コロナウイルスの蔓延によって、推奨されているワクチン接種をはじめ、密を避けるために直接診療ではなく拡大するオンライン診療や在宅医療。
シニアにとって、「かかりつけ医」の存在が今ほど重要になっていることはないのではと思います。
そんな一生頼れる医師を見つけるために、私たちは何をチェックすべきなのか、具体的にどこを見ればいいのか、チェックポイントを3つご紹介します。





「かかりつけ医」の見極めポイント3つ


1.医師の経歴は「学歴」より「勤務歴」を重視

一生頼れるかかりつけ医と出会うために、実際に病院を受診する際には、具体的にどこを見ればいいのでしょうか。


まず最初に、実際に外来を受診する前に、必ず病院のホームページを確認しましょう。
これは、その病院やかかろうとしている医師の得意分野を把握するためです。

「消化器内科」「循環器内科」など、ホームページ上に書かれている科名は、実は、専門度の高い順に書かれているのでその病院や医師が何が得意分野なのかを知ることができます。


ホームページや看板の【2番目】に書かれている科が医師の得意分野だと考えてください。


病院自体が内科に分類されている場合でも、医師自身の専門が消化器内科ならば、『内科』『消化器内科』の順で記載されています。


また、医師の経歴欄は、出身大学よりも過去に勤務していた病院名や科の名前を見ると判断しやすいでしょう。

どの科にどれくらい長く勤務していたかで、その医師の専門分野や得意分野がわかります。


さらに、「認定医」か「専門医」か「指導医」かも判断材料になります。


認定医より専門医、専門医よりも指導医の方が、資格を取る条件が厳しいため、条件の厳しい資格を持っている医師は新しい知識をアップデートして、勉強を続けているといえるのです。



2.医師の話し方や診察の進め方をチェック

次に、実際に受診に赴きます。
診察室に入ったら、医師の話し方や診察の進め方をよく観察します。


この時、電子カルテばかり見ていて、患者の顔を見ないような医師はかかりつけ医としてはふさわしくないでしょう。


また、医師はプライドの高い人が多く、人によっては高圧的に感じるような話し方をする場合もあるので、患者も応戦するように強い話し方をしていると、「この患者には、親身になって話を聞くのはやめよう。最低限の診察と治療だけしてやればいい。」と反感を持たれてしまいます。

患者が損しないためには、医師に対しても、家族や友人に接するように普通に相談するのがいちばんです。


もちろん、「お酒は控えなさい」と強く言われた方が心強いのか、「今日は顔色がいいんじゃない?」とフレンドリーに接してくれる方が話しやすいのか、「お薬はのみにくくありませんか?」と優しく尋ねてくれる方が安心できるのかは、患者によって異なります。

本当によい医師は、患者のタイプを見極めながら接し方を変えているのです。



3.医師とフィーリングが合うかどうかをチェック

かかりつけ医になれば、長年つきあっていくことになるで、フィーリングが合うかどうかも大切です。

しかし一度の診察では人柄まではわかりませんよね。

何回か診察を受けてみて、「この人なら大丈夫」と思える医師を決めればいいのです。






オンライン診療こそかかりつけ医に

◇ ◇ ◇

コロナ禍がおさまる気配のない現在、医療機関を直接受診することもままならないため、規制が緩和されているのがオンライン診療です。


最近ではスマホやパソコンを使って、初診でも内科や小児科、耳鼻科など幅広い診療を受けることができます。

しかし、オンライン診療は感染リスクを下げるメリットがある一方で問題も起きていて、ある患者は、コロナ感染を恐れてオンライン診療ができる病院を探したのですが、飛行機でないと通えないほどの距離の病院しかなく、やむなくオンライン診療で処方された薬をのみ続けていたらよけいに具合が悪くなり、適切な治療を受けられずに体調が悪化したケースもあります。


初診でいきなりオンライン診療をうけるのではなく、生活習慣病などで長年かかっている医師に、症状が安定しているときに限定して診てもらいましょう。


オンライン診療こそ、かかりつけ医にしてもらった方がいいのです。


感染予防の観点から推進されている在宅医療も同様で、厚労省による推奨もあり、今後ますます在宅医療は増える見込みです。

もちろん、ほとんどの医師が誠実に診察していると思いますが、患者の家だと、病院と違ってほかの医師や看護師の目がないため、残念ながらいい加減な診察をする医師もいるかもしれません。

将来的に、かかりつけ医に在宅医療を依頼する日が来るかもしれないことを見据えて、在宅医療においても、信頼できるかかりつけ医を選んでおくことが重要です。







こんな「かかりつけ医」は避けたほうがいい注意ポイント5つ

1.診察時、患者の方を見ずにパソコンの画面ばかり見ている

2.診察時、治療時に充分な説明をしない

3.特定の分野では「名医」と呼ばれているが、総合的な診療はしない

4.自分の診療、治療の判断は絶対に正しいと思っている

5.高圧的なものの言い方をする




まとめ

年齢を重ねるとともに、病院に足を運ぶ機会も増えてきます。
「かかりつけ医」は、元気に長生きしたい高齢者にとって、とても重要な存在です。
信頼して、なんでも相談できる医師の存在があるのとないのでは、人生そのものが大きく変わってくるかもしれません。
そのためにも妥協することなく「運命の先生」を見つけたいものです。

筆者プロフィール

こらっと

大阪生まれ。団体職員兼ライターです。
平日は年季の入った社会人としてまじめに勤務してます。
早いもので人生を四季に例えたら秋にかかる頃になり、経験値は高めと自負しています。
このブログがいきいき生きる処方へのきっかけになれば幸いです。

お問合せはこちらで受け付けています。
info.koratwish@gmail.com


海外からの人材受け入れ団体職員として働いてます。
遡ると学生時代のアルバイトでアパレルショップの売り子から始まり、社会人となってから広告プロダクションでコピーライターとして働きました。
結婚・出産を経て、印刷会社のグラフィック作業員として入社。
社内異動により⇒画像・写真加工部⇒営業部(営業事務)⇒社内システム管理者と、いろんな部署を渡り歩きましたが、実母の介護のためフルタイムでは身動きが取れなくなり、パート雇用として人材受け入れ団体に時短勤務転職しました。

2019年実母が亡くなり、パートを続ける理由がなくなったため物足りなさを感じる毎日でしたが、年齢の壁など一顧だにせず(笑)再びフルタイムで働きたい!と就活し続けた結果、別の人材受け入れ団体に転職しました。
責任も増えましたが、やりがいも増えました。

デスクワーク経験が長く、Office関係の小ワザや裏ワザ、社会人としての経験を共有できれば幸いです。

家族構成は夫がひとり、子どもがひとり
キジ猫のオス、サバ猫のメスの5人家族です。

趣味は、読書、語学学習、ホームページ制作などなど
好奇心が芽生えたら、とにかく行動、なんでもやってみます。

猫のフォルムがとにかく大好きで、
神が創造した生物の中で一番の傑作だと思ってます。
ちなみに「こらっと(korat)」は
タイ王国のコラット地方を起源とする
幸福と繁栄をもたらす猫の総称です。




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似顔絵は、「似顔絵メーカー」で作成しました。