スマホでアプリやネット通販を利用する際、サイトにメールアドレスとパスワードを設定する機会は多くあります。
パスワードを設定するとき、皆さんはどのように決めていますか。
同じパスワードをいろいろなサイトで使い回していると、ハッキングする側が簡単にパスワードを割り出してしまい、サイトやアプリに侵入され、登録している個人情報(氏名、住所、電話番号)だけでなく、クレジットカード情報なども抜き取られてしまい、悪用されるので非常に危険です。
「気づいたら勝手にクレジットカードが不正利用されていた」「犯罪に巻き込まれてしまった」というリスクも懸念されるので、パスワードはなるべく強固なものを設定するように心がけましょう。
★今すぐ変えるべき『アプリのパスワード』7選
1.簡単な数字の羅列
2.「password」
3.キーボードの配列文字
4.文字と数字の簡単な羅列
5.自分や家族、ペットの名前
6.誕生日を羅列したもの
7.利用サイトの名称
★ 安全なパスワードを決めるポイント
★ 自分独自のパスワード設定方法を
★ まとめ
では、具体的にどのようなパスワードは危険なのでしょうか。
ここで紹介するパスワードに類似するものを使っている方は、今すぐ不正利用される前に変えることをおすすめします。
1.簡単な数字の羅列
簡単な数字の羅列は、誰しもが考えるパスワードです。
そのため、ハッカーも最初に試して、侵入できたらラッキーくらいに思っていることが多いと言われています。
・123456
・123123
・111111
以上のようなパスワードは簡単に破られてしまうので、絶対に設定しないようにしましょう。
2.「password」
「パスワードを入力してください」「新しいパスワードを入力してください」といったスペースに、「password」と言葉遊びのようなパスワードを設定する人がいます。
しかし、やはりこれも誰しもが考える文字なので、あなたのアカウントに侵入しようとするハッカーが初期段階で簡単に割り出し、侵入してしまうでしょう。
3.キーボードの配列文字
以下のパスワードを見てください。
・1qaz2wsx
・1q2w3e4r
・qwerty
一見すると、複雑に並べられた文字の羅列のように思う方もおられるかもしれませんが、これはパソコンのキーボードを規則的に入力しているだけです。
例えば、1番上のパスワードは、キーボードの「1」を最初に下へと順番に押していくだけのパスワードになります。
3番目は、英字の1番左端「q」から順番に右へと入力しているだけのパスワードです。
これらは意外と多くの人が設定しがちなので、実際にこのパスワードを使っている人はアカウントの乗っ取り被害に遭ったり、侵入されて個人情報を盗み取られる被害に遭っています。
4.文字と数字の簡単な羅列
パスワードを決める際、複数の種類の文字を混ぜることは、セキュリティーを強固にする上でも有効です。
しかし、以下のような簡単な羅列は、ハッカー側に簡単に突破されてしまいます。
・123abc
・1a2b3c
・abcd1234
もう少し複雑で文字数の多いパスワードを設定すべきでしょう。
5.自分や家族、ペットの名前
自分や家族、ペットの名前をパスワードに入れる人も多くいますが、アカウントを乗っ取ろうとする人は、ターゲット本人の情報だけでなく、家族情報も事前に仕入れている可能性があります。
そのため、自分の名前や家族の名前、ペットの名前も知られている可能性が高く、これらをパスワードに入れていると簡単に割り出されてしまうのです。
6.誕生日を羅列したもの
自分や家族の誕生日を羅列したパスワードも名前と同様、簡単に割り出されてしまうので絶対にやめましょう。
時々、誕生年、誕生月、誕生日を入れ替えて設定している人がいますが、これも安易なので簡単に突破されてしまいます。
7.利用サイトの名称
利用するサイトに登録する際、パスワードにその利用サイトの名称を入れる人がいます。
例えば、Amazonを利用する際に「amazon」とパスワードに入れ込むのです。
しかし、これも多くの人がやりがちなパスワードの設定方法です。利用サイトの名称はパスワードに入れ込まないようにしましょう。
安全なパスワードを決めるためには、以下のポイントを押さえて設定しましょう。
・文字数を10文字以上に設定する
・指定された数字、英字、大文字英字、記号などをなるべく複数種類混ぜる
・他のサイトで使っているパスワードは避ける
パスワードに使われる文字数は、多ければ多いほどパスワードのセキュリティーが強固になり、ハッキングしようとする側から割り出されにくくなります。
また、「パスワードに使える文字は、小文字、大文字、数字、記号です」と説明書きが記載されていることもあると思います。
この場合は、なるべくすべての種類を使い、複雑なパスワードを設定してください。
セキュリティ面から、ひとつのサイトに一つのパスワードを設定する大切さは重々理解しているのですが、かといってすべてのパスワードを覚えることは不可能です。
そんな時、私が自分に無関係なパスワードを設定するにあたってヒントにしていることがあります。
4ケタの数字だけのパスワードを設定するときによく使うのは、
例えば、「amazon」であれば「あまぞん」を数字に替えます。
日本人ならあいうえお順はわかると思いますので、あ→1、ま→1、ぞ→5、ん→0or1or5で、「1150」または「1151」「1155」のパスワードにしておけば忘れません。
「ん」を0にするのか1にするのか5とするのかは個人個人で決めてください。
ほかにも、誕生日をそのままパスワードにするのは危険ですが、ひとつずらせば無関係な数字になります。
例えば、2000年12月29日生まれなら、ひとつ繰り上げる「31112330」か、ひとつ繰り下げる「19990118」にしておきましょう。
アルファベットと数字の混合パスワードも、同じような思考で作るば忘れにくくなります。
まとめ
簡単なパスワードは突破され、サイトに登録されている情報が悪用されてしまうことを肝に銘じて、十分気をつけましょう。