知的障害(知的発達症)と診断されていなくても、知的発達が平均範囲と知的障害(知的発達症)の境界線にある(境界知能)ことで、日常生活で困りごとを抱えている方たちがいます。
境界知能ははっきりとした診断がつかないことなどから困っていることに気づかれにくく、本人自身、理由がわからない困りごとが多くなり、精神疾患などの二次障害につながる可能性もあります。
今回は、子どもだけでなく大人の境界知能にある方についてもご紹介していきます。

目次

★ 境界知能にある人の特徴
★ 境界知能にある子どもの支援とは?
1.合理的配慮
2.特別支援教育
3.児童発達支援
★ 境界知能にある子どもの相談先
かかりつけの小児科
保健センター
児童相談所
発達障害者支援センター
自治体ごとの窓口
児童発達支援センター
★ まとめ

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境界知能にある人の特徴





◇ ◇ ◇


前回は境界知能にある子どもの特徴をご紹介しましたが、ここでは境界知能にある大人の特徴をご紹介します。


境界知能にある大人も、日常生活や仕事において困難を感じる場面が数多くあります。

日常生活では金銭管理や、役所の手続き、携帯電話などの契約の場面などで難しさを感じたり、コミュニケーションや対人関係での困りごとがある方もいます。

仕事においては、口頭指示では理解が難しく、多くの人から一度に指示を受けると混乱してしまったり、漢字が多いマニュアルでは意味が理解しづらく、業務を覚えるのに時間がかかるといった傾向があります。

境界知能にある大人も、こういった日常生活や仕事での困りごとが続くことで、うつ病などの二次障害につながることもあり得るため、自分の得意や苦手を把握して対策を立てることや、支援機関を活用することが大切です。








境界知能にある子どもの支援とは?





◇ ◇ ◇


境界知能にある子どもは、周囲が困難さに気づくのが遅くなることや診断がつかないために支援に結び付きづらいといわれています。

診断がなくても活用できる可能性のある支援としては、




1.合理的配慮


境界知能にある方は診断がつかず、支援がうけられなくて悩まれる方もおられるかもしれません。

合理的配慮は、障害のある方もない方も学習や仕事などへ平等に参加できるように、学校などで必要な配慮をする制度のことで、地域によっては診断がなくても受けられる場合がありますが、医療機関の意見書などがあった方が受けやすくなるでしょう。

合理的配慮を受けるためには、境界知能にあるということだけではなく、実際の困難さを的確に説明する必要があるので、希望する方は担任や学年主任の先生、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーなどに相談することをおすすめします。




2.特別支援教育


特別支援教育とは障害のある子どもに対して、一人ひとりの特性などを踏まえて適切な教育を提供することです。
特別支援教室、特別支援学校、通級指導教室などいくつか種類があります。

障害の診断がなくても、IQの数値や日常生活、学校生活での困りごとなどを踏まえたうえで、境界知能にある子どもも利用ができる場合があります。

検討される方は自治体の教育委員会・教育センター、学校の担任や学年主任、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーなどに相談してみてください。




3.児童発達支援


児童発達支援とは、障害のある子どもが日常生活や学校生活などで適応するための支援を提供する制度です。
支援内容は子どもに合った学習の提供や、SSTなどの対人関係のプログラムなどさまざまなことをおこなっています。

児童発達支援の利用条件は自治体によって異なりますが、基本的に診断書ではなく、自治体への指定された医療機関で交付される通所受給者証によって申請することができます。
希望する方は、自治体の障害福祉窓口や児童発達支援センターへ相談してみましょう。







境界知能にある子どもの相談先





◇ ◇ ◇


ここでは境界知能にある子どもについて相談ができる場所をご紹介します。
ただ、対応は場所により難しいこともありますので、事前に相談したい旨の連絡を入れ、確認してからしましょう。




かかりつけの小児科


かかりつけの小児科で境界知能など子どもの発達で気になることを相談することが可能です。
ほかの専門医療機関などを紹介してくれることがありますので、知能検査などを希望する場合も一度相談してみてください。




