近年、その場その場でジャストミートな言葉を瞬時に選んで発する、いわゆる「頭の回転の速さの象徴」として、ナインティナインや中川家、キングコング、かまいたちなど多くのお笑い芸人たちが活躍しています。
そんな活躍をし続けるお笑い芸人たちをこれまで30年間指導し、NHK『プロフェッショナル仕事の流儀』でも話題になった伝説のお笑い講師・本多正識氏。
今回は、その本多氏の著書『1秒で答えをつくる力 お笑い芸人が学ぶ「切り返し」のプロになる48の技術』より、本多氏の仕事に対する考え方ご紹介します。




「いいから黙ってやれ!」と上司に言われたら?



◇ ◇ ◇


仕事をしていると困った上司や同僚とコミュケーションを取らなければいけないときが必ずあります。
こちらの状況や言い分をまったく考えずに「いいから黙ってやれ!」と言われた経験を持っている方もおられるのではないでしょうか。

こういった発言をされたとき仕事のできる人はどう返すのでしょう。




まず、「いいから黙ってやれ!」と言われたとき言ってはいけないのNGな返事が2つあります。
ひとつは「謝ること」、もう一つは「言い返すこと」です。




そもそもこういった話の通じない人間の言っていることは初めから破綻しています。
論理よりも感情が先に動いているので、皆さんが悪いということはほぼありません。

強い圧力のある物言いで、勢いに負けてしまうこともあるかと思いますが、謝る必要はまったくありません。
その場しのぎで、とりあえず中途半端に謝ってしまうと、かえって相手を調子に乗せてしまうこともありますから、注意が必要です。




かと言って、言い返すのもNGです。
皆さんが悪くないのは言うまでもないのですが、感情的な相手に言い返すのは火に油を注ぐようなものです。

言い返したくなる気持ちはわかりますが、無駄に時間を浪費してしまうだけなのでグッと我慢しましょう。






感情には論理で対応



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では、仕事ができる人は「いいから黙ってやれ!」と言われたときどう返答するのでしょう。




答えは「いつまでに何をどうしたらいいですか」と返すのです。




感情的になっている相手に対しては、論理的にクリアすべきことを明確にしてほしいと要求することで状況を乗り越えます。
そういう人は、自分の言うことを聞かせて押しつけたいだけで、なにをどうして欲しいのかまでを具体的に考えていないことが意外と多く、この返答自体が牽制の意味を果たしてくれます。

加えて、仮に言われたとおりのことをするにしても、「黙ってやれ!」という漠然としていた命令が、「なにをしたらいいかはっきりとした」明確な仕事依頼に変わります。

つまり、大切なことは感情的な人にこそ論理的に対応することが重要なのです。

むかっと腹立たしくなる気持ちはわかりますが、相手のテンションに合わせてしまうと損をするだけなので、ぜひ頭の片隅に入れておいていただけると幸いです。










まとめ

上から目線で感情的にすごとを押し付けてくる上司は、たいてい具体的にいつまでに何をしてほしいのかというプランを持っているわけではありません。
そういう上司に対しては、理論的に何をいつまでにどう処理するのかを聞くのが一番の方法のようです。
その場しのぎに謝ったり、感情に任せて言い返すことはせず、こちらが優位に立ったくらいの気持ちで冷静に返答すると、かえって相手は焦ることになるかもしれません。

筆者プロフィール

こらっと

大阪生まれ。団体職員兼ライターです。
平日は年季の入った社会人としてまじめに勤務してます。
早いもので人生を四季に例えたら秋にかかる頃になり、経験値は高めと自負しています。
このブログがいきいき生きる処方へのきっかけになれば幸いです。

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info.koratwish@gmail.com


海外からの人材受け入れ団体職員として働いてます。
遡ると学生時代のアルバイトでアパレルショップの売り子から始まり、社会人となってから広告プロダクションでコピーライターとして働きました。
結婚・出産を経て、印刷会社のグラフィック作業員として入社。
社内異動により⇒画像・写真加工部⇒営業部(営業事務)⇒社内システム管理者と、いろんな部署を渡り歩きましたが、実母の介護のためフルタイムでは身動きが取れなくなり、パート雇用として人材受け入れ団体に時短勤務転職しました。

2019年実母が亡くなり、パートを続ける理由がなくなったため物足りなさを感じる毎日でしたが、年齢の壁など一顧だにせず(笑)再びフルタイムで働きたい!と就活し続けた結果、別の人材受け入れ団体に転職しました。
責任も増えましたが、やりがいも増えました。

デスクワーク経験が長く、Office関係の小ワザや裏ワザ、社会人としての経験を共有できれば幸いです。

家族構成は夫がひとり、子どもがひとり
キジ猫のオス、サバ猫のメスの5人家族です。

趣味は、読書、語学学習、ホームページ制作などなど
好奇心が芽生えたら、とにかく行動、なんでもやってみます。

猫のフォルムがとにかく大好きで、
神が創造した生物の中で一番の傑作だと思ってます。
ちなみに「こらっと(korat)」は
タイ王国のコラット地方を起源とする
幸福と繁栄をもたらす猫の総称です。




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