抜け毛、やせ毛、白髪を防ぐには常に髪を清潔にしておく必要があるんじゃないか…、ということで、毎日丁寧にシャンプーをしているあなた。
中には、これでもかというくらい一生懸命洗髪に精を出している人も少なからずいるようです。
しかしこのような努力も、髪の健康にとってまったくの逆効果ということがわかってきました。
スキンケアの権威として知られる北里研究所病院美容医学センター長の宇津木龍一先生によると「髪を健康に保ちたいのなら、むしろ、できるだけ洗わないようにすべき」だそうですが、なぜなのでしょう。
今回はその理由を深堀したいと思います。



洗わない方が良い、その理由


「頭を洗わない方がいいなんて、そんな馬鹿な」と首を傾げられる方も、理由を聞けば納得されるかも。
宇津木先生によると、肌の老化を促進する一番の元凶は「洗いすぎ」なのだそう。
人間の皮膚には自前の保湿成分をたっぷり含んでいる角質層があり、これが外界からの刺激をプロテクトして細胞を常に瑞々しく保っているます。
ところが、洗いすぎると天然のバリアーであるこの角質成分までこそぎ落としてしまうことになります。

皮膚は薄くなるとテカリが出るので一見きれいに見えますが、これが大きな勘違いで、むしろ乾燥して干からびた状態になった皮膚はキメを失い、乾燥します。
刺激にも無防備になり、その結果炎症が繰り返されることによってシミ、シワ、クスミができやすくなるというわけです。
頭の皮膚細胞も同様で、洗いすぎると頭皮を守っている保湿成分層(角質)が失われます。
すると表皮の新陳代謝が低下し、炎症のできやすい脆弱な皮膚になっていきます。
土壌が弱くなれば、そこに根を下ろす髪の毛と言う木が倒れやすくなってくるのは当然のことと言えるでしょう。
宇津木先生ご自身も洗髪は滅多にせず、たまに行う場合もお湯で流す程度とか。
それでいて現在も頭髪はフサフサですから、説得力があります。
臭いが気になる時は髪の毛だけをシャンプーで洗うようにすれば十分です。




1週間洗わないで過ごす方法

宇津木式では、髪の毛を洗う回数をできるだけ減らし、髪がベタついてきたときだけ洗うことが推奨されています。
髪を洗ったあとは、ドライヤーで乾かしたりアイロンで髪を巻いたり、熱によるスタイリングツールを使う傾向にあります。
これらの行為も全て、髪の毛にダメージを与える原因に。

イギリスでは、シャンプーを使わずに洗髪するノー・プー・ムーブメントの拡大に伴い、2016年にはシャンプーの売上が2300万円も減少しています。
従来のシャンプーは使わず、水や特定の材料(リンゴ酢など)を使って髪の毛を洗う方法が12万件以上インスタグラムに投稿されているのです。

美容サロン「HOB Salons」でスタイルディレクターを務めるジョーダン・ポッターは「洗髪が髪にダメージを与えることは、数多くの研究が示唆しています」と話します。

時間の節約をしたい、購入する製品を減らしたい、あるいは髪の毛にダメージを与えたくないと考える人で、髪の毛をキレイに保ちながら、週に1度だけ洗う方法をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。

1日目:クレンジングシャンプーで髪を洗う

「シャンプーは2回すべきです」と話すのは、ロンドンのヘアサロン「Jamie Stevens hair」でアーティステックディレクターを務めるジョナサン・アンドリュー。
「大半の人が、シャンプーを1回で済ませていますが、それでは十分に汚れが落ちません。
1回目のシャンプーでは、スタイリング剤の汚れや、髪の毛や頭皮の余分な油を洗い落とします。
2回目のシャンプーで、髪の毛をキレイに洗います。
髪の毛の専門ウェブサイト「All Things Hair」のグローバルヘアスタイリスト、エレナ・ディアスによると、髪の毛の油分をできる限り取り除くためには、髪の毛を洗う前にくしでとかすといいそう。
「頭皮の皮脂汚れが浮き上がり、髪の毛がベタつく原因になるスタイリング剤の汚れをキレイに洗い落としやすくなります」。

