同窓会を「楽しみ」と思える方は、日頃から年齢よりも若く見られる機会が多いのではないでしょうか。
服装や髪形に気を配っていたり、日常的に自分のケアをしているという自負があるからかもしれません。
今回は実年齢より若く見える人にはどんな共通点があるのか探ってみたいと思います。
でも、太りやすい体質や汗っかきの体質、というのがあったとしても、若返りやすい体質というのはないわけです。
見た目を若く保とうとすると、やなり「何か」をしないと手に入れられないのです。
しかも、加齢と共に低下するのは見た目の若さだけではありません。
筋肉量が低下すれば基礎代謝が落ちますし、そうなれば脂肪は蓄積しやすくなり、いわゆる中年太りになってしまうわけです。
筋肉量が落ちるのは、エクササイズをしている、していないに限らないのです。
ストレスを感じたときに分泌されるコルチゾールというホルモンは筋肉を分解して糖に変えてしまう作用があるので、強いストレスにさらされていると、運動の習慣がある人でも筋肉量が落ちていく可能性があるのです。
それは、定期的な運動をしているタイプ(運動習慣はなくても、じっとしていられないアクティブなタイプ)と好奇心が旺盛で新しいことにも積極的にチャレンジするタイプの人です。
筋トレ、運動を定期的にする人はせっかくするなら効率よくやりたい、と思うものです。
なので食生活にも自然と気を遣うようになり、ストイックとまではならなくても、身体を動かす事によって不足しがちな栄養素、タンパク質への執着は強くなります。
もしも食事全般に気を遣わなかったとしても、運動による消費エネルギーが多い分、中年太りになるリスクは軽減されます。
一方で、デスクワーク中心で活動量が低い場合は年齢なりに目尻の皺は増えたとはいえ、それは許容範囲内に感じます。
でも、案外自分では気づいていないところに年齢以上にあなたを老けて見させているポイントがあるのです。
たとえば、パソコンに向かう背中はくるりと丸まっていて、肩も内側に入り気味、とか。
ベルトの上にはでっぷりとしたお腹が乗っかり、中年になった証明のような存在感、とか。
顔よりも、姿勢や体型で年齢以上に見られる雰囲気を醸し出していることがありますよね。
定期的な筋トレや運動をすることのメリットは、こうして加齢やストレスによって落ちてしまう筋肉量をキープしようと働きかけ、その材料となる栄養の不足を回避しやすくなることです。
今はコロナでなかなか体を動かす気にはなれない環境下ですが、普段の食生活においてタンパク質がメインのおかずを朝・昼・晩でそれぞれ1つずつカウントできるようになりましょう。
若かりしころに時間を巻き戻すことはできないけれど、これから先の時間の流れをスローにさせることはできます。
もうひとつ、見た目が若い人の共通点は“好奇心旺盛であること”です。
「よく行く店」「よく食べる料理」など常連や馴染みのあるものを好む傾向が強く、新しい物やことに対して抵抗感を抱いたことはありませんか。
外食に出かけた際に「何食べたい?」と聞かれたとき「焼肉」「寿司」ばかりがローテーションのように逡巡する方は要注意です。
好奇心旺盛に「今日は初めてのお店行ってみよう」「食べたことのない国の料理だからトライしてみよう」と意識的にいつもと違うチョイスをすることも大切です。
外回りの多い人であれば、紫外線、忙しくて外食やお弁当が多い人であれば食品添加物も日常的なものでしょう。
これらはいずれも体内で活性酸素を増やすといわれていますが、この活性酸素の作用で生じる有害な過酸化物によって老化が進行するといわれています。
普通に生活をしていれば体の中では活性酸素が増えるばかりなのにもかかわらず、過剰に発生すると、体を構成しているタンパク質やDNAなども酸化させて老化を促進させてしまうのです。
一方で私たちは、こうした活性酸素による酸化から身体を守る働きも同時に持ち合わせています。
それは抗酸化物質といわれるものですが、残念なことに抗酸化物質は加齢と共に減ってしまいます。
この活性酸素の処理をしてくれる抗酸化物質は、私たちは食べることで摂取できます。
ビタミンC、ビタミンE、β-カロテンは、特に抗酸化力が高いとされていますが、この抗酸化作用は、ビタミンCは体液中、ビタミンEとβ-カロテンは細胞膜でなど様々な働きをみせるので、何か特定の抗酸化作用があるものを摂ればよいのではなく、やはり多品種のものを食事から摂るのが一番と言えます。
食事がいつも同じローテーションだったり、常に肉中心、という食生活では補給がおいつきません。
毎朝、自宅で違う食品を摂る、というのは大変ですが、外食やお弁当を買う際には、いつもと違うものを選ぶように気を付ける、ということはできるはずです。
若く見えるために短期間で急激に痩せようとしたり、食事の量を極端に抑える必要はありません。
逆にこうした体重の落とし方は、筋肉量や基礎代謝を落とし、さらに見た目を老けさせるのです。
少し食事に気を付けると、自然と野菜の量も増えて体のラインがすっきりしてきます。
まとめ
お腹はいっぱいになってもいいのですが、いっぱいのなり方を工夫しなくてはなりません。
決して、炭水化物だけでお腹をいっぱいにしないでください。
いえいえ、ごはん、麺、パンを一切食べないで、という話ではありません。
たとえば、コンビニの買い物で300円で何を食べるのか、というとき、おにぎり2つを買うのではなく、ある日はおにぎりと野菜ジュース、ある日はおにぎりとレトルト惣菜という選択をしてください、ということです。
コロナ禍でリモートワークの普及により、人と会わずにできる仕事も増えたことと思います。
しかし顔を合わせないからといって、人と会えない自分、会わせたくない自分…というレベルまで気を緩める必要はありません。
日頃から自分をケアしているという自信は、少なからず、あなたの視線を引き上げ、イキイキとさせ、自然に見た目年齢を引き下げることにつながるのだと思います。