猫は人の言葉をどのくらい理解しているのでしょうか。
実は、猫は人間が思っている以上にヒトの言葉を理解している事が研究によって証明されています。
あなたの飼い猫も、知らんぷりをしながら、実はしっかり飼い主さんの言うことを理解しているのかもしれませんよ。
今回は猫は人間の言葉をどこまで理解できているかについて解説していきます。






猫が言葉を理解している根拠とは


◇ ◇ ◇

猫は、人間の言葉を理解する事ができるのでしょうか。
この疑問を解決するために、ある大学が実験が行われました。

それは、約70匹の猫に猫の名前と同じアクセントや長さの単語と、他の猫の名前を4回続けて呼びかけるというもの。


実験の結果は、ほとんどの猫は自分の名前に対してだけ強い反応を示したそうで、猫は少なくとも自分の名前を理解していることが証明されています。


一般的に猫の知能は1歳半~2歳くらいの子どもと同程度と言われており、自分の名前の他にも「ご飯」「おやつ」「ダメ」などの簡単な単語であれば理解できるようです。

また、自分に危険が及ぶ単語や、メリットに繋がる単語には特に覚えがよいようです。


さらに飼い主の声のトーンや声質の違いから、褒められているのか、叱られているのかも判断できると言われています。


ただ、猫は気まぐれなので、言葉を理解していてもわざと知らんぷりすることもあるのだとか。

猫がどこまで人間の言葉を理解しているのかは、実際にところ猫にしかわからないのです。



多頭飼いされている猫を対象に、猫本人に関する言葉以外も理解していることを証明するおもしろい実験を行った大学もあります。

それはまず、被験者となる猫をモニターの前に配置して、一緒に飼われている猫の名前を4回呼びかけます。
次にモニターに先ほど名前を呼んだ猫か全然違う猫の写真どちらかを映します。

被験者の猫は、名前を呼んでいた猫が登場すると思っているので、別の猫がモニターに映ったときに、モニターを見る時間が明らかに長くなり不意をつかれたような反応を見せたそうです。
この実験結果から、猫は自分以外の猫の名前も認識しているということがわかります。


ここで大切なのが、この反応は、家庭で多頭飼いされている猫に多く見られ、同じ多頭飼育でも猫カフェで暮らしている猫には、あまり見られなかったということです。

ただ一緒の空間にいるから名前を覚えているのではなく、猫の中でも「家族」と認識した猫の名前だけ覚えるといった傾向にあるのかもしれません。


他の猫の名前を覚えているということは、もちろん飼い主の名前も覚えているのでは?と思いたいですよね。
しかし残念ですが、飼っている猫すべてが飼い主の名前を把握しているわけではないようです。


特に一人暮らしで猫を飼っている場合、そもそも飼い主の名前を聞く機会がないので、覚えようがないのかもしれませんよね。
家族が多いほど名前を聞く機会も増えるので、生活環境によって飼い主の名前を覚えるようになるのではないかと考えられます。







猫に話しかける効果とは?

◇ ◇ ◇

猫が人間の言葉をある程度理解している事がわかりましたが、猫に話しかけることは意味があるのでしょうか。

そもそも単語を理解することができても、会話まで理解できる猫は皆無と言って良いでしょう。
ですが、話しかけた時に猫が反応を示すことに気づいている方は多いと思います。


猫はもともと、単独行動をする動物なので、コミュニケーションを積極的に取ったり、必要以上に鳴くこともありません。

しかし飼い主が一生懸命話していると、猫なりに応えようとコミュニケーションをとってくれる時があります。


「ニャー」と泣いたり、尻尾を振ったり、耳を傾けたり、擦り寄ってくるのも猫の愛情表現なのです。
話は通じなくても猫との絆を深めるために積極的に猫に話しかけていきましょう。