髪の毛は、蓄積した汚れを洗い落とすのに効果的なディープクレンジング・シャンプーで洗うこと。
指先でやさしくマッサージするように頭皮を洗い、ダブルクレンジングをしたら、頭皮を避けて毛先にコンディショナーをなじませる。
濃厚でクリーミーなコンディショナーを使用する場合は、髪の毛全体にコンディショナーが浸透するように、タングルティーザーのような目の荒いくしでコンディショナーを塗り込んだ髪をとかして。毛先が絡まったときは、グイッと引っ張ってしまうと切れ毛になりやすいので注意しよう。
お風呂の中で使用するために作られたシリコンブラシと組み合わせるとさらにグッド!
髪の毛のもつれをほどきやすくなり、コンディショナーを髪全体に行き渡らせることができます。




2日目:髪の毛をベタつかせない

入浴の際にシャワーキャップを準備しましょう。
髪の毛をお団子に丸めるだけで十分だと思うかもしれないけど、シャワーをかかると、髪の毛の水分がしぼみ、ペタンコになりやすいのです。
髪の毛にフレッシュ感が欲しければ、コンディショニングスプレーをシュッと一吹きしてください。
少量を吹きかけるだけで、髪が艶やかになり、清潔感が出ます。
さっぱりタイプのミストは、髪の毛をぬらすことなく毛先を整えるのに便利。
さらに紫外線をカットしてくれるミストを使うことで、髪の毛の乾燥を防いでくれます。

3日目:ヘアアイロンを活用する

3日目にもなると、髪の毛にボリュームが欲しくなってきます。
そんなときは、このトリックを試して。

1.髪の毛を4つに分けて、4本のポニーテールを作ります(髪の毛が太い人は6本がベスト)。
2.ヘアアイロンを逆さに持ち、ポニーテールを巻きつけて10秒ほどキープ。幅が広くなっている部分を上にすることで、トップにボリュームを出るだけでなく、髪の毛のペタンコでオイリーな状態を軽減できます。
3.仕上げに、ヘアクリームを少量なじませて輝きをプラスすると、髪の毛を洗う必要はまだなさそう!




4日目:分け目を変える

頭のてっぺんがベタついて見えるときは、分け目を変えてみるのがおすすめ。
髪の毛の下からドライシャンプーを一吹きすると、髪にツヤが現れ、髪の毛のベタつきを防ぐことができます。
根元に直接スプレーをしてしまうと、髪の毛が余分な皮脂を吸収するので注意すること。

5日目:髪の毛の質感を整える

4日間も洗わずにいると、髪の毛がペタンコになってきます。
アンドリューによると「根元に少しドライシャンプーをスプレーするといい」ととのこと。
油分の蓄積をごまかせるだけでなく、髪の毛のボリュームや質感を改善してくれるそうです。

ドライシャンプーの効果を最大限に得るには、寝る前に吹きかけて、直ちに髪の毛が脂ギッシュになるのを食い止め、油分の蓄積を防ぐことがおすすめです。
また、寝る前のブラッシングも頭皮が分泌する皮脂を分散させます。
太くて硬い髪の毛には、純毛のブリストルブラシを使い、細い髪の毛にはアクリル製のブラシを使うとよいでしょう。

6日目:髪型にクリエイティブになる

三つ編みは、ベタついた髪の毛を隠すのに有効なヘアスタイルです。
スタイリングを始める前に、毛先に少量のヘアオイルをなじませてください。
さらにベタつくんじゃ?と思うかもしれませんが、三つ編みから毛先がピンピン飛び出るのを防いだり、ツヤを与えてヘアスタイルをキレイに見せてくれます。

7日目:ポニーテールがパーフェクトの日!

