1年中出回っているキャベツと違い、春先限定で野菜コーナーに並ぶのが春キャベツです。
限られた季節に味わうことのできる春キャベツは通常のキャベツと何が違うのでしょう。
今回は春キャベツと通常のキャベツの違いを見た目や重さ、味や旬、産地、よく合う料理など様々な角度から探っていきたいと思います。



冬キャベツと春キャベツ比べ

冬キャベツと春キャベツでは、葉の巻きに違いがあります。

冬キャベツは葉の巻きが密で、しっかりと巻き付いているのに対して春キャベツは葉の巻きは緩くふんわりとしています。
断面を割ってみるとわかりますが、冬キャベツの葉は白っぽいのに対して春キャベツは鮮やかさのある緑色をしています。
色のコントラストがはっきりしているのも春キャベツの葉の特徴です。

冬キャベツは葉の巻きが何枚も密に重なりしっかりしているので、持ってみるとずっしりと重みが感じられます。
全体葉1枚1枚がしっかりしているので加熱しても煮崩れしにくいのが特徴です。
一方、春キャベツは葉の巻きが緩く、隙間もあるため見た目ほどの重さはありません。
手に取ってみると冬キャベツと春キャベツの違いがよくわかります。

では、味の違いはどうでしょう。

冬キャベツの形は扁平で、内部は白く甘みがあります。特に熱を加えると甘みはさらに強まります。
春キャベツは丸い球形で内部は黄緑色をしており、葉の巻きがゆるく葉はやわらかめで水分が多くみずみずしいのが特徴なので、熱を加えずサラダなどでそのまま食べるのがおすすめです。

冬キャベツは一年中見かけますが、実は旬は1月から3月。千葉、愛知などで多く生産されています。
対して、春キャベツの旬は3月から5月ごろ。やはり千葉、愛知、神奈川、茨城などで生産されています。



冬キャベツと春キャベツの選び方

冬キャベツ

まずは葉につやがあり、芯が白くみずみずしい変色していないものを選びます。
持ってみて重量感があり、見た目よりも重たいものが美味しい冬キャベツです。
冬キャベツは葉は固めで煮崩れしにくいので、ロールキャベツや煮物料理、炒め物などによく合います。
とんかつに添える千切りキャベツには冬キャベツが使われることが多いです。

春キャベツ

春キャベツも葉がみずみずしくてつやがあり、芯が白くて変色してないものを選びます。触ってみて柔らかく弾力があるものが美味しい春キャベツです。
葉が柔らかく、みずみずしいので生食に向いています。
サラダや汁の具などに使ったり、そのままちぎってマヨネーズやみそをつけて食べてもおいしいです。



キャベツの栄養素と簡単レシピ

私たちの身近にあるキャベツは、栄養価も高く、胃に優しい野菜です。
別名をタマナ、ボタンナと言い、漢名は甘藍(カンラン)と言います。
ヨーロッパ原産の野菜で、日本には18世紀の初めごろにオランダ人によって長崎に伝えられたと言われています。

キャベツの魅力は何と言っても、煮ても焼いても生でも炒めても、どんな調理をしてもおいしいところ。

そんなキャベツに含まれる栄養素で代表的なのがビタミンUです。
このビタミンUは、またの名を「キャベジン」といい、同じ名前の胃腸薬はあまりにも有名ですね。
名前から察せられる通りキャベジンはキャベツから見つけられたもので、野菜の中ではキャベツに最も多く含まれています。

ビタミンUはアミノ酸の一種で、胃腸壁の修復強化、胃液の分泌を抑制する作用があります。
ビタミンUを摂ると、粘膜細胞への血流が促進され、たん白質の生成が活発になります。
飲みすぎ食べすぎで傷んだ胃粘膜の修復を助けたり、潰瘍に効く働きもあります。
また、肝臓の機能を助ける働きもあると言われています。
その他、キャベツにはビタミンC、K、葉酸、カリウム、カロテン、カルシウム、食物繊維など、たくさんの栄養が含まれています。