言葉がわかるとなると犬のように芸もできるのでしょうか。

結論から言うと猫も芸を覚えさせることはできるようです。

犬も猫も知能的にあまり差がないと言われています。
さらに猫は観察眼がとても鋭く、人間の行動をしっかりと把握しています。


例えば、飼い主がトイレに行く姿を見て、自分もトイレで用を足そうと便器の上に座る猫もいます。
猫は学習能力が優れているので、窓やドアを自分で開けることも難しいことではありません。

しかし、犬と違うところは飼い主にそこまで従順ではないと言うことです。

そもそも犬が芸をするのは、飼い主に喜んでもらいたかったり、褒めてほしいなどの理由があります。

単独行動をする猫は、誰かに媚びるといった習性がないため、猫の性格によっては全く芸を受け付けないこともあるでしょう。

どうして自分が飼い主を喜ばせなくちゃならないんだ、と思っているかもしれません。


訓練次第でさまざまな芸を覚えられる事ができるようですが、教えるときは猫の意志を大切にしてあげてくださいね。






猫は喋る?

◇ ◇ ◇

猫を飼っていると猫が喋ることはありませんか? ネット上には「ごはーん」と、あたかも人間の言葉を喋っているかのような猫の動画も存在します。

猫が喋り出すタイミングとしては、ご飯が食べたい、トイレが汚い、飼い主と遊びたい時が多いと思いますが、よく話しかけている飼い主の場合、猫からお喋りをしてくることもあるそうです。


ツンデレな性格の猫ですが、自分から何かを一生懸命伝えようとしているのかもしれません。
また、猫同士で人間の言葉を伝え合っているのではないかとも言われています。


猫の中でも言葉は便利なツールとして活用しているのかもしれませんね。

自分の気持ちを飼い主さんが汲み取ってくれたと思った猫は、さらに飼い主を信頼してくれるはずですよ。



まとめ

猫は飼い主が思っている以上にたくさんのヒト言葉を覚えていることがわかりました。
優しい言葉を猫にかけることで、どれだけ愛されているかを実感できることでしょう。
猫との楽しい生活を送るためにも、毎日積極的に話しかけてあげてくださいね。

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筆者プロフィール

こらっと

大阪生まれ。団体職員兼ライターです。
平日は年季の入った社会人としてまじめに勤務してます。
早いもので人生を四季に例えたら秋にかかる頃になり、経験値は高めと自負しています。
このブログがいきいき生きる処方へのきっかけになれば幸いです。

お問合せはこちらで受け付けています。
info.koratwish@gmail.com


海外からの人材受け入れ団体職員として働いてます。
遡ると学生時代のアルバイトでアパレルショップの売り子から始まり、社会人となってから広告プロダクションでコピーライターとして働きました。
結婚・出産を経て、印刷会社のグラフィック作業員として入社。
社内異動により⇒画像・写真加工部⇒営業部(営業事務)⇒社内システム管理者と、いろんな部署を渡り歩きましたが、実母の介護のためフルタイムでは身動きが取れなくなり、パート雇用として人材受け入れ団体に時短勤務転職しました。

2019年実母が亡くなり、パートを続ける理由がなくなったため物足りなさを感じる毎日でしたが、年齢の壁など一顧だにせず(笑)再びフルタイムで働きたい!と就活し続けた結果、別の人材受け入れ団体に転職しました。
責任も増えましたが、やりがいも増えました。
デスクワーク経験が長く、Office関係の小ワザや裏ワザ、社会人としての経験を共有できれば幸いです。

家族構成は夫がひとり、子どもがひとり
キジ猫のオス、サバ猫のメスの5人家族です。

趣味は、読書、語学学習、ホームページ制作などなど
好奇心が芽生えたら、とにかく行動、なんでもやってみます。

猫のフォルムがとにかく大好きで、
神が創造した生物の中で一番の傑作だと思ってます。
ちなみに「こらっと(korat)」は
タイ王国のコラット地方を起源とする
幸福と繁栄をもたらす猫の総称です。




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似顔絵は、「似顔絵メーカー」で作成しました。