家にいる予定なら、スタイリングもせず、オイリーな髪の毛をありのままに受け入れてOK。
1週間分の皮脂やスタイリング剤の汚れが蓄積していて、重たく感じるかもしれませんが、髪の毛をおろしていれば、根元を引っ張ることも、頭皮に負荷を加えることもありません。
もし、外出する予定があるなら、ベストな選択肢はポニーテール。
ポニーテールを高い位置に長時間固定できる従来よりも丈夫なヘアゴムを使うのがおすすめです。




湯より“水”シャン!


肌断食の元祖 宇津木先生によれば、「口に入れられないものは肌にもダメ!!」なのだそう。
お湯よりいいのが“水”シャン。
皮脂分泌が抑えられて、お湯よりもさらに頭皮のコンディションはよくなるそう。
毎日肌につけるものに意識を持っていれば気づくことが出来るでしょう。
あなたは、シャンプーを飲めますか? 飲めないでしょう。
その口に入れられないものを毎日頭皮につけて、毛穴から大量に吸収させているのです。
年間5ccのシャンプーを飲んでいるのと同じような状態です。
飲めないものを体内に取り入れていいことあるわけないんです。

「長年診ている患者様で、肌状態が横這いだったのがぐんと綺麗になったことが続いて、何をしたのか細かく聞いていくとシャンプーをやめた、と。シャンプーは減らした方が良いですよ、と伝えるけれど実行する人は少ない。でも、明らかに肌が良くなっている。昔から何もしない人の肌は綺麗と言われているけど正しいと思います。皆が皆、する必要はないのだけれど、どんな化粧品をつかってもダメな肌があります。そういう人は一刻も早くやめるべきです。自分の肌はきちんと自分で管理できるのがベスト。」


まとめ

今回の記事はお役に立ちましたでしょうか。

シャンプーが髪の健康によくないなんて、私は目から鱗でした。
髪は爪と似ていて、一回割れた爪が元に戻らないように、髪もいったん傷むとそこから綺麗になることはないんだとか。
髪を毎日洗わずに、洗う時は良いシャンプーをつかって頭皮でなく髪を洗うことが大切なようです。

シャンプーをやめると、髪が増える 抜け毛、薄毛、パサつきは“洗いすぎ"が原因だった! (ノンフィクション単行本)

筆者プロフィール

こらっと

大阪生まれ。団体職員兼ライターです。
平日はできる社畜としてまじめに勤務してます。
早いもので人生を四季に例えたら秋にかかる頃になり、経験値は高めと自負しています。
今まで培ったいきいき生きる術(すべ)をお伝えできれば幸いです。

お問合せはこちらで受け付けています。
info.koratwish@gmail.com


海外からの人材受け入れ団体職員として働いてます。
遡ると学生時代のアルバイトでアパレルショップの売り子から始まり、社会人となってから広告プロダクションでコピーライターとして働きました。
結婚・出産を経て、印刷会社のグラフィック作業員として入社。
社内異動により⇒画像・写真加工部⇒営業部(営業事務)⇒社内システム管理者と、いろんな部署を渡り歩きましたが、実母の介護のためフルタイムでは身動きが取れなくなり、パート雇用として人材受け入れ団体に時短勤務転職しました。

2019年実母が亡くなり、パートを続ける理由がなくなったため物足りなさを感じる毎日でしたが、年齢の壁など一顧だにせず(笑)再びフルタイムで働きたい!と就活し続けた結果、別の人材受け入れ団体に転職しました。
責任も増えましたが、やりがいも増えました。

デスクワーク経験が長く、Office関係の小ワザや裏ワザ、社会人としての経験を共有できれば幸いです。

家族構成は夫がひとり、子どもがひとり
キジ猫のオス、サバ猫のメスの5人家族です。

趣味は、読書、語学学習、ホームページ制作などなど
好奇心が芽生えたら、とにかく行動、なんでもやってみます。

猫のフォルムがとにかく大好きで、
神が創造した生物の中で一番の傑作だと思ってます。
ちなみに「こらっと(korat)」は
タイ王国のコラット地方を起源とする
幸福と繁栄をもたらす猫の総称です。




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似顔絵は、「似顔絵メーカー」で作成しました。