原因としては目にゴミが入ったり、コンタクトレンズがずれたりすることが考えられますが、病気によって症状が出ているケースもあるので注意が必要な場合があります。
今回は、涙が止まらない原因と対処法についてまとめてみました。
また、涙が止まらないときに病院へ行くべきかどうかについても、あわせてご紹介します。
★ 涙が止まらない原因と対処法
1.目の乾燥
2.アレルギー反応
3.コンタクトレンズの影響
4.目に入った異物
5.逆さまつ毛
★ 「涙目」の症状が出る主な病気
1.ドライアイ
2.結膜炎
3.角膜炎
4.涙嚢炎(るいのうえん)
5.結膜弛緩症
6.鼻涙管閉塞・狭窄
★ 病院へ行った方が良いケース
★ まとめ
涙が止まらないときに考えられる原因はいくつもあり、原因によって対処法も異なります。
自分がそのような症状になった場合、該当する原因がないかを確認して対処法をとるようにしてください。
1.目の乾燥
室内の湿度が低かったり、直接エアコンの風が目に当たっていたりすると、乾燥により涙が止まらないこともあります。
この涙は乾燥から目を守るために出たものです。
また、後述するコンタクトレンズの使用なども目の乾燥に繋がるため注意が必要です。
目の乾燥を防ぐためには、加湿器を使用したり、エアコンの風を直接受けないよう調整したりしましょう。
2.アレルギー反応
アレルゲンが目に入ったとき、アレルギー反応により涙が出ることもあります。
アレルギーを持っている方は、目にかゆみがある場合、アレルギー反応が原因である可能性は高いです。
多いアレルゲンとしては、花粉やハウスダストなどです。
アレルゲンと接触する機会を減らすことが重要なので、花粉やハウスダストが原因であるときはこまめに掃除をしましょう。
3.コンタクトレンズの影響
コンタクトレンズの間違った使用や、レンズについた汚れも涙が出る原因になります。
普段からコンタクトレンズを使用している人は、使用方法をしっかりと守り、衛生面にも注意が必要です。
装用してすぐに症状が出始めたなら、コンタクトレンズが原因だと考えられます。
一度、コンタクトレンズの装用を中止して、症状がおさまるかを確認してください。
コンタクトレンズが原因のときの対策としては「長時間の使用を避ける」「乾燥しにくいレンズに変更する」「目薬を使用する」などがあります。
加えて、コンタクトレンズの使用で目に異常が出た場合は、自己判断せずにかかりつけの眼科で相談するようにしましょう。
4.目に入った異物
ほこりなどの異物が目に入った場合も、涙が止まらなくなることがあります。
目に入った異物を取るまでは涙が止まらず、目を擦ることで傷がつくこともあるので注意してください。
異物が入ったときは擦らずに、洗眼薬などで目を洗いましょう。
通常であれば、涙と一緒にほこりなどの異物は外に押し出されます。
しかし、「目を開けられない」「異物感が続く」「充血が解消されない」というときは、早めに眼科で診てもらいましょう。
5.逆さまつ毛
逆さまつ毛も涙が止まらないときに考えられる原因のひとつです。
本来は外側に向かって生えているまつ毛が、逆方を向いていて、眼球に接触することで刺激され涙が出ます。
重症になると角膜などに傷がつくケースもあり、早めに対処することが重要です。
場合によっては手術が必要なこともあるため、逆さまつ毛が原因と考えられるときは眼科で相談してください。
涙が止まらない場合、次のような病気が原因であるケースも考えられます。
1.ドライアイ
ドライアイはただ目が乾燥している状態ではありません。
涙の量が減る、もしくは涙に含まれる油分が減少することで目が乾燥しやすくなり、それに伴い、
・目の乾燥
・目のかすみ
・白目の充血
・涙目
・目やに
・目の疲れ
・眩しさ
など、多くの症状が出ます。
