リラックスしてくつろいでいる猫をなでたり抱っこしたりすると、気持ちよさそうにのどをゴロゴロと鳴らします。
いつもは何となく聞いていて、私たちの気持ちを癒してくれる音なのですが、実は、その音の高さで猫のご機嫌や体調がわかるといわれています。
今回は、飼い猫が鳴らすゴロゴロ音で猫の気持ちを見極める方法と、なぜゴロゴロ音を出すのか、またその効果をご紹介したいと思います。



猫はなぜゴロゴロ音を出すの?

飼い猫を抱っこしたり撫でたりすると、のどをゴロゴロと鳴らしますね。
この音は他の猫や人間に対するコミュニケーションツールのひとつと言われており、1匹でいる時にゴロゴロと喉を鳴らすことはないと考えられています。
実際、子猫が母乳を飲むときや猫同士じゃれ合ったり、飼い主へ甘えてリラックスしているときなど、のどをならすシーンはさまざまなところで見られます。

ゴロゴロ鳴らすのは甘えや気持ちが良いときとと考えがちですが、一概に気分が良いときばかりとは言えません。
例えば、具合が悪いときや動物病院の診察、出産、さらには死に際にゴロゴロ音を鳴らすことも報告されています。
これは飼い主に苦痛を伝えたい、または猫が自分を落ち着かせるためとも言われています。





ゴロゴロ音の音階で気持ちを見極める

ゴロゴロ音はいつも一定の音階ではなく、猫の気持ちや状況によって異なります。
飼い猫ののどがゴロゴロ鳴り出したら耳を澄ましてよく聞き分けてみましょう。

聞き比べたい場合は、録音したり動画にとっておくのもいいかもしれません。
子猫の場合、ゴロゴロ音を出せるようになるのが、おおよそ生後2日から1週齢くらいからと言われています。
子猫はおっぱいを飲みながら中低音でのどを鳴らします。
大人の猫と比べると、やや小さい音です。
これは母猫に「おっぱいを飲んでいるよ、元気だよ」とゴロゴロで伝えているのです。
また、まだ目や耳が発達していない子猫に自分の存在を知らせるために、母猫も自分の存在をゴロゴロ鳴らして伝えています。

飼い主に抱っこされたり撫でられているとき、食事中などに、幸せな気分のゴロゴロ音を出します。
音階は中低音で大きめの音です。
ゴロゴロで飼い主さんに満足していることを伝えているのです。
同居猫のいる場合、仲良しの猫同士でじゃれ合ったり、グルーミングし合いながらゴロゴロ音を出すこともあります。

何かを飼い主にしてほしいときや要求のあるときの音は、リラックスしているときに出す音よりもやや高めです。
この高めのゴロゴロ音を聞くと、何となく落ち着かない気分になる飼い主もいます。
その理由は「周波数」にあります。
要求のゴロゴロ音は220〜520ヘルツの間で、平均は380ヘルツです。
これは人間の赤ちゃんの泣き声とほぼ同じのため、焦って急かされた気分になり無視できなくなってしまうのかもしれません。

エジプト文明時代から人間に飼われていた猫は、人間と暮らしていく上でこの要求のゴロゴロ音を学習していったと考えられています。
このヘルツでのどをゴロゴロ鳴らすと飼い主が要求をきいてくれることを確認して、効果を実感したもかもしれません。

苦しいときや痛いとき、怯えているとき、出産のとき、死の間際などでも喉を鳴らすことがあります。
このときのゴロゴロ音はとても低い音で、ゴロゴロ音で飼い主に苦痛を訴え、助けを求めていると思われます。

猫はあまり体調不良を表に出しません。
ぎりぎりまで隠してしまう動物なので、いつもより元気がないのに低い音で喉を鳴らしているときは体調不良を疑って、動物病院を受診してください。

とはいうものの、猫のゴロゴロ音については、また解明されていないことがたくさんあります。
音の高さや大きさだけで判断せず、毎日一緒にいるなかで飼い猫の表情や状況をよく観察して判断するようにしましょう。





