シーツはマメに取り換えるけれど、お布団そのものを洗うことって正直今まで考えたことがありませんでした。
冬布団から夏布団、夏布団から冬布団へ。
1年の間に押し入れの中は行ったり来たりしますが、しまう前にやるのはせいぜいコロコロと掃除機と天日干しぐらい。
特に今年の夏は気温が異常に高かったしコロナの影響でウイルスや目に見えないものに敏感になっていたこともあり、ふと、お布団って洗濯できるのかなと思ったのです。
我が家は1年通して羽毛のかけ布団を使用しているので、ずっと丸洗いは無理なものだと決めてかかっていました。
気になるお布団の洗濯についてわかったことをお話したいと思います。
我が家では春から夏にかけて梅雨をはさんで暖かくなってくるとこの現象が出始めます。
お天気の良い日はなるべくお日さまに当てて布団を干すようにしていますが、調べてみると天日干しってお布団の湿気をとる効果はありますが、中に潜んでいるダニは50℃以上じゃないと死なないことがわかりました。
さらにダニは天日干しをして表面が暖かく乾燥してくると、どんどん布団の奥に潜り込んでしまうのだとか。
50℃以上なんて天日じゃ絶対にならないし、ということはダニはお日さまの力では死なないということですよね。
私は布団を干すときに、ついているダニを落とすために布団たたきでパンパン叩いていたのですが、これも実はダメなんだそうです。
強く叩くと布団の中のダニの死骸やフンが細かく砕けて、表面の汚れが取れるどころか3割増しになって帰ってくるのです。
また叩くと羽毛や中綿が傷んでしまう原因にもあるので、お布団をよい状態でキープできなくなり痛みが早まります。
でもそれで本当に大丈夫なのでしょうか。
調べていくうちにお布団は想像以上に汚れていることがわかってきました。
我が家には猫が2匹いて、近所にはいろんな木々が植えられています。
春は桜が満開になり綺麗な景色を楽しめますが、猫の毛、花粉を身体にくっつけたままお布団で眠って、その上ダニが這いつくばりフンや死骸が埋もれている…、実はお布団って汚れまくっていたということに初めて気がつきました。
押し入れの中でダニが繁殖したり、死骸が増えたり…なんて想像するだけでゾッとしませんか。
厚生労働省は「ふとん及び枕は6か月に1回以上その汚れ等を除去するために丸洗いを行うことが望ましい」という指針を打ち出しています。
<ふとん中綿に潜むダニやアレルギー物質量>※綿1gあたり
丸洗いする前→246.9ng
丸洗い直後→0.5ng
使用半年後→63.4ng
長年放置していた布団はアレルギー物質量がさらに多い可能性がありますが、丸洗いした直後の布団はアレルギー物質量が激減することがわかりますね。
厚生労働省は半年サイクルで定期的に丸洗いしてダニの繁殖を抑制しましょう、と推奨していますが、私もせめて1年に1度くらいは、布団をしまう前に、または使用する直前に、布団を丸ごとクリーニングをして心置きなくスッキリ眠りたいと思いました。
他の家のお布団とまとめて一緒に洗濯されるのってなんとなく嫌だったのですが、しももとクリーニング さんで目を引いたのが「完全個別洗い」。
一軒ずつ布団を分けて洗ってくれるというのは希望通りでとても魅力的でした。
洗剤もオレイン酸をたっぷり含んだ石けんを使用。
オレイン酸という脂肪酸ナトリウムをふんだんに含ませる事で、他の石けんとは違う豊かな泡立ちと強い洗浄力を発揮し、長年放置していた汚れも芯からスッキリと洗い流してくれるとか。
オレイン酸はアルカリ剤を含まないので、お布団によく使用される綿・麻・合成繊維のほか、ウール製品や羽毛布団も傷めずふんわりと、本来の柔らかさに洗い上げることができるそうです。
まさに布団丸洗いのために最適な洗剤をセレクトしていて、家庭洗いやコインランドリー洗いではとても太刀打ちはできません。
感動したのは、戻ってきてお布団を抱えた時!
お布団の重さが全然違うー。
本当にふっかふかで感激の軽さでした。
湿気や汚れもしっかりとれていて、ぐっすり眠れる心地よい幸せを毎日味わえました。
1年1度のお布団丸洗いを我が家のルーチンルールとして、またぜひお願いしようと思っています。
まとめ
【完全個別洗い】布団クリーニングの「しももとクリーニング」 さんによると、一昔前のお布団や、現在も製造されている羽毛布団の洗濯表示のほとんどがドライクリーニングしか洗えない表示になっているのですが、実は水洗機の洗浄システムの進化や丸洗い業者の技術力が向上した事で、こういった品質表示の布団でも水洗いできるのだそうです。
今の技術ではほとんどのお布団が丸洗い出来るようになっているとか。
おうちの気になるお布団があれば、ぜひ一度丸洗いに出してみてはいかがでしょう。
戻ってきたとき、きっと感動しますよ。