保健センター


保健センターは、地域における身体面や精神面の健康について相談ができる場所です。
境界知能についてなど子どもの発達の相談をおこなうことができ、アドバイスやほかの支援機関の紹介などを受けることができます。




児童相談所


児童相談所は、本人や家族などから18歳未満の子どもに関する相談を受け付けている場所です。
医師や児童福祉司、児童心理司といった専門的なスタッフに境界知能など子どもの発達に関しての相談をおこなうことができ、状況に合わせてほかの支援機関などの紹介を受けることができます。




発達障害者支援センター


発達障害支援センターは、発達障害のある子どもや大人の日常生活や社会生活の相談を受け付けている支援機関です。
発達障害のある方への機関ですが、境界知能についての相談ができる場合もあり、アドバイスやほかの機関の紹介などをおこなっています。




自治体ごとの窓口


今紹介した支援機関のほかにも、自治体に境界知能を含めて子どもの発達や教育について相談できる窓口があります。
ホームページなどに掲載されているため、お住まいの自治体で相談できる窓口がないか確認してみるといいでしょう。




児童発達支援センター


児童発達支援センターとは、障害のある子どもを対象に日常生活や集団活動への支援を提供しているほか、発達についての相談対応もしている支援機関です。
境界知能についても相談することができ、アドバイスやほかの支援機関の紹介を受けることができます。

LITALICOジュニアでは、発達の気になる子どもを対象に、勉強や学校生活などの支援を提供しています。
子どもの困りごとや性格、興味関心などを踏まえて、一人ひとりに合った方法でプログラムをおこなっています。

診断や障害者手帳がなくても利用できることがありますので、「子どもが境界知能かもしれない」「勉強に遅れが出ている」「学校生活になじめない」という方は、一度ご相談ください。







まとめ

境界知能にある方といっても一人ひとり異なる困りごとを抱えており、対応方法もまた異なります。
診断がなくても相談ができる場所はありますので、ご家庭で抱え込まずにまずは一度相談してみてください。

筆者プロフィール

こらっと

大阪生まれ。団体職員兼ライターです。
平日は年季の入った社会人としてまじめに勤務してます。
早いもので人生を四季に例えたら秋にかかる頃になり、経験値は高めと自負しています。
このブログがいきいき生きる処方へのきっかけになれば幸いです。

お問合せはこちらで受け付けています。
info.koratwish@gmail.com


海外からの人材受け入れ団体職員として働いてます。
遡ると学生時代のアルバイトでアパレルショップの売り子から始まり、社会人となってから広告プロダクションでコピーライターとして働きました。
結婚・出産を経て、印刷会社のグラフィック作業員として入社。
社内異動により⇒画像・写真加工部⇒営業部(営業事務)⇒社内システム管理者と、いろんな部署を渡り歩きましたが、実母の介護のためフルタイムでは身動きが取れなくなり、パート雇用として人材受け入れ団体に時短勤務転職しました。

2019年実母が亡くなり、パートを続ける理由がなくなったため物足りなさを感じる毎日でしたが、年齢の壁など一顧だにせず(笑)再びフルタイムで働きたい!と就活し続けた結果、別の人材受け入れ団体に転職しました。
責任も増えましたが、やりがいも増えました。

デスクワーク経験が長く、Office関係の小ワザや裏ワザ、社会人としての経験を共有できれば幸いです。

家族構成は夫がひとり、子どもがひとり
キジ猫のオス、サバ猫のメスの5人家族です。

趣味は、読書、語学学習、ホームページ制作などなど
好奇心が芽生えたら、とにかく行動、なんでもやってみます。

猫のフォルムがとにかく大好きで、
神が創造した生物の中で一番の傑作だと思ってます。
ちなみに「こらっと(korat)」は
タイ王国のコラット地方を起源とする
幸福と繁栄をもたらす猫の総称です。




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似顔絵は、「似顔絵メーカー」で作成しました。