気になりだしたほうれい線をケアしていても、なかなか薄くならないのが実情ではないでしょうか。
それは、顔の表情筋の土台である「唇」の筋力の弱さに原因があるということがわかっています。
でも、ほうれい線が目立つか目立たないかで、見かけ年齢は大きく変わってきますよね。
そこで今回は、重力に逆らってほうれい線を消すために不可欠な、唇の筋肉の鍛え方をご紹介したいと思います。
しかし頬を手で押し上げても、余分な脂肪が上に移動して皮膚がよれるだけです。
そのマッサージのやり方がクセになると、脂肪が頬に集まって重くなり、重力で下がってきます。
すると頬がたるみ、ほうれい線がさらに目立つようになります。
ほうれい線を消すためには、重力に逆らえるような顔の土台である唇の筋肉を鍛えることが不可欠です。
ストローで吸うように唇を「ほ」の形で締めると、凸凹(でこぼこ)した脂肪がアイロンがけをしたかのようになだらかになり、皮膚が骨にフィットしてきれいなハリが出てきます。
すると次第にほうれい線も薄くなっていきます。
普段顔の表情筋を使えていない人には特におすすめです。
ポーカーフェイスだと言われる、直接会話するよりもSNSでやり取りすることが多い、柔らかい食べ物が好き、などの生活習慣のある方は、ほうれい線ができやすいので、ぜひ唇アイロン体操でブロックしてください。
さらに唇アイロン体操は「表情筋のヨコ使い」によるクセのリセットにも有効です。
唇を締め、常にハリのある状態をキープできるようになれば、自然とほうれい線もできにくくなってきます。
唇アイロン体操を毎日の習慣にすれば、1週間程度で顔が引き締まってくるでしょう。
朝の洗顔、スキンケア時の習慣として組み入れてしまうと忘れることもないのでお勧めです。
朝に行えばその日1日、表情筋を正しく動かせるのですから。
唇を締め、ほうれい線がなくなるように皮膚を伸ばします。
唇を「ほ」の形にしてぐっと締め、口を縦に伸ばしながら下に引っ張る気持ちで。
目尻と唇を引き合うイメージで、ほうれい線をアイロンをかけたように伸ばしていきます。
唇を「ほ」の形にしたときに、ほうれい線がなくなっていればOKです。
まだ見えているようなら消えるまでもっと強く唇を締めてください。
上下の歯が触れると顔の筋肉や皮膚が横に動くため、逆にほうれい線が目立ちます。
舌を引き込むことで、ほうれい線が薄くなります。
ほうれい線だけでなく、口角からあごにかけてのマリオネットラインなど、下半顔のシワやたるみも朝の唇アイロン体操で伸ばしていきましょう。
毎朝のスキンケアをしながら一連の唇アイロン体操をセットにすると続けられるはずです。
ほうれい線や唇のすぐ横にできるマリオネットラインは、筋力の低下によって支えきれなくなった皮下脂肪が下垂することで生じます。
特に猫背など悪い姿勢を続けると下あごまわりの筋肉や皮膚のハリがゆるみ、ダムが崩壊するように脂肪が顔の下へとたれ下がってくるのです。
唇を「ほ」の形にしっかり締めながら、アイロンをかけるときのように、手のひらでほうれい線や口角の横のシワを伸ばします。
これだけで、下あごからデコルテまで広範囲に広がる広頸筋(こうけいきん)にアプローチできるため、二重あごの改善にもつながり、また、上唇と口角を下方に引く口角下制筋にも働きかけるため、口角を支える力が強くなるという効果も期待できます。
続けていると、顔の印象がぐんとシャープに変わっていきます。
口元のたるみは老けて見えるだけでなく、不機嫌そうな印象を与えやすくなります。
ピンと引き上げることで好感度アップを狙いましょう!