ゴロゴロ音は人を癒す

飼い猫のゴロゴロ音を聞くと「ほっとする」「癒される」という方も多いのではないでしょうか。
中には、飼い猫のゴロゴロ音を聞きながら眠くなったり、寝てしまう方もおられると思います。
気持ちよさそうな顔でゴロゴロ言っているのを見ているだけで幸せな気分になりますが、これは周波数の観点からも証明できると考えられています。
要求のあるときのゴロゴロ音と違い、リラックスしている猫のゴロゴロ音は25ヘルツぐらいの低周波です。
低周波は、交感神経の働きを抑えて副交感神経を優位にし、人の緊張をほぐす効果があると言われています。

治療器にも使われているように、人をリラックスさせ、不安感を減らすホルモン「セロトニン」の分泌効果も促します。
ゴロゴロ音で癒されるのには、科学的な根拠もあるということですね。

ただ、すべての猫科の動物がゴロゴロ音をだすわけではありません。
ライオン、トラ、ヒョウなどはのどを鳴らすことはないとされています。
猫のなかにもゴロゴロ音を出さない子もいますので、うちの飼い猫がのどを鳴らすのを聞いたことがないからと気にする必要はありません。
特に、人慣れしていない猫は鳴らさない子が多いようです。
また、あまり甘えないタイプの猫もゴロゴロ音を出すことが少ないと言われています。
飼い猫の性格や生活ペースに合わせて、コミュニケーションをとることが大切です。




まとめ

今回の記事はお役に立ちましたでしょうか。

聞いているだけで幸せな気分になる猫のゴロゴロ音。
この音は猫のコミュニケーションツールのひとつであり、さまざまな種類や意味があることをご紹介しました。
飼い猫のゴロゴロ音に耳を傾けて、音の高さや大きさの違いを感じ取り、飼い猫が伝えたいことを理解して今まで以上にコミュニケーションを取っていってくださいね。
猫が大好きなのに事情があって飼えない方も、癒しが欲しい時には猫カフェに行って元気をチャージするのもいいかもしれませんよ。


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筆者プロフィール

こらっと

大阪生まれ。団体職員兼ライターです。
平日は年季の入った社会人としてまじめに勤務してます。
早いもので人生を四季に例えたら秋にかかる頃になり、経験値は高めと自負しています。
このブログがいきいき生きる処方へのきっかけになれば幸いです。

お問合せはこちらで受け付けています。
info.koratwish@gmail.com


海外からの人材受け入れ団体職員として働いてます。
遡ると学生時代のアルバイトでアパレルショップの売り子から始まり、社会人となってから広告プロダクションでコピーライターとして働きました。
結婚・出産を経て、印刷会社のグラフィック作業員として入社。
社内異動により⇒画像・写真加工部⇒営業部(営業事務)⇒社内システム管理者と、いろんな部署を渡り歩きましたが、実母の介護のためフルタイムでは身動きが取れなくなり、パート雇用として人材受け入れ団体に時短勤務転職しました。

2019年実母が亡くなり、パートを続ける理由がなくなったため物足りなさを感じる毎日でしたが、年齢の壁など一顧だにせず(笑)再びフルタイムで働きたい!と就活し続けた結果、別の人材受け入れ団体に転職しました。
責任も増えましたが、やりがいも増えました。

デスクワーク経験が長く、Office関係の小ワザや裏ワザ、社会人としての経験を共有できれば幸いです。

家族構成は夫がひとり、子どもがひとり
キジ猫のオス、サバ猫のメスの5人家族です。

趣味は、読書、語学学習、ホームページ制作などなど
好奇心が芽生えたら、とにかく行動、なんでもやってみます。

猫のフォルムがとにかく大好きで、
神が創造した生物の中で一番の傑作だと思ってます。
ちなみに「こらっと(korat)」は
タイ王国のコラット地方を起源とする
幸福と繁栄をもたらす猫の総称です。




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