仕事で直面した「嫌なこと」から逃げるのは悪いことでしょうか?
嫌なことから逃げるのと、もうひと踏ん張りして乗り越える判断基準は、困難に当たったときにどこにおけばよいのか悩むものです。
特に仕事の場合は、逃げてしまうのか、乗り越えるために向き合うのか、簡単に決められないと思います。
ついつい楽な方向を探して逃げたくなってしまうのが人間の性ですが、今回は逃げるべきかどうかの判断基準について考察してみました。
たとえばその感情が、人間関係がうまくいかない、過度なプレッシャーなど、自分の内面的な理由からくる嫌な感情だとすれば、もし職場を変えたとしてもまた同じことが起こってしまう可能性が高いです。
嫌なことから逃げると逃げ癖がついてしまい、将来自分はこうありたい、と思い描いていた理想像からはかけ離れていきます。
後で振り返った時に、こんなはずじゃなかった、と後悔する可能性もあります。
年齢を重ねていくにつれ、選択肢がどんどん減り金銭的に困窮するリスクも高くなります。
とはいえ、自分の内面的な問題だとしても、オーバーワークやパワハラなど過度なストレスを抱えて体調に異変が生じるような恐れがある状況であれば、逃げて自分の身を守ることが大切です。
また、仕事自体が自分には合わないと感じたときは、続けていても自分のためにはならないので、辞めて方向転換をするのもいい選択です。
まず、現在の状況を客観的に観察しながら、何がベストな判断なのかを臨機応変に対応していきたいものです。
そこで、嫌だという感情が発生したとき、逃げるべきか立ち向かうべきか、その判断基準になるポイントを6つご紹介します。
1.逃げたあと自分の人生が良くなるか
嫌なことから逃げたあとに、人生が良くなるというビジョンがある場合は逃げてもOKです。
良くなるとは言い切れなかったり罪悪感がわいたりする場合は、目の前の課題に向き合ったほうがいいでしょう。
2.「現実逃避」だけを考えていないか
今がつらくて、ただ逃れたいという気持ちだけの場合は、現実逃避になっています。
そのままいくと、のちのち自分の首を絞めることになるので、向き合って乗り越えるのがオススメです。
ただし、体調に異変が起きているときは、自分を守り休むことを最優先に考えましょう。
3.次にやることが決まっているかどうか
嫌なことを辞めたいと思ったとき、次にやることが決まっている、もしくは辞めたあとの道筋がイメージできている場合は、辞めることが人生の方向転換になる可能性が高いので問題ありません。
ただし、次にやることが何もイメージできていないときは、次が決まるまでは今の場所で頑張ってみたほうがいいと思います。
4.将来につながるか
今やっていることが嫌なことだったとしても、何か将来につながる可能性がある場合は、続けていくことで芽が出る可能性があります。
明らかに将来につながらないのであれば、辞めて方向を変えていくのもひとつの方法です。
もしどちらともわからない場合は、続けていくことで見えてくるものがあるはずなので、ひとまずは今与えられている仕事にしっかり取り組んで見極めていくことが大切です。
5.自分に向いているかどうか
向いていないことを無理にやる必要はありません。
ただし、辞めるなら辞めるで、あとのことをしっかり考えておかなければなりません。
自分は何に向いているのか、何がしたいのか、そのためにはどんなことをしていけばいいのか考えておきましょう。
6.自分のやりたいことが明確かどうか
もしやりたいことがはっきりしていないのであれば、まずは目の前に与えられた仕事に集中しましょう。
たとえ嫌だなと思うことであっても、続けるうちに案外好きだったと気づくこともありますし、鍛えられることで実力も上がっていくかもしれません。
自分のキャリアの幅が広がるので悪いようにはならないはずです。
1.自分の現状を受け入れる
たとえば仕事でミスをしたり、失敗したりした場合に、うまくいかなかったのは今の自分の実力だとしっかりと認め、受け入れることです。
自分はダメだ、もう嫌だ、と自己嫌悪に陥るのは、失敗を受け入れていないからです。
「今回は失敗したけど二度と同じ過ちは繰り返さない」「もっとできるようになろう」と前向きに考えを切り替えていくためには、まず現状を受け入れることが必要になります。
2.自分の癖や考え方を変えてみる
職場での人間関係が嫌な場合は、たとえ職場を変えたとしても、また同じことが起こる可能性があります。
あなた自身の癖や考え方は、どんな職場に行っても変わらないからです。
たとえば、いつも言いたいことを言えない癖があるのなら、意見を伝えられる自分になることが近道です。
どこにいってもなめられてしまいやすい人も、他人に対する接し方や自信のなさなどを変えてみる必要があります。
まわりを変えようとしてもほとんど変わってくれることはありません。
それよりも自分の癖や考え方を変えたほうが早いです。
自分の内面に原因がある場合は、逃げても問題が先送りになるだけで解決にはなりません。
それならば、今の職場にとどまり、勇気を出して自分のパターンを変えていくことにチャレンジしたほうが建設的です。
3.相談できる人を持つ
自分ひとりで考えていると、嫌だ嫌だ、と自分の内面にばかり目が向いてますますネガティブになりますが、他人に話すことによって客観的に自分の現状を捉えられるようになります。
相談できる人を持つことは、その場しのぎに逃げたいという一時の感情に流されることなく、中長期的な視点で自分の人生を考えるのに効果的です。
4.逃げたあとのことを想像する
一時の感情に流されて逃げた場合、そのあと自分がどうなるのかをリアルに想像してみましょう。
逃げてばかりいるとそのあとの人生の選択肢は狭まり、先細りしていくことが多いです
仕事を断ったことで社内の主要人物から外されてしまったり、一から転職活動をすることなどをイメージしてみると、今踏ん張って頑張ったほうがはるかに楽な場合もあるはずです。
5.嫌なことに意味があるかもと考えてみる
乗り越えた時に振り返って、得るものが多かった、あのおかげで今がある、と思えることもあります。
今は嫌でも、ひたすら数をこなしていくうちに発見することも多いので、これをやる意味が何かあるのかもしれない、と考えて、とにかくやり続けてみましょう。
まとめ
人は誰でも壁に当たったとき、逃げたいという気持ちが一瞬わくものです。
しかし、一時の感情に流されて逃げてしまうと、人間として成長する機会を失い、年齢とともに人生の選択肢もどんどん減っていく可能性があります。
もちろん過度のストレスで体調に異変などを感じているときは、すぐに逃げて自分自身を守ることが最優先ですが、人間関係でうまくいかないときに、それが自分の態度や考え方が原因であったとしたなら、たとえその場は逃げたとしても問題の本質は先送りになるだけになる場合が多いです。
今の現状を冷静に客観的に見つめて、逃げてもいいか、それとも真摯に向き合うべきか、見極めてから臨機応変に行動しましょう。
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