1.あごを少し上げます。
2.頬に手のひらで圧をかけます。
3.そのまま唇を「ほ」の形に締めて5秒キープ。これを5回行います。
2.おでこのシワ、まぶたのたるみを消す
おでこと唇で縦方向に引っ張り合い、筋肉や皮膚をしっかり伸ばしましょう。
脂肪の凹凸もなだらかになり、顔全体の引き締めに効果抜群なのが、おでこのシワ、まぶたのたるみを消すための朝の唇アイロン体操。
おでこを手のひらで押さえて引き上げながら、「ほ」の形に締めた唇と上下に引っ張り合うだけです。
ほうれい線がすぐに伸びるのはもちろん、おでこと首の間にある表情筋すべてに一度に働きかけることができます。
これを続けると、頬のたるみが引き上がり、まぶたの重さが取れて目を開けやすくなり、おでこのシワが目立たなくなるなど多くの効果が期待できるそう。
おでこにのせた手は、アイロンをかける手と同じです。
唇を締めていると片手で布を押さえた状態だから筋肉や皮膚がピーンと縦方向に伸びます。
この感覚を常に意識するとシワやたるみを作る表情グセも自然と改善していきます。
目の下のたるみやシワが気になる場合は、この状態のままでまぶたを開けたり閉じたりするのをプラスするとさらに効果が期待できます。
おでこを引き上げながら唇を締めることで、縦方向への負荷を高めて、シワやたるみのもとにな、口の横開きのクセも解消できます。
おでこからあごまで縦方向に伸ばすことで、眼輪筋や頬骨筋など上半顔に主要な筋肉を同時にすべて鍛えることができるのです。
続けることでおでこの横ジワも改善しやすくなるそうです。
1.おでこを上に引っ張り上げるように手のひらに圧をかける。
2.唇を「ほ」の形に締め唇を下へ引っ張る。
それは唇アイロン体操が、リガメント(靱帯)に直接アプローチするからです。
加齢によるほうれい線や皮膚のたるみを防ぐには、顔の筋肉とともに、脂肪を支えるリガメントへのアプローチが欠かせません。
顔の骨と表情筋や皮膚をつなぎ留めるリガメントは下記のイラストに示したとおり、顔の数カ所に存在しています。
リガメントのある部分は頑丈なのでたるみにくい構造ですが、リガメントがない部分の脂肪が落ちると、リガメントの上に下がってきた皮膚が乗っかり、ほうれい線のようなくっきりしたシワになるのです。
そこで有効なのが、特にほうれい線に効果のある「眼窩(がんか)下」「頬骨」「咬筋(こうきん)」のリガメントを指で押さえながら、唇をすぼめて引っ張る「悩み別唇アイロン体操」なのです。
リガメントを押さえながら表情筋を使うことで、余分な脂肪が落ちてくるのを防ぐことができます。
各パーツに毎日5回程度繰り返すことでハリのある引き締まった顔になっていきますよ。
左右の目の下の骨部分を、人さし指の側面で押さえる。そのまま唇を「ほ」の形に締めます。
目の下の部分は日常の動作ではほぼ動かすことが無いので、筋力が弱く、脂肪がたまって、たるみがちになります。この体操でたるみをとっていきましょう。
頬骨の一番高いところを手のひらで押さえ、唇を「ほ」の形にして締めmます。手は上へと引っ張るように圧をかけます。
頬まわりを支える靱帯を鍛えると、頬の筋肉がきゅっと持ち上がり、たるたるのブルドッグ頬も解消です!
奥歯を噛みしめたときにポコッと盛り上がるエラ前の筋肉を人さし指と中指の腹で押さえます。
そのまま口を「ほ」の形に締めます。
皮膚をギュッと持ち上げるとシワが寄るのでNG。
指で押すときは筋肉に垂直に圧をかけ、縦方向の動きを常に意識しましょう。
片方の歯でばかりかんでいたりして顔に左右差がある人は、左右差解消に取り入れたい体操です。
顔のむくみ解消にもなります。
まとめ
この体操を毎日行うことで顔全体のコリがほぐれて気持ちがリフレッシュしますし、根本からほうれい線をできにくくしてくれます。
リガメントにアプローチして顔の脂肪を支えて引き締めるので、毎日のちょっとした習慣として定着させれば、ほうれい線を一生予防することも不可能ではないかも。
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