猫を飼っている方のなかにも、まだフレーメン反応を見たことがない方にとっては、具体的にどんな反応なのか見当もつかないかもしれません。
猫のフレーメン反応は、何とも言えない表情なので、多くの人がついつい見てしまうと思います。
今回は、なぜ猫がフレーメン反応を示すのか、また、そのメカニズムについてご紹介します。





フレーメン反応ってなに?


◇ ◇ ◇

フレーメン反応というのは生理現象のひとつで、フェロモンをかぎ分けるときに起こる反応のことを表します。

この反応は猫だけでなく、馬や犬などにもよく見られ、一部の動物に限られるとされています。



猫がフレーメン反応を起こしている時、その表情がとても愛らしく感じる飼い主さんが多いようです。


具体的に言えば、「ポカンと口をあけて少しフリーズ」するような様子のことです。


匂いを嗅いだあとで見せるこの表情を初めて目にした人はちょっと驚くこともあるかもしれません。
飼い主さんの匂いを嗅いだあとでこの表情をされると、「わたしってそんなに臭かった?」と残念がる人もいます。



とにかく、フレーメン反応を起こしている猫の表情は、他にはない愛嬌があり、物言いたげな様子やショックを起こしているようにも見えて、ハマってしまう飼い主さんが多いのです。







どうしてユニークな表情になるの?

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なぜ、猫がフレーメン反応を起こすとこんなユニークな顔になるのか、そのメカニズムについて見てみましょう。



猫が匂いを嗅いだときにフレーメン反応は起こりますが、その目的は、フェロモンを嗅ぎわけることです。

フェロモンを受容する「ヤコブソン器官」という場所は、鼻の中ではなく前歯の裏側あたりにあり、ここでフェロモンを感じようとするために口をポカンと開け、空気をたくさん送り込んでいるのです。

つまり、フレーメン反応はクサイから起こるのではなく、り強くフェロモンを感じようとして自然と起こる生理現象なのです。



飼い主さんの中には、自分の匂いを嗅いだ後でこの反応を見せられると、「そんなにくさいの!?」とショックを受ける方もおられるようですが、決して落ち込む必要はないということです。


このヤコブソン器官は、哺乳類だけでなくは虫類や両生類にもあると言われていますが、フレーメン反応を起こすのは一部の哺乳類だけのようです。

人間の場合は、進化の過程でヤコブソン器官は退化していったと考えられています。



フェロモンから得られる情報は、その持ち主の性別や発情の有無や年齢などなんだそう。猫は、相手のにおいからより多くのことを知ることができるのです。






どんな匂いにフレーメン反応を起こすの?

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フレーメン反応は、すべての匂いに対して起こるわけではなく、あくまでフェロモンが感じられる匂いに反応します。



例えば、



・自分のお尻付近のにおい

・他の猫のお尻やおしっこのにおい

・猫が好きなハーブのにおい

・飼い主の足や汗のにおい




猫のフェロモンは、お尻から発せられるので、自分の毛繕いの最中にお尻付近のにおいを嗅ぐとフレーメン反応を示して、自分のにおいのフェロモンを確かめることもあります。



多頭飼いの家庭では、他の猫のお尻のにおいを嗅いで、いつも一緒にいる仲間かどうかを確認して、安心します。

オスの場合はメスのお尻を嗅いで発情期かどうかを確かめるケースもあります。



キャットニップ(別名:イヌハッカ)というハーブは、猫が好むことからこの名前がついたと考えられていますが、このハーブは猫のフェロモンに似た香りの成分を含んでいるため、好むというよりは、もしかすると猫のにおいかどうかをじっくりと確かめるために、嗅いでいるのかもしれません。



また、人間の足の裏のにおいは、フェロモンのにおいに似ていて、猫はどうしてもそのにおいをチェックしてしまいたくなるのだそう。

このにおいで、飼い主かどうかを確認したり、飼い主の情報を得ようとしているようです。



猫によっては、あまりフレーメン反応を見せない子もいます。

どうしてもその顔が見たいからといって、無理矢理においの強い物を嗅がせるのはやめましょう。



猫の嗅覚は、人間の何倍もあり、においから情報を得る能力は、人間とは比べ物にならないほど優れているため、無理矢理においを嗅がせるのは、猫にとって大きなストレスになってしまいます。