症状が軽度なら目薬などでセルフケアすることもできますが、コンタクトレンズの影響や生活習慣などによって悪化することもあるので、ドライアイによる不快感が続くようなら、悪化する前に眼科を受診するようにしてください。
2.結膜炎
結膜は白目を覆っている膜で、そこに生じた炎症が「結膜炎」です。
結膜炎には主に「アレルギー性」「ウイルス性」「細菌性」の3種類があり、目以外に症状が出ることもあります。
例えば、前述の花粉やハウスダストによって起こる結膜炎は「アレルギー性結膜炎」で、目の充血や涙目のほかに、くしゃみや鼻水などの症状も表れます。
また、ウイルス性の一種である流行性角結膜炎(はやり目)は感染力が強く、他人に感染させてしまう危険性もあります。
結膜炎の原因によって対処法が変わってくるので、専門医の指示に従って治療を受けましょう。
3.角膜炎
角膜は黒目を覆っている膜で、そこにカビや細菌が感染することで起きる炎症が「角膜炎」です。
また、コンタクトレンズや異物で角膜が傷つくことでもなることがあります。
角膜炎の主な症状は、白目の充血や涙目、異物感などです。
ただし、症状を放置すると視力低下を起こす危険性もあります。
症状が出たときは早めに眼科を受診し、コンタクトレンズを使用している人は定期検診をしっかりと受けることも大切です。
4.涙嚢炎(るいのうえん)
涙嚢炎は高齢者や新生児に多い涙を溜める涙嚢に炎症が起きる病気です。
初期症状として目やにや涙目の症状が出ますが、症状が進行すると涙嚢は赤く腫れます。痛みを伴うケースもあります。
基本的に涙嚢炎の治療には手術が必要で、放置すると炎症の範囲が広がることもあるため注意してください。
5.結膜弛緩症
結膜弛緩症は、白目を覆う結膜がたるんだ状態のことです。加齢が結膜弛緩症の原因のひとつであり、涙が溢れたり、目に異物感を感じたりします。
しかし、結膜弛緩症のはっきりとした原因は分かっていません。
軽度であれば目薬による治療も行われますが、医師と相談の上、手術による治療が選択されるケースもあります。
6.鼻涙管閉塞・狭窄
先ほど説明した涙嚢炎の原因にもなるのが、鼻涙管閉塞や鼻涙管狭窄です。
涙の通り道が狭くなる(狭窄)、もしくは塞がる(閉塞)ことで、目に涙が溢れてきます。
例えば、風邪やアレルギーは鼻涙管が狭くなる原因のひとつです。
鼻涙管閉塞や鼻涙管狭窄の原因が分かっている場合は、その治療が優先されます。
また、涙嚢辺りのマッサージにより症状が改善されるケースもあります。
その一方で、原因が分からないときや症状が改善されないときは、症状次第で手術も必要です。
涙が止まらない場合、その原因が分かっており、自分ですぐに対処できるのであれば様子を見ても大丈夫です。
しかし、「痛みが強い場合」「症状が改善されない場合」「涙目以外の症状も出ている場合」などがあれば、早めに眼科などの受診を検討しましょう。
涙が止まらない原因次第では、症状を放置したことによる視力低下などの危険性もあります。
その他には、理由もないのに悲しくなり、涙が止まらなくなるようなケースが見られます。
それは、原因が必ず目にあるとは限らず「理由もなく悲しくなる」「暗い気持ちが続いている」「精神状態が不安定」といった原因で、涙が止まらなくなったりします。
このような状態が数週間続いている場合は、うつ病の初期段階であることも考えられますので、自分で対処できないとき、生活に支障をきたしているときは、早めに心療内科や精神科を受診しましょう。
まとめ
目に原因があるときは眼科ですが、症状によってはは眼科以外の耳鼻咽喉科や心療内科なども選択肢になります。
原因が分からないまま症状を放置していると悪化することもあるため、「症状が改善されないとき」「生活に支障をきたしているとき」などはできるだけ早急に診察を受けることをおすすめします。