同僚であれ、兄弟姉妹であれ、見知らぬ人であれ、世間話をしている時に、超えてはならない一線を超えることがあったとしても、ほとんどの人は意図的にしているわけではありません。
相手や状況に応じて、さまざまな種類の境界を個人的に設定することが大切ですが、そのためには、まず自分自身を知り、そして、さまざまな言動に関して自分ならどこで線引きするか認識することです。
誰かが極端に一線を越えたときは声を上げるのも手ですが、相手がまったく悪気なく境界線を超えてきたり、下品なジョークを言ったり、立ち入りすぎた質問をしてきた時はどうすればいいのでしょうか。
そんなときは、「境界線をはっきりさせる言葉(境界線フレーズ)」をいくつか用意しておくと、一線を超えた相手に対応することができます。






覚えておきたい「境界線フレーズ」


◇ ◇ ◇

ご紹介するすべてのフレーズが、すべての状況やあらゆる人間関係に有効なわけではありません。

たとえば、「なんて変なことを聞くんだろう」はあまりにも立ち入った質問をされたときには有効かもしれませんが、人種差別的な発言をされたときには不十分かもしれません。

それは状況に応じて自分で判断する必要があります。


以下に境界線フレーズの例をいくつか紹介します。状況に応じて使えるようにしておくと便利です。


「なんて変なことを言うんだろう。」

「そんなことを話している時間はないよ。」

「お互いによく考えてから、また後で話そう。」

「そんなことをあなたに説明する義務はありません。」

「それは私には通用しませんよ。」

「ここでいったん中断させてください」

「そんなことは論外です。」

「ただの冗談のつもりかもしれませんが、おもしろくないですよ。」

「なぜそんなこと言ったんですか。」

「なぜそんなことを聞くんですか。」

「その発言は適切だと思いますか。」

「それの何がおもしろいのか説明してもらえますか。」

「○○のことを心配してくれてありがとう。ここから先は私が引き取ります。」

「ググったほうが、いいかもしれませんね。」




繰り返しになりますが、こういうフレーズを一語一句暗記することがこの場合の目標ではなく、こういうフレーズが出てくるように、ちょっとした準備をすることが大切なのです。

それにより、差し迫った対立から距離をとることができます。






沈黙すべきとき、声を上げるべきとき


◇ ◇ ◇

時には、沈黙を保つことが最善の策になることもあります。


同僚がこちらの恋愛について節度を超えた質問をしてきたときは、答えないことで「その話はしたくない」という意思表示ができます。

家族がキャリアの選択についてしつこく聞いてきたら、何も言わないことが険悪なケンカを避ける方法かもしれません。
しかし、沈黙することで相手の発言を肯定することになるのも困ります。

誰かが間違った情報や憎しみを広めているなら、どんなに気まずくても声を上げなければなりません。

黙っているよりは、境界線フレーズを使うべきです。

上記でご紹介したフレーズを使えるようにしておくと、慌てたり言葉に詰まったりしないですみますよ。





まとめ

日常生活のなかで、家族なら自分のどのような言動が導火線に火をつけるかよくわかっていても、常に自分の境界線を主張し、起こり得る対立に対処し続ける時間やエネルギーを持ち合わせている人はそう多くはいないものです。
黙って怒りを飲み込めないときに、どういったフレーズで声を上げるかで、その場の雰囲気はずいぶん違ったものになるので、ご紹介した「境界線フレーズ」を参考に、ぜひとっさの時に使えるようにしておいてください。

筆者プロフィール

こらっと

大阪生まれ。団体職員兼ライターです。
平日は年季の入った社会人としてまじめに勤務してます。
早いもので人生を四季に例えたら秋にかかる頃になり、経験値は高めと自負しています。
このブログがいきいき生きる処方へのきっかけになれば幸いです。

お問合せはこちらで受け付けています。
info.koratwish@gmail.com


海外からの人材受け入れ団体職員として働いてます。
遡ると学生時代のアルバイトでアパレルショップの売り子から始まり、社会人となってから広告プロダクションでコピーライターとして働きました。
結婚・出産を経て、印刷会社のグラフィック作業員として入社。
社内異動により⇒画像・写真加工部⇒営業部(営業事務)⇒社内システム管理者と、いろんな部署を渡り歩きましたが、実母の介護のためフルタイムでは身動きが取れなくなり、パート雇用として人材受け入れ団体に時短勤務転職しました。

2019年実母が亡くなり、パートを続ける理由がなくなったため物足りなさを感じる毎日でしたが、年齢の壁など一顧だにせず(笑)再びフルタイムで働きたい!と就活し続けた結果、別の人材受け入れ団体に転職しました。
責任も増えましたが、やりがいも増えました。

デスクワーク経験が長く、Office関係の小ワザや裏ワザ、社会人としての経験を共有できれば幸いです。

家族構成は夫がひとり、子どもがひとり
キジ猫のオス、サバ猫のメスの5人家族です。

趣味は、読書、語学学習、ホームページ制作などなど
好奇心が芽生えたら、とにかく行動、なんでもやってみます。

猫のフォルムがとにかく大好きで、
神が創造した生物の中で一番の傑作だと思ってます。
ちなみに「こらっと(korat)」は
タイ王国のコラット地方を起源とする
幸福と繁栄をもたらす猫の総称です。




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