猫がフレーメン反応を起こしてフェロモンを嗅ぎ分けるのは、以下のような理由が考えられます。



・性フェロモンを感じ取り他の猫の縄張りや発情期を知る

・飼い主のにおいかどうかを確かめて害がないかどうかを調べる

・自分の縄張りを確認して安心する




猫が発情期に分泌する性フェロモンは、とても微細な分子で繊細です。

この繊細なにおいを嗅ぎ分けて、お互いの性フェロモンを認識する能力が猫にはあります。

発情期にマーキング(スプレー行動)が増えるのは、そういう理由があって起こる行動なのです。



猫は、とてもテリトリーを大事にする動物です。

自分のエリアやモノには、自分のにおいをつけてアピールします。

例えば、おしっこをしてマーキングしたり、爪とぎをしたり。身体やや頭をこすりつけるのも、縄張りを主張する意味が含まれています。



おしっこや、肉球、頬からは、フェロモンが出ています。

このフェロモンを、自分のテリトリーにつけることで、他の猫に縄張りを主張しているのです。



猫のフレーメン反応は、こうした情報を読み取るためにも行われ、自分が安心できる場所なのかどうかを真面目に把握しようとしています。



まとめ

これまで、猫に足のにおいを嗅がれてフレーメン反応を起こされたことのあるい飼い主さんは、「わたしってそんなにくさい?」と心配になっていたかもしれませんが、決してくさかったわけではないということがおわかりいただけたのではないでしょうか。
猫にとってフレーメン反応は、安心感を得たり、情報を得ようとする、とても真面目な行動なのです。
それでも可愛くてついつい見てしまう、猫のフレーメン反応。
しょっちゅう見ることはできないものですが、おきる理由やメカニズムが分かるとまた違った観点から見ることができるのではないでしょうか。

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筆者プロフィール

こらっと

大阪生まれ。団体職員兼ライターです。
平日は年季の入った社会人としてまじめに勤務してます。
早いもので人生を四季に例えたら秋にかかる頃になり、経験値は高めと自負しています。
このブログがいきいき生きる処方へのきっかけになれば幸いです。

お問合せはこちらで受け付けています。
info.koratwish@gmail.com


海外からの人材受け入れ団体職員として働いてます。
遡ると学生時代のアルバイトでアパレルショップの売り子から始まり、社会人となってから広告プロダクションでコピーライターとして働きました。
結婚・出産を経て、印刷会社のグラフィック作業員として入社。
社内異動により⇒画像・写真加工部⇒営業部(営業事務)⇒社内システム管理者と、いろんな部署を渡り歩きましたが、実母の介護のためフルタイムでは身動きが取れなくなり、パート雇用として人材受け入れ団体に時短勤務転職しました。

2019年実母が亡くなり、パートを続ける理由がなくなったため物足りなさを感じる毎日でしたが、年齢の壁など一顧だにせず(笑)再びフルタイムで働きたい!と就活し続けた結果、別の人材受け入れ団体に転職しました。
責任も増えましたが、やりがいも増えました。
デスクワーク経験が長く、Office関係の小ワザや裏ワザ、社会人としての経験を共有できれば幸いです。

家族構成は夫がひとり、子どもがひとり
キジ猫のオス、サバ猫のメスの5人家族です。

趣味は、読書、語学学習、ホームページ制作などなど
好奇心が芽生えたら、とにかく行動、なんでもやってみます。

猫のフォルムがとにかく大好きで、
神が創造した生物の中で一番の傑作だと思ってます。
ちなみに「こらっと(korat)」は
タイ王国のコラット地方を起源とする
幸福と繁栄をもたらす猫の総称です。




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似顔絵は、「似顔絵メーカー」で作成しました。