相手の機嫌を取ることを子どものころから習慣的に行っている場合は、それが無意識となっていて、もはや機嫌を取っていることにすら気づいていないかもしれません。
例えば、「理想の彼女の役を演じる」「理解のある友達の役を演じる」「相手の求めるようにふるまう」など、先回りして相手の機嫌を取ってしまっていることもあるでしょう。
相手の機嫌を損ねずに良好な関係を保つことは、一見自分のためのようにみえますが、自分の気持ちを抑えたり、見ないふりをする分、気付かぬうちにストレスを溜めてしまいます。
最終的にあなたが苦しくなって回りのケアをしなくなった時、ふたりの関係性は突然崩れてしまうかもしれません。
そうならないために、今回は普段から気を使いすぎている人が意識するべき4つのポイントをご紹介します。




自他の境界線を意識する



◇ ◇ ◇




自他の境界線とは、自分と他人は別である、という感覚です。




生まれたての赤ちゃんは自他の境界がはっきりしておらず、親と一体化した状態です。
どこまでが自分でどこからが自分ではないのかも曖昧です。

そのため、自分の欲求は親が満たしてくれ、そうなるのは自分の力だという万能感をもっています。 しかし、成長発達していく中で、欲求は必ず満たされるものではなく、自分と親は別であることに気づくようになります。




自他の境界線が曖昧なままだと、気持ちが不安定になったり、対人関係で様々なトラブルが起きやすくなります。




他者からの影響を受けやすくなり、振り回されたり、傷つきやすくなるのです。

そして、自分の考えを他者に押し付けてしまうことや、他人の問題を自分のことのように感じ、なんとかしなきゃと責任を被ってしまいます。




他人がつらいときには、自分も一緒につらさを感じるべきだと思ったり、他者から嫌われることに対して過剰に不安になったりします。




自他の境界線は、曖昧で変化しやすいものです。
この曖昧さは誰にでも起こりえることで、状況や相手によって変化しやすいことを自覚して、以下にご紹介する対処法を意識して参考にしていきましょう。




意識すべき4つのこと



◇ ◇ ◇




1.何が心配で自己犠牲的になるのか考える




あなたが自己犠牲をしてまで相手の機嫌を取るのはなぜなのでしょうか。
例えば、相手の気持ちをケアしないことで、嫌われることや見捨てられることが怖いですか。
あなたが相手の感情に巻き込まれたり、自己犠牲してしまったりするときに、あなたの心の奥にある気持ちや想いに注目して、自分が何を心配しているのか考えましょう。




2.中心に自分自身を置く




自分を中心に置き、何をする時でもまずは自分の心の声を聴くようにしましょう。
心が苦しいときは、「機嫌を取るのは苦しい」「自分のことも見てほしい」「本当は〇〇したくない」など、心の声が聞こえてくるはずです。
今、自分がどのような気持ちを感じているのか、すぐに分からなくても、まずは、「わたしは今どんな気持ちだろう」と自分に投げかけてみてください。
地道に続けていると段々と自分の心の声が分かるようになります。




3.あえて機嫌を取ることを意識して選択する




基本的に自分の機嫌は自分で取るものなので、いつどんな時でも、先回りをして相手の気持ちのケアをしたり、相手の機嫌を直すような行動を取る必要はありません。
頼まれたらケアをするくらいでいいのです。
時には、円滑な対人関係を続ける上で、他者の顔色を窺う必要もあるかもしれません。
その時、あなたには、あえて機嫌を取らない選択肢も、あえて機嫌を取る選択肢も、どちらも持っていることを忘れないようにしましょう。
そして、必要に応じて、今回はあえて相手の機嫌を取る選択をしているのだと意識してその行動を選びましょう。




4.「私」を主語にした会話を心がける




他者を主語にするのではなく、「私はこう思う」「私はこう感じる」と自分の感情を伝えみましょう。
他者と違う考えを持つことや、違う気持ちでいることは、普通のことで、悪いことではありません。
自分を主語にして感情を伝えることは、相手を否定することでも、相手との関係を壊すものでもありません。
それで壊れてしまうような関係は、もともと健康的なものではないのです。






まとめ

自他の境界線が曖昧だと、対人関係で疲れてしまい、相手の顔色を窺ったり、相手の機嫌に振り回されたり、自分のことを分かってもらえないと敏感に反応してしまったり、さまざまな弊害が起こりやすくなります。
気づかないままだと無意識に巻き込まれてしまうので、まずは、自他の境界線という考え方があることを知り、意識してみしょう。
そして、「これは自分の問題」「これは相手の問題」ときちんと分けるようにします。
理想は、「相手の問題」の責任をひとりで負わず、なんとかしようとしないことですが、まずは意識してみるところから始めてみてください。

筆者プロフィール

こらっと

大阪生まれ。団体職員兼ライターです。
平日は年季の入った社会人としてまじめに勤務してます。
早いもので人生を四季に例えたら秋にかかる頃になり、経験値は高めと自負しています。
このブログがいきいき生きる処方へのきっかけになれば幸いです。

お問合せはこちらで受け付けています。
info.koratwish@gmail.com


海外からの人材受け入れ団体職員として働いてます。
遡ると学生時代のアルバイトでアパレルショップの売り子から始まり、社会人となってから広告プロダクションでコピーライターとして働きました。
結婚・出産を経て、印刷会社のグラフィック作業員として入社。
社内異動により⇒画像・写真加工部⇒営業部(営業事務)⇒社内システム管理者と、いろんな部署を渡り歩きましたが、実母の介護のためフルタイムでは身動きが取れなくなり、パート雇用として人材受け入れ団体に時短勤務転職しました。

2019年実母が亡くなり、パートを続ける理由がなくなったため物足りなさを感じる毎日でしたが、年齢の壁など一顧だにせず(笑)再びフルタイムで働きたい!と就活し続けた結果、別の人材受け入れ団体に転職しました。
責任も増えましたが、やりがいも増えました。

デスクワーク経験が長く、Office関係の小ワザや裏ワザ、社会人としての経験を共有できれば幸いです。

家族構成は夫がひとり、子どもがひとり
キジ猫のオス、サバ猫のメスの5人家族です。

趣味は、読書、語学学習、ホームページ制作などなど
好奇心が芽生えたら、とにかく行動、なんでもやってみます。

猫のフォルムがとにかく大好きで、
神が創造した生物の中で一番の傑作だと思ってます。
ちなみに「こらっと(korat)」は
タイ王国のコラット地方を起源とする
幸福と繁栄をもたらす猫の総称です。




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