<焼きキャベツのアーモンドソース>


冬キャベツでも春キャベツでも美味しくできて、ワインのお供にピッタリのヘルシーなおつまみです。

【材料 (4人分)】
・キャベツ(直径15㎝程の小玉か中心部分)1/2玉

・アーモンドソース
アーモンド 10粒
オリーブオイル 大さじ1.5〜2
唐辛子 1/2本
にんにく 1片
塩(天然塩)2つまみ〜お好みで
ブラックペッパー少々

【作り方】
1.キャベツは芯をつけたままくし切りにする。
2.唐辛子は種を抜いて輪切りにする。にんにくは、みじん切りにする。
3.アーモンドを細かめに刻み、フライパンで中火で乾煎りして、器に取り出す。
4.フライパンに、分量外のオリーブオイルを少量入れ、キャベツに焦げ目がつくよう蓋をして両面を焼き、お皿に取り出す。
5.フライパンに☆を入れ、香りが出るまで炒め、火を止め、3のアーモンドと塩を加える。
6.4のお皿に、5のソースをかけ、ブラックペッパーをふる。


<キャベツとベーコンのくるくる蒸し>


電子レンジで作るかんたんキャベツの蒸し料理です。

【材料(2人分)】
・キャベツ 2枚
・ベーコン 3〜4枚
・塩コショウ 少々

・スープ
顆粒スープの素 小さじ1
砂糖 少々
白ワイン 大さじ1
水 130ml
ドライパセリ お好みで

【作り方】
1.キャベツは水洗いし、ぬれたまま耐熱ボウルに入れ、ラップをかけて600W電子レンジで1〜2分加熱する。
水に取って粗熱が取れたら水気を拭き取る。

2.キャベツ1枚にベーコンを重ならないように並べ、塩コショウをしてもう1枚のキャベツでサンドする。

3.くるくる巻き、巻き終わりはつま楊枝で留め、4等分に切る。
※つま楊枝は、4本を等間隔に刺すように留めるとバラけません。

4.耐熱皿に(2)を2つずつのせ、スープ半量ずつ分け入れ、ラップをして電子レンジで3分加熱する。

仕上げにドライパセリを振る。



まとめ

今回の記事はお役に立ちましたでしょうか。

キャベツの花は、菜の花にとても似ていますね。
どんな調理法にも合い、幅広い料理に活躍するキャベツは、元気の源になる食材のひとつです。
春キャベツなら、生のイキイキした食感と甘みを、冬キャベツなら、煮込んで味がしっかり染みたうまみを。それぞれの特徴を活かして、おいしく味わいましょう。

筆者プロフィール

こらっと

大阪生まれ。団体職員兼ライターです。
平日は年季の入った社会人としてまじめに勤務してます。
早いもので人生を四季に例えたら秋にかかる頃になり、経験値は高めと自負しています。
このブログがいきいき生きる処方へのきっかけになれば幸いです。

お問合せはこちらで受け付けています。
info.koratwish@gmail.com


海外からの人材受け入れ団体職員として働いてます。
遡ると学生時代のアルバイトでアパレルショップの売り子から始まり、社会人となってから広告プロダクションでコピーライターとして働きました。
結婚・出産を経て、印刷会社のグラフィック作業員として入社。
社内異動により⇒画像・写真加工部⇒営業部(営業事務)⇒社内システム管理者と、いろんな部署を渡り歩きましたが、実母の介護のためフルタイムでは身動きが取れなくなり、パート雇用として人材受け入れ団体に時短勤務転職しました。

2019年実母が亡くなり、パートを続ける理由がなくなったため物足りなさを感じる毎日でしたが、年齢の壁など一顧だにせず(笑)再びフルタイムで働きたい!と就活し続けた結果、別の人材受け入れ団体に転職しました。
責任も増えましたが、やりがいも増えました。

デスクワーク経験が長く、Office関係の小ワザや裏ワザ、社会人としての経験を共有できれば幸いです。

家族構成は夫がひとり、子どもがひとり
キジ猫のオス、サバ猫のメスの5人家族です。

趣味は、読書、語学学習、ホームページ制作などなど
好奇心が芽生えたら、とにかく行動、なんでもやってみます。

猫のフォルムがとにかく大好きで、
神が創造した生物の中で一番の傑作だと思ってます。
ちなみに「こらっと(korat)」は
タイ王国のコラット地方を起源とする
幸福と繁栄をもたらす猫の総称です。




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