子育ての方法に正解はありません。
それは、兄弟姉妹や例えば双子であってもパーソナリティーは一人ひとり違うように、親も一人ひとり違うので、個々の親子関係に合った正解があるからです。
このやり方で育てれば、すべての子どもが素晴らしい人間に成長してくれます!という子育て法があるはずもなく、あるのは普遍的に子育てに良いと思われることなのです。
初めて親になったときには、この「普遍的な」方法を参考にして、自分と自分の子ども流の育て方を探っていけばよいのです。
今回は『子育てベスト100──「最先端の新常識×子どもに一番大事なこと」が1冊で全部丸わかり』(ダイヤモンド社)をもとに、いまの時代に大切な「頑張り力のある子」の親がしている習慣を見ていきたいと思います。



自分からやりたいという意欲を引き出すために

近年注目されている子どもにつけさせたい力に「グリット=やり抜く力」があります。
子どもを育てていく上で、ぜひ身に着けてもらいたい力ですが、ベースにあるのは自己肯定感です。

自分に対してポジティブなイメージを持っていると、失敗してもへこまずにチャレンジを続けられます。
そのためには、子どもが失敗したときにもあまり親が手出しせず、自らの力で立ち直る経験をさせてあげることも重要ではないでしょうか。

「頑張る力のある子」=「『やる気』をつくる」ということです。

子どもが何かに対して頑張ろうと思える力がどこから来るのか。
この時に親が間違ってしまいそうになるのがアメとムチの法則です。

成功すればご褒美を与え、失敗したらペナルティーを課すというのでは、子どもは失敗したら親に愛されないかもしれない、という恐れを抱くようになります。
子どもにとって親に愛されていないと感じることは、非常につらい経験になります。
失敗したら親に愛されないのでは、という恐れが原動力で果たしてよいのでしょうか。

失敗を避けるために成功したい、頑張らないといけない、という考え方は、一見、「やり抜く力」があるように見えますが、それが「失敗したら親に愛されなくなるのではないか」という恐れから来ているのだとしたら、本当にそれが子どもの力になっているのかどうか、とういうことなのです。

アメとムチではなく、成功体験を与えること、自分で選ばせて選んだことに対して責任を持たせること、頼って、ほめて励ますこと、子どもの好きなことを主体的に学ぶこと、などを積極的に行っていくと、子どもの内面的な「やる気」をつくりだして頑張る力につながっていきます。





失敗は「成長の糧」

1度目に失敗したときに、「ああ、やっぱり私はダメだ」「才能なんてない」とあきらめてしまうのではなく、失敗を改善するチャンスと解釈できる人は、失敗しても何度も粘り強く挑戦を続けることができます。

V・E・フランクルの言葉に「あたかも今が二度目の人生であるかのように、生きなさい。一度目は、今しようとしていることに、まちがって行動してしまったかのように」がありますが、まさに心の持ちようとして、二度目の人生のように生きる、なのです。
1度でも失敗した自分は賢くないと決めつける頑なな心ではなく、失敗はあきらめる理由にならないという、柔らかく物事を受け入れる心、何度でもチャレンジして次は成功するというイメージを持つことが大切です。

そのためには、親が子どもをこういう子だと型にはめたり、決めつけたりしないこと。
先回りして親が何でもやってあげないことです。
そういった態度は、子ども自身が自分の持つ能力に気づきにくくなってしまいます。





レジリエンスを鍛える

レジリエンスとは、逆境や困難、出会ったことのない未知の苦しみに直面したときに、へこんでもはね返せる心のしなやかさのことです。
子どもが頑張る力をつける中では、苦しい時に自分を復元していくレジリエンスはとても大切です。

レジリエンスは持って生まれた資質というわけではなく、成長する中で鍛えられていくと言われています。
レジリエンスを鍛えるには、「自分の好きなこと」や「自分が得意なこと」「自分が持っているもの」など、自分のポジティブな面に気づいておくことが大切です。
そのためにはやはり自己肯定感がベースになってくるので、日常生活の中でそういったことを確認できる親子の対話を心がけて、子どものポジティブな面に気づかせるチャンスを増やすようにしましょう。

これからますます変化の激しい時代になってくると思われます。
子どもが予想もしなかったようなことにぶつかっても、自らの力でしなやかに乗り越えていけるように親としてさりげなくサポートできればいいですね。

親も生身の人間、100%完璧などではない、ということを子どもが理解できるように、自分の弱みをさらけ出しながら、一緒にやっていくのがいいのだと思います。
親だって知らないこともたくさんあるし、苦手なことだってあるのです。
親よりも子どもの方がうまくできることだってあり得ます。
親が要領よく時代を生きる力を身につけさせようとするより、子ども自身の力を信頼して敬意を払うことを尊重してください。




まとめ

今回の記事はお役に立ちましたでしょうか。

子育ては、ひとつの完璧な教科書があるわけではありません。
普遍的な子育ての基本はあるものの、それぞれの親子関係のなかで、その親子独自のコミュニケーションの取り方や家での過ごしかた、勉強のやり方などがあります。
「〜しなければならない」子育て方法ではなく、子どもの持つ力を信頼して尊重しながら、いつ何がおきても親としてしっかりサポートができる態勢を備えておきましょう。
ド社)
子育てベスト100──「最先端の新常識×子どもに一番大事なこと」が1冊で全部丸わかり

筆者プロフィール

こらっと

大阪生まれ。団体職員兼ライターです。
平日は年季の入った社会人としてまじめに勤務してます。
早いもので人生を四季に例えたら秋にかかる頃になり、経験値は高めと自負しています。
このブログがいきいき生きる処方へのきっかけになれば幸いです。

お問合せはこちらで受け付けています。
info.koratwish@gmail.com


海外からの人材受け入れ団体職員として働いてます。
遡ると学生時代のアルバイトでアパレルショップの売り子から始まり、社会人となってから広告プロダクションでコピーライターとして働きました。
結婚・出産を経て、印刷会社のグラフィック作業員として入社。
社内異動により⇒画像・写真加工部⇒営業部(営業事務)⇒社内システム管理者と、いろんな部署を渡り歩きましたが、実母の介護のためフルタイムでは身動きが取れなくなり、パート雇用として人材受け入れ団体に時短勤務転職しました。

2019年実母が亡くなり、パートを続ける理由がなくなったため物足りなさを感じる毎日でしたが、年齢の壁など一顧だにせず(笑)再びフルタイムで働きたい!と就活し続けた結果、別の人材受け入れ団体に転職しました。
責任も増えましたが、やりがいも増えました。

デスクワーク経験が長く、Office関係の小ワザや裏ワザ、社会人としての経験を共有できれば幸いです。

家族構成は夫がひとり、子どもがひとり
キジ猫のオス、サバ猫のメスの5人家族です。

趣味は、読書、語学学習、ホームページ制作などなど
好奇心が芽生えたら、とにかく行動、なんでもやってみます。

猫のフォルムがとにかく大好きで、
神が創造した生物の中で一番の傑作だと思ってます。
ちなみに「こらっと(korat)」は
タイ王国のコラット地方を起源とする
幸福と繁栄をもたらす猫の総称です。




このブログは
bootstrapテンプレート
Maxim Theme.の無料版を使わせていただいてます。

似顔絵は、「似顔絵メーカー」で作成しました。