
新生姜のレシピで一番おすすめなのはこの「甘酢漬け」です。
お寿司屋さんでは「ガリ」と呼ばれていますが、私もお寿司を食べに来たのかガリを食べに来たのか、と言われるほど大好物です。
新生姜の季節になると家でも作って冷蔵庫に常備します。
市販のすし酢を使うので、とっても簡単ですよ。
【材料】
新生姜 400グラム
すし酢 360ml
【作り方】
1.新生姜を洗って汚れを落とします。
繊維にそって薄切りにし、水につけます。(約2時間)
2.鍋にお湯を沸かして、軽く水を切った新生姜を湯通ししざるにあけます。
3.ざるにあけた新生姜が冷めたら、しっかりと手で生姜の水気をしぼります。
綺麗に洗って煮沸して乾かした瓶やタッパーに新生姜を入れ、すし酢を加えてフタをして冷蔵庫へいれます。
4. 一晩おいたら、完成。冷蔵庫で保存すれば2カ月ぐらい保存可能です。
※甘みが足りないときは、砂糖をお好みで足してください。
※赤い部分を残したまま漬け込むと淡いピンク色になります。
まとめ
私は大きいタッパーウェアいっぱいに作りますが、新生姜の甘酢漬けは、少量からどっさりまで、必要に応じて作る量を調整しやすいレシピです。
生姜はそれ自体に殺菌成分があるので傷みにくく、夏場には特に安心して使いやすい食材です。
薬味として、そのまま食べるのもよし、食材として料理に使うもよし。
私が一押しのレシピは「鶏むね肉と小松菜のレモン生姜炒め」です。
【材料 (4人分)】
鶏むね肉 100g
塩、コショウ 少々
酒 大さじ1
塩 少々
小松菜 100g
シメジ 50g サラダ油 小さじ2
ごま、粗びきコショウ(お好みで)
<合わせ調味料>
酒大さじ 1と1/2
みりん 大さじ1/2
レモン汁 大さじ1
新生姜甘酢漬け(みじん切り) 大さじ1
白だし 小さじ2
【作り方】
1.合わせ調味料を合わせておく。
2.鶏肉は厚みが均一になるように開いて塩コショウと酒で下味をつけ、ラップをかけて耐熱容器に入れてレンジで加熱します。粗熱が取れたら小さく裂いて合わせ調味料と和えておきます。
3.小松菜は洗ってざく切りに、シメジは小房に分けておきます。
4.フライパンにサラダ油を入れて火力強弱で小松菜の茎の部分を炒め、油が回ったらシメジを加えて炒め混ぜる。
5.続いて小松菜の葉の部分ときゅうりを加えて炒め合わせ、2.を加えて一気に炒めあげます。
6.お皿に盛りつけごまをふって完成です。
口当たりがさっぱりして暑い季節でも美味しくいただけます。
新生姜を使った料理をあまりしたことがない、という方はぜひ一度この旬の味を作ってみて下さいね。