私もはっきりしないのですが、朝、目覚めた時になんとなくグーパーがやりにくい、指の曲げ伸ばしが固い感覚になり始めました。
日によってその症状を強く感じたり、あまり感じなかったりの差はありましたが、若い時は全くなかったので、これは加齢による症状なのでは?と思い、調べてみました。
すると、やはり年齢を加えた女性たちに多く出ることがわかりました。
今回は、朝起きた時に手がこわばる、指が曲がってきたような気がすると感じている中高年齢女性に向けてその原因と対策をお話ししようと思います。
主なものとして、関節リウマチや膠原(こうげん)病がありますが、特にリウマチは病気の初期に関節のこわばりが起こることで知られています。
また、パーキンソン病でも筋肉がこわばることがあります。
【手足のこわばりをともなう病気】
<関節リウマチ>
関節に慢性的な炎症が起こり、関節や関節内の骨に痛みや変形が生じる病気。
初期の症状は、微熱や身体のだるさ、食欲不振などから始まりますが、次第に関節のこわばりや腫れ、痛みの症状を感じるようになります。
特に寝起き時に手首や足首、指の付け根が自由に動かせず、しばらく時間を置くと少しずつ動くようになるのが特徴です。
<膠原(こうげん)病>
免疫異常の疾患で、関節、腎臓、粘膜、血管壁に起こります。
症状は人によって大きく異なるのが特徴で、関節の痛みのほかに、頬の紅斑、動悸、息切れ、発疹、口の中の潰瘍、関節炎、リンパの腫れなど多様です。
しかし発熱が続き、手足だけでなく全身の関節が痛んでこわばる症状が出るのも特徴です。
<ばね指症>
指を曲げるための腱が炎症を起こす病気です。
炎症した部分が腫れ、指が曲がったまま、動かなくなります。
手と指を酷使したり、関節リウマチなどが原因で起こります。
無理に指を伸ばすと痛みを感じ、ばねで弾かれたように元の状態に戻ってしまうため、ばね指と呼ばれています。
中年以降に家事等でよく手を使う主婦に多い病気です。
<パーキンソン病>
脳内神経伝達物質の一種であるドーパミンを放出する神経細胞が失われることで、ドーパミンが不足して起こると考えられています。
手足などの筋肉のこわばりと共に、手足の震え、動作の鈍化などが主な症状です。
顔の筋肉にこわばりが出ると無表情になる特徴もあります。
<線維筋痛症>
40〜50歳代の女性に多く発症します。
手足を中心とした全身のいろいろな筋肉にこわばり感や痛みが生じ、腱、靱帯などにも現れるのが特徴です。
疲労・倦怠感、睡眠障害なども伴いますが、通常の検査では何も異常がでないことが多く見つけにくい病気でもあります。
グーをするときに関節に痛みを感じたからです。
近くの病院を受診して血液検査をしたところリウマチではないとの診断。
医師が言うには、朝起きた時にこわばりがあってもずっと続くわけではないこと、関節の腫れ方がリウマチとは違うので「ヘバーデン結節」ですね、と言われました。
「ヘバーデン結節」とは、指の第1関節が変形し曲がってしまう原因不明の病気です。
この症状を発見したへバーデンの名にちなんで「ヘバーデン結節」と呼ばれています。
※ちなみに第二関節に症状が出ることは「ブシャール結節」と呼ばれます。
すべての人が強い変形になるとは限らない、人により差が大きいことで知られていて、私の場合は小指に出ました。
こわばりを感じ始めてから時々痛みを伴うようになり、第1関節が腫れて湾曲してきた気がして動きがスムーズにできなくなりました。
受診時に医師から、指をを気にして普段より触ったり、動かすことを避け、女性の更年期によくあること(まさしく私!)なので、更年期を過ぎても発症しなければ、新たに発症することはないらしいのですが、今症状が出ている変形は悪化することもありえると言われました。
ヘバーデン結節で病院を受診のはほとんどが女性。
しかし発症率に男女差はなく、男性も年を取ると発症するようです。
違いは、なぜか男性はあまり痛みを感じないので、病院に行かず放置している人が多いのだとか。
何故女性にだけ痛みが伴うか、不思議ですね。
しかし加齢という要素は間違いないことで、日常生活で年齢と共に身体が冷えたり疲労が蓄積することで、関節周囲の血流が滞り痛みやこわばりにつながるのだと考えられています。
もう一つは、身体の関節内にある骨と関節の間でクッションの役割をしている軟骨組織が加齢によってすり減る関節のの老化です。
骨と関節や関節周りの組織が変形していくことで痛みやこわばりが現れます。
対策として、予防という観点からは関節に負担のかかる作業を避けることや関節に負担をかけないようにテーピングをしておくことが良いそうです。
日常生活での指先への過度な負担が生じることは避けることが賢明です。
へバーデン結節は関節の摩耗が進行する病気なので一度発症すると進行を止めることはできませんが進行を防ぐグポイントがいくつかあります。
女性は早い人で30歳代後半から発生しますが、閉経前後にピークが来ることで、女性ホルモンとの関係の重要さがわかってきています。
女性ホルモンはとても大切なホルモンです、体内のカルシウムやマグネシウムなどのミネラルが不足した時に、自分の骨を削っても補おうとする作用(=異化作用)を防いでくれています。
つまり体内でこの異化作用が起きないようにすることが大切なわけです。
女性は閉経後、女性ホルモン自体が減少しており治療としての1つはこれを改善することです。
ポイントとしては
・カルシウム・マグネシウムをバランスよく十分摂取する
・女性ホルモンの代わりになるものを摂る
・上記をを含めた食生活改善
です。
食生活改善と簡単に言われても、カルシウム・マグネシウムをバランスよく十分摂取しながら、女性ホルモンの代わりになるものを摂るなんてどうしたらよいのかわかりません。
そこで、更年期女性のために開発された、更年期女性が不足する成分をまとめてくれたサプリがあることを知って飲み始めました。
大塚製薬から発売されている「エクオール」 は、女性ホルモンに似た働きをするため、減少していく女性ホルモンをカバーすることができます。
日本人の2人に1人が体内でエクオールを作ることができないのですが、このサプリは体質に関わらず直接エクオールそのものを摂取することができ、さらにラクトビオン酸を配合することでエクオールの生産力とカルシウムの吸収を高めます。
同時に、小林製薬から発売されている漢方系の 「ユービケア」 もいただくことにしました。
漢方薬は即効性はないけれど、ゆっくりと体質改善をしていくには良いと思ったからです。
まとめ
この病気は更年期以降の女性に多く見られるのですが、最近は都市部の若い女性にも同じ病気が増加しているのだとか。
生理がