かつて、私のなかに巣くっていた不安は自分ではどうすることもできないのだ、と思い込んでいました。
振り返ると状況を打破するまでは、私の人生のあらゆる領域を不安が支配していました。
第三者からは安全地帯の中で暮らしているように見えていても、見えない足かせをされているかのように、そこから先へ足を延ばすことができない状況だったのです。
しかしV・E・フランクルの創始したロゴセラピーを学び始めてから、まったく状況は変わりました。
その過程で、私は「気づき」と不安を乗り越えるための「ステップ」を得ました。
今回は昔の私と同じように現在悩まれている方へ、不安への「気づき」と不安を乗り越えるための「ステップ」2回に分けてご紹介したいと思います。




5つの気づき


1.不安は「感情のメッセンジャー」

不安は不確定なことに対する「感情のメッセンジャー」に過ぎません。
先の見えない領域に足を踏み入れたことと、現状を乗り越える機会が手に入ったと考えれば、不安を感じることは健全であり、正常なことなのです。
不安が健全で正常であることに気づけば、行動を起こす前に「不安のない状態」を待つ必要がなくなるので、解放されます。
さらに、不安な気持ちがどれほど心をしめていても、行動することは自分にとっても状況にとっても間違っていないことを意味します。
シンプルに言うと、人は怖いもの知らずには作られていないのです。
不安を抱えているからこそ前に進む力に変え、乗り越えることで成長につながるのです。


2.不安は自らの考えである

ほとんどの不安は、何かの対象(人、物、出来事、境遇、可能性)と向き合ったとき自らの考えによってによって生み出されるものです。
それは今この瞬間に目の前で起きていることに基づくものではなく、心の声に対する感情的な反応なのです。


3.不安は未来志向によって生まれる

ほとんどの不安は未来志向によって生まれるものです。
人は、現状から鑑みて未来に起こるかもしれない何かに対して、不安を抱くのです。


4.思考は変えられる

不安の根源が現状から鑑みて未来に起こるかもしれない何かに対して抱くものということを論理的に理解できるようになれば、行動する力の源を見つけたも同然です。
なぜなら、思考は変えられるし、未来はあなたの現在では「現実」ではなく、まだ来ていないからです。
不安に駆られる思考プロセスを抜け出し、今ここでの瞬間に目を向けることで、不安から解き放たれます。
もちろん課題もあります。
不安を抱えるときは、ネガティブ思考になりやすく、人の心は、習慣的な思考パターンとしてネガティブな未来志向に陥りやすい傾向があります。
しかし、その考え方は、訓練によって取り除くことができます。


5.心をコントロールする

自分は今、自分の心を支配しているのか、それとも心に支配されているのか考えましょう。
自分の心はコントロールできますし、思考を変えることは可能です。
ただし、それには思考を変える訓練が必要です。

あなたの「現実」は、自身の思考によって作られています。
それは、あなたのパラダイム(人生を感じ、選別し、解釈するときに用いるあなたのレンズ)に基づくものなので、あなたが感じている不安は、目の前の状況によって生じているわけではありません。
それは、その状況に対するあなたの気持ちのゆがみから生じているのです。
不安は「状況」そのものではなく、あなたの「認識」の中から発生しているに過ぎません。
そのネガティブなサイクルを断つには自分の内側にある不安な心ばかり見るのではなく、俯瞰して外から自分の状況をを見つめ、今、1ミリでも前に進むために何ができるか、というまったく新しいポジティブな考えをもつ必要があります。





新しいポジティブな考えをもつために


新しいポジティブな考えをもつためには、自分自身の不安な心を見るのではなく、自分の思考を俯瞰できる「自覚のある意識」をすることです。
これを知れば不安を克服する糸口になります。
心の中の不安のノイズとは距離を置いて、とらわれないことが大切です。
自分の心や思考にばかり目をやり絡めとられるのではなく、俯瞰して「自覚のある意識」を見ることです。





「自覚のある意識」の体験


「自覚のある意識」を体験するための方法をご紹介します。
とてもシンプルな方法ですが、リラックスして試していただければと思います。

目を閉じて、2分間自分の思考に意識を集中し、それを観察する。

2分たったら目を開けて、どんな思考だったかを振り返ってみます。
「このブログが本当に私の役に立つのかを考えていた」「夕飯を何にしようかと考えていた」「今朝ゴミを出し忘れたことを思い出た」など。

次に、この質問に答えてください。

「あなたの思考を観察していたのは、誰、あるいは何でしたか?」

思考は、自分を見ることはできません。
心は、自分を観察することはできません。

あなたの思考を観察して言葉にできたのは、思考でも心でもない何かが存在したからです。
つまり、そこにはあなたの知らない側面が存在しているのです。

あなたの思考を観察していた「もうひとつの側面」こそが、あなたの「自覚のある意識」です。


頭や心の中のノイズが、自分自身の現実すべてものであると考えてしまうと、閉じた負のループにはまり、抜け出せなくなってしまい、傷のついたCDのように、同じところを何度も何度も繰り返すしかなくなり、それ以外の選択肢はないように見えます。

しかし、それ以外の選択だってできるはずなのです。
あなたが「思考を俯瞰できる自覚のある意識である」に気づいたその瞬間、今までの負の思考を遮断して、状況を描き直す力をもてるようになります。





まとめ

今回の記事はお役に立ちましたでしょうか。

今回は不安や恐怖心に対し、俯瞰して客観的に自分を見る「自覚のある意識」に気づくヒントをご紹介しました。

次回は、その気づきに対処して不安を乗り越えるための「ステップ」をご紹介したいと思います。

人間とは何か 実存的精神療法

筆者プロフィール

こらっと

大阪生まれ。団体職員兼ライターです。
平日は年季の入った社会人としてまじめに勤務してます。
早いもので人生を四季に例えたら秋にかかる頃になり、経験値は高めと自負しています。
このブログがいきいき生きる処方へのきっかけになれば幸いです。

お問合せはこちらで受け付けています。
info.koratwish@gmail.com


海外からの人材受け入れ団体職員として働いてます。
遡ると学生時代のアルバイトでアパレルショップの売り子から始まり、社会人となってから広告プロダクションでコピーライターとして働きました。
結婚・出産を経て、印刷会社のグラフィック作業員として入社。
社内異動により⇒画像・写真加工部⇒営業部(営業事務)⇒社内システム管理者と、いろんな部署を渡り歩きましたが、実母の介護のためフルタイムでは身動きが取れなくなり、パート雇用として人材受け入れ団体に時短勤務転職しました。

2019年実母が亡くなり、パートを続ける理由がなくなったため物足りなさを感じる毎日でしたが、年齢の壁など一顧だにせず(笑)再びフルタイムで働きたい!と就活し続けた結果、別の人材受け入れ団体に転職しました。
責任も増えましたが、やりがいも増えました。

デスクワーク経験が長く、Office関係の小ワザや裏ワザ、社会人としての経験を共有できれば幸いです。

家族構成は夫がひとり、子どもがひとり
キジ猫のオス、サバ猫のメスの5人家族です。

趣味は、読書、語学学習、ホームページ制作などなど
好奇心が芽生えたら、とにかく行動、なんでもやってみます。

猫のフォルムがとにかく大好きで、
神が創造した生物の中で一番の傑作だと思ってます。
ちなみに「こらっと(korat)」は
タイ王国のコラット地方を起源とする
幸福と繁栄をもたらす猫の総称です。




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似顔絵は、「似顔絵メーカー」で作成しました。