誰しもが年齢を重ねてもずっと元気で暮らしたいという願いを持っていることでしょう。
しかしながら一生涯で一度も病気を抱えることなく、怪我もせずに過ごすことできる人は一人もいないと思います。
がん、脳血管疾患、心疾患、糖尿病、高血圧症などの生活習慣病をはじめ、女性は加齢とともに、骨、感覚器(眼、耳、皮膚など)、呼吸器、消化器、腎・泌尿器、婦人生殖器などにも何らかの故障がおきてきます。
今回は高齢女性に頂点を当てた疾患について考えてみたいと思います。



生活習慣病の男女差について


いくつになっても元気で暮らしたいという願いに反して、現実には加齢とともに病気をかかえることが多くなります。
さらに、人によっては認知症も始まります。

高齢女性の不調は、女性ホルモンの影響が大きく、生活習慣を見直すことで未然に防ぐことができると言われています。
生活習慣病は、主に食事、運動、飲酒、喫煙などの生活習慣が原因になっており、そこにさらに遺伝的要素が加わって発症するとされています。

寿命が延びるに従い、今やがんが死因のトップになっています。
厚生労働省が2012年に発表したところでは、女性のがんは、臓器別に多い順から大腸、肺、胃、乳房、肝臓となっています。
次に多い死因は、脳血管疾患です。

近年は高齢者の栄養状態が改善されたためか脳出血は減る傾向にありますが、反対に脳梗塞が増加しています。
これは栄養バランスはとれていてもカロリーをとりすぎ、糖尿病や脂質異常症の増加に伴うものと考えられています。
女性は女性ホルモンであるエストロゲンが血管を動脈硬化から守る働きがあるため、男性より脳梗塞は起こりにくいようです。

さらに続くのが心疾患です。
特に心筋梗塞や狭心症などの虚血性心疾患は、脳梗塞と同様にエストロゲンが影響しているので、閉経後エストロゲンが減少する女性は多く発症します。
また、女性は男性に比べて喫煙による悪影響を受けやすく、タバコを吸う女性は、吸わない女性より心筋梗塞になるリスクが8倍も高くなります。
同じ喫煙量でも肺がんの発症率は男性の2倍も高いのです。
喫煙者でもこのような男女差があるので、十分に注意して生活することが大切です。




認知症や加齢による疾患の男女差について

認知症は、女性の方が男性の1.4倍多いと言われています。

認知症の原因としては主に血管型とアルツハイマー型があげられますが、アルツハイマー型の認知症後者は90歳以上の女性では男性の5.8倍も多いとされています。
更年期の体調の変化に加えて、女性は子供の独立や夫の定年など心理的な不安が引き金となる睡眠障害も多くみられるようになります。

女性の加齢による疾患としては、骨や関節、感覚器の病気に注目したいところです。

女性ホルモンであるエストロゲンが閉経に伴って低下し、これによって骨がスカスカになる骨粗鬆症(こつそしょうしょう)が起こります。
高齢女性の背中が曲がり丸くなってくるのはこのためですが、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)は痛みなどの自覚症状がないので、骨折して初めてこの病気が発見されることが多いのです。
骨粗鬆症が進行すると、姿勢が変わるために逆流性食道炎や消化器官の運動機能が低下するため便秘になります。
背中だけでなく他の関節や骨が変形してしまうと、歩行が不自由になったり寝たきりになってしまいますので、痛みはなくても軽視はできません。

感覚器の疾患として注意したいのが視力、聴力、触覚です。
眼の水晶体が加齢により白濁した状態を白内障といい、視力が極度に低下します。
加齢に伴い聴覚機能が衰えて老人性難聴になります。
また、皮脂が欠乏して皮膚が乾燥してくるため体がかゆくなるので、保湿を心がけるようにしてください。
さらに排尿機能が低下するため尿失禁や膀胱炎など泌尿器系の病気や膣内の乾燥が原因で膣炎などの婦人科系の病気を起こすことも多くなります。





