今回は、愛猫にとってストレスの原因になる要素を3つピックアップしてご紹介します。また、愛猫が出すストレスのサインも見逃さないようにしましょう。

猫は、環境の変化にとても敏感な動物です。
飼い主さんが引っ越しや気分転換に部屋を模様替えすると、それが猫には大変ストレスになり、ときには体調を崩すことさえあります。
デリケートな猫ちゃんの場合は、餌皿や寝床が変わっただけで不安になる子もいるようです。
物の変化だけでなく、タイムスケジュールが変わることで精神を病んでしまう猫もいます。
例えば、飼い主さんが転職してお留守番の時間が長くなったり、昼夜逆転の生活に変化したりすると、毎日のルーティンが決まっている愛猫にとっては非常に負担になることもあるのです。
飼い主さん側で家族が増えたり減ったり、頻繁に来客が訪問することでストレスになるケースも少なくありません。
猫を飼っている家では、なるべく環境を変えないことが大切です。
リフォームや来客などで一時的に変化がある場合は、静かな部屋に避難させておくなどの工夫をしてあげましょう。
それぞれの愛猫の性格を考えて対策を考えましょう。
2.家族との関係性
猫は単独で狩りをするため、あまり他者の事は気にしないと感じている方が多いかもしれませんが、猫も人間関係で悩むことがあるのです。
対象となるのは、やはり一緒に暮らす飼い主さんや猫であることが多いです。
いじわるな人がストレスの元となるのは想像できると思いますが、反対に可愛いあまりにかまい過ぎて猫がイライラしてしまうケースもあります。
触られたくない部位を無理矢理触られたり、ひとりでいたいのに遊びに誘われるなど、猫のペースを無視した行動は控えましょう。
また、多頭飼いでストレスをためる猫も多いといわれます。
人間と同じように猫にも相性があり、気が合わない相手と常に一緒にいるのは負担になるのです。
どちらか一方だけが我慢しているケースも多いため、注意が必要です。
部屋を変えたりトイレの数を増やすなどして住み分けが上手にできるよう配慮してあげましょう。
3.生理現象の制限
生理現象の制限というのは、簡単に言うと「寝られない」「食べられない」などの日常にまつわる不自由な現象です。
生理現象が快適に出来ないことは、猫にとって大変なストレスとなります。
食事や睡眠のほかに、トイレの環境にも注意が必要です。
いつも清潔にするのはもちろん、猫が安心できるよう周りが静かであることも大切です。猫にとって爪とぎは本能のひとつなので、爪とぎ出来る場所も複数用意するようにしましょう。

ストレスが溜まった猫は、怒りっぽくなることがあります。
ちょっとしたことで大きな声を張り上げたり、動きがやたらと乱暴になったり、あちこちで粗相をしたり、中には、飼い主さんに対して噛んだり引っ掻いたりと攻撃に出る猫もいます。
性格によっては逆に急に甘えるようになったり、飼い主さんに執着するようになる猫もいます。
ストレスで怒りっぽくなる猫がいる一方で、内に隠れてしまうタイプの猫もいます。
ストレスの原因から逃げようとして、押し入れや死角になる場所に籠ってしまうです。
ご飯を食べなくなったりトイレに行くのも躊躇したりするようことがあるため、長期間続くと危険です。
猫は、ストレスが原因で過剰に毛づくろいをすることがあります。
過剰とは、舐め過ぎて脱毛したり、炎症を起こしたりするレベルです。
ケアとしての毛づくろいではなく、自傷行為に近いものになっている証拠でしょう。
精神状態が悪化すると、排泄トラブルを起こしやすいのも特徴です。
排泄量が減ったり、下痢になったりするときは要注意。
もちろん食事や疾患が原因の場合もありますが、体が悲鳴をあげるほどストレスを抱えている可能性もあります。

まとめ
言葉を話せないので、人間以上にストレス発散が困難とも言えるでしょう。
我慢するうちに、健康を損なうほどの状態になってしまう場合もあります。
環境の変化に気を付ける、暮らしやすい環境を整えるなど、常に愛猫にストレスがかかっていないかを確認しながら対策をしてあげましょう。