2月の中頃、うちのオス猫なんだか急に痩せたよね…と家族で話していたら、あれだけ旺盛だった食欲が落ちて、足元もフラフラ、目の焦点も合ってない状態になり、これは普通じゃないぞ、とりいそぎ病院へ。
血液検査、エコー検査の結果、正真正銘の「糖尿病」との診断がおりました。
診断を受けて約1か月。
1日2回のインシュリン注射が欠かせないものの、食事療法と並行して元気になりました。
確かに体格もよくて、ご飯もいっぱい食べてましたが、まさか糖尿病になるとは…。
今回は、猫の糖尿病の原因や症状、治療法などをご紹介したいと思います。
犬の糖尿病はインスリンが欠乏してしまう「1型糖尿病」が多いのですが、猫の場合はインスリンが出ていても不足している、もしくは、インスリンが出ていても身体が反応しないことが原因となっており、人間の「2型糖尿病」に似ているのだとか。
人間もペットも、食べ過ぎや運動不足、肥満は糖尿病の原因の一つです。
猫は完全肉食動物なので、高タンパク質、低炭水化物の食事がよいのですが、この食事バランスが崩れることが影響しているようです。
人間は中高年からかかりやすいと言われる糖尿病ですが猫もそうなのでしょうか。
実は猫も中年齢以降で発症しやすく、特に10歳前後からは要注意なのだとか。
暴飲暴食が続くと若くて発症することもあります。
うちのオス猫もちょうど4月で10歳。
人間で言うと56歳ぐらいで、あら、私とおなじ。
小さい時から食生活に気をつけていても糖尿病を発症してしまうことはあります。
ただ、やはり肥満にならないように飼い主さんがコントロールしてあげることはとても大切です。
飼い猫の食事を選ぶときには、身体に合った食事を選ぶことが重要です。
市販のフードの場合は、なるべくタンパク質の含有量が多いものを選ぶように心がけると良いのだそう。
またドライフードとウェットフードを比べると、ウェットフードの方が本来猫の食べている食事の組成に近いので、特にドライフードである必要性がなければ、ウェットフードを優先したほうが正解。
また食事回数も、本来猫は1度に少量ずつ、チョコチョコ何度も食べて空腹を満たすスタイルなので、1回に大量に食べると、血糖値が急激に上がってしまいます。
可能であれば、食事を小分けにしてあげてください。
うちの糖尿くんは、現在1日45gの糖コントロールドライフードを5回に分け、市販のウェットフード缶詰をアイスクリームスプーン2杯程度と白湯で薄めてあげています。
食べ終わると、すぐに「もっとごはん頂戴!」と催促鳴きが始まりますが、死にかけたんだから今は我慢。
ご飯をあげたい気持ちを心を鬼にして、無視します。
鳴くと余計におなかすくのに、と思いつつ。
せめてもの、かさましに、白湯の量を増やしておかゆ状態に。
猫はあまり水を飲まない動物ですが、水分はとっておいた方が良いので気にせずかさまししてます。
うちの糖尿くんも、病院にかかる直前はものすごい量の水を飲んでいました。
病状が進むと食欲不振、元気消失、嘔吐などがみられ、痩せてきます。
うちの糖尿くんも激やせで、体調がおかしいことがわかりました。
糖尿病は、血糖を細胞内に取り込む働きのあるホルモン「インスリン」が十分に生成されなかったり、働きが悪くなることで、血糖値が高くなる病気です。
フラフラで病院に行った時の糖尿くんは500を超えた非常に高い血糖値で、脱水症状がひどかったので、とりあえず強制入院措置がとられました。
その後自宅に戻ったあとは、人間と同じく食事は糖質の少ない糖尿病用の療法食に切り替え、インスリン注射を打って血糖値をコントロールしています。
朝と夜の1日2回、12時間おき、食事直後に注射しています。
まだ当分の間は、インスリン注射を続けないといけないですが、食事だけ血糖値のコントロールができるようになれば、インスリン無しで生活にもどることができるかも、と期待しています。
健康体に見えてもやはり年に1回程度は定期検診を受けて病気の早期発見ができる環境にしておきたいものです。
ただ、猫は興奮したり緊張やストレスを感じると血糖値が上がりやすいので、血糖値が高いからといって即糖尿病というわけではありません。
家ではできるだけリラックスして過ごすことが、予防や治療に大切なことです。
高タンパク質、低炭水化物の食事を心がけ、肥満にならないよう食事や運動に気をつけ、そしてストレスのない環境で過ごすことが、何よりの予防法です。