健康な生活を送る日常生活のポイント


タバコは万病の元ですから、喫煙している方が自ら禁煙を励行することは大切ですし、加齢に伴うさまざまな疾患を少しでも軽くするために、食生活を中心に注意することも必要です。

年をとっても健康に暮らすためのポイントをまとめてみました。


・様々な食材を組み合わせ、バランスをよくする。

・1日の摂取カロリーを身体の大きさに見合ったものに調整する。

・脂肪の多い肉は控え、魚や野菜や豆類を多めにとる。

・カルシウムを多く含む食品をとり、屋外での日光浴やウォーキングなど適度な運動を行い骨粗鬆症を予防する。

・抗酸化物質(ビタミンCとE、ポリフェノール、リコピン)を多く含んだ食物を積極的にとり、動脈硬化やがんを防ぐ。ただし、果物は糖分が多いので量を調整する。

・脂質異常症や肥満の予防、便秘の解消のために食物繊維を多くとる。

・高血圧症の予防のため、塩分を控える。

・ストレスによる間食を防ぐ。間食は1日100kcalくらい(煎餅2枚、またはプチケーキ1個、またはバナナ1本)などに調整する。






まとめ

今回の記事はお役に立ちましたでしょうか。

コロナ禍のおうち時間増加とともに私自身も体重が増えてしまい、目下ヘルシーな減量を実行中です。
健康な生活を続けるためには、バランスの取れた適量の食事や運動、ストレス解消など普段からの自己管理が大切ですが、定期的に健康診断を受け、病気の早期発見・早期治療を行うことも必要です。
調子が悪い、どこかが痛いと感じたら、自分で判断せずに専門医に診てもらいましょう。
「病院は嫌い」と、医者にかかりたがらない方がいますが、あなたが医者でないならば、時間を作って受診されることをお勧めします。
車でも定期的に車検を受け、不具合なところがあると修理をしてまた走れるようになるわけです。

健康診断で早期に病気を見つけ、元気な毎日を送りましょう。

筆者プロフィール

こらっと

大阪生まれ。団体職員兼ライターです。
平日はできる社畜としてまじめに勤務してます。
早いもので人生を四季に例えたら秋にかかる頃になり、経験値は高めと自負しています。
今まで培ったいきいき生きる術(すべ)をお伝えできれば幸いです。

お問合せはこちらで受け付けています。
info.koratwish@gmail.com


海外からの人材受け入れ団体職員として働いてます。
遡ると学生時代のアルバイトでアパレルショップの売り子から始まり、社会人となってから広告プロダクションでコピーライターとして働きました。
結婚・出産を経て、印刷会社のグラフィック作業員として入社。
社内異動により⇒画像・写真加工部⇒営業部(営業事務)⇒社内システム管理者と、いろんな部署を渡り歩きましたが、実母の介護のためフルタイムでは身動きが取れなくなり、パート雇用として人材受け入れ団体に時短勤務転職しました。

2019年実母が亡くなり、パートを続ける理由がなくなったため物足りなさを感じる毎日でしたが、年齢の壁など一顧だにせず(笑)再びフルタイムで働きたい!と就活し続けた結果、別の人材受け入れ団体に転職しました。
責任も増えましたが、やりがいも増えました。

デスクワーク経験が長く、Office関係の小ワザや裏ワザ、社会人としての経験を共有できれば幸いです。

家族構成は夫がひとり、子どもがひとり
キジ猫のオス、サバ猫のメスの5人家族です。

趣味は、読書、語学学習、ホームページ制作などなど
好奇心が芽生えたら、とにかく行動、なんでもやってみます。

猫のフォルムがとにかく大好きで、
神が創造した生物の中で一番の傑作だと思ってます。
ちなみに「こらっと(korat)」は
タイ王国のコラット地方を起源とする
幸福と繁栄をもたらす猫の総称です。




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似顔絵は、「似顔絵メーカー」で作成しました。