中高年になった私自身、ここ一年ほどはコンタクトをつけていません。
たまーにつけても、ワンデイの使い捨てのコンタクト限定です。
街中を見てもコンタクトをしてる高齢者っていないよね…、と、気づいた方もおられるのではないでしょうか?
学生時代からコンタクトで過ごして中高年を迎えた世代にとって、はたしてコンタクトは何歳までできるのだろう…というギモンや不安は当たり前かもしれません。
今回は、コンタクトレンズをやめるタイミングやその理由、やめた後はどうしているのかご紹介したいと思います。





コンタクトは何歳まで?


◇ ◇ ◇

コンタクトレンズには、医療的にやめるよう推奨される年齢制限などはありません。
高齢の方でも目に問題がなければ普通に使用を続けて問題ないのです。

実際、レンズ性能が理由でコンタクトをやめる人はほとんどいないのですが、コンタクト自体に問題がなくても、歳を重ねると使用する側の事情が変わってきます。


加齢による涙量の変化や老眼のはじまり、毎日のケアやレンズの取り外しなど繊細な作業が難しくなるなど、高齢になっておこる様々な変化がきっかけで、多くの人がある程度の年齢になるとコンタクトに限界を感じるのが、街中で見かける中高年の方々がコンタクトをしなくなる理由です。

私の場合は、加齢とともにコンタクトは目の疲労がとてもひどくなりました。
外出時は100%コンタクトだったのを、10年ほど前から少しずつメガネに替えていき、現在ほとんどコンタクトをつける日はありません。

若い時は強めの近視だけででしたが、やはり老眼が加わると近視用コンタクトだけでは様々な景色に対して焦点が合わなくなってきます。
メガネなら取り外しは自由ですので、今は、外出時やテレビや映画を見るなど日常生活のほとんどはメガネで過ごし、読書の時のみ裸眼です。
目の疲れもとても軽減されています。







コンタクトレンズをやめるタイミングと理由

◇ ◇ ◇
一般的に高齢になってからコンタクトレンズをやめる人の理由やタイミングについて詳しくみてみましょう。


1.涙の分泌量の減少

多くの人は、歳を重ねると涙の分泌量が減少してドライアイが年々強まる傾向があります。
コンタクトは涙に浮いているのが正しい状態なので、うるおい不足で使用すると乾きやすくなり、ドライアイの悪化や角膜障害につながります。
付け心地が悪くなるのでメガネに切り換える日が徐々に増え、やがてコンタクトをやめてしまうのです。



2.角膜内皮細胞の減少

目の表面をつくる角膜内皮細胞は、加齢やコンタクトによる酸素不足で減少し、減ると再生しない細胞です。
角膜内皮細胞が減りすぎてしまうと、角膜の濁りの原因になる上、眼科手術も受けられなくなる可能性があります。
老後に起こりやすくなる目のトラブルや手術に備えてコンタクトをやめる人も多いのです。



3.老眼鏡との併用が不便

早い人だと40代から老眼が始まりますが、「コンタクトをつけているのに、さらに老眼鏡を掛けなければならないことが面倒になった。遠近両用メガネ1つでいいや。」という方人も結構おられるようです。



4.コンタクトのケアやつけ外しが面倒

歳をとると指先の感覚や動きが鈍くなり、繊細さが必要なコンタクトのケアやつけ外しが難しくなります。
また、目元の筋肉が衰えてまぶたが引き揚げにくくなるため、それもレンズのつけ外しをやりにくくします。
毎朝毎晩の習慣のなかでレンズを落としたり、装着に時間がかかって苦労するのなら、やめてし追うと思われるのも、無理はないでしょう。



5.白内障手術のため

白内障の手術を受ける人は、ほとんどそのタイミングでコンタクトをやめると言っても過言ではありません。
白内障は60~70代で約8割、80歳以上にはほぼ全員が発症すると言われています。
白内障の手術の前後はコンタクトができません。
また、手術を受ける際に眼内レンズをいれて視力を戻す人も多いので、コンタクトが必要なくなるのです。







不安になったら眼科医に相談しよう

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コンタクトレンズに年齢制限はありませんが、加齢によって角膜内皮細胞や涙の分泌量が減った状態でコンタクトをすると、角膜の透明性が保てない、ドライアイの症状が強くなるなどのリスクが高まります。

コンタクトレンズの装用時に違和感を覚えたり、老眼の始まりで不安になったりしたらすぐ眼科医に相談しましょう。


眼鏡が嫌でコンタクトをされていた方で、もしコンタクトに限界を感じても、諦めることはありません。

老眼が始まり、老眼鏡をかけはじめると近視用コンタクトとの併用は不便ですよね。
そんな方には遠近両用コンタクトが便利です。
1枚のコンタクトレンズに近くが見えやすい度数と遠くが見えやすい度数の両方が入っており、2つのアイテムの役割を兼ねてくれます。

また、白内障で水晶体が濁ってしまうと、手術で取り除いてメガネでピントを合わせるしか方法はありませんでしたが、いまは水晶体の代わりになる人工の眼内レンズを入れる方法もあります。

眼内レンズの種類は増えており、乱視に対応するものもでていますので、選択肢は増えつつあります。




まとめ

コンタクトレンズの使用に年齢制限はありません。
何歳まででも使える医療器具ですが、加齢による目の状態の変化によりコンタクトレンズの装用をやめてしまう人は少なくないのです。
近視用コンタクトに限界を感じても、遠近両用コンタクトや眼内レンズといった選択肢もあります。
老眼鏡との併用やコンタクトのつけ外しが億劫な方、白内障手術でコンタクトをつけられない方でも快適な生活を送れます。
年齢を重ねてコンタクトの使用に不安を覚えたら、眼科を受診するようにしましょう。

筆者プロフィール

こらっと

大阪生まれ。団体職員兼ライターです。
平日は年季の入った社会人としてまじめに勤務してます。
早いもので人生を四季に例えたら秋にかかる頃になり、経験値は高めと自負しています。
このブログがいきいき生きる処方へのきっかけになれば幸いです。

お問合せはこちらで受け付けています。
info.koratwish@gmail.com


海外からの人材受け入れ団体職員として働いてます。
遡ると学生時代のアルバイトでアパレルショップの売り子から始まり、社会人となってから広告プロダクションでコピーライターとして働きました。
結婚・出産を経て、印刷会社のグラフィック作業員として入社。
社内異動により⇒画像・写真加工部⇒営業部(営業事務)⇒社内システム管理者と、いろんな部署を渡り歩きましたが、実母の介護のためフルタイムでは身動きが取れなくなり、パート雇用として人材受け入れ団体に時短勤務転職しました。

2019年実母が亡くなり、パートを続ける理由がなくなったため物足りなさを感じる毎日でしたが、年齢の壁など一顧だにせず(笑)再びフルタイムで働きたい!と就活し続けた結果、別の人材受け入れ団体に転職しました。
責任も増えましたが、やりがいも増えました。

デスクワーク経験が長く、Office関係の小ワザや裏ワザ、社会人としての経験を共有できれば幸いです。

家族構成は夫がひとり、子どもがひとり
キジ猫のオス、サバ猫のメスの5人家族です。

趣味は、読書、語学学習、ホームページ制作などなど
好奇心が芽生えたら、とにかく行動、なんでもやってみます。

猫のフォルムがとにかく大好きで、
神が創造した生物の中で一番の傑作だと思ってます。
ちなみに「こらっと(korat)」は
タイ王国のコラット地方を起源とする
幸福と繁栄をもたらす猫の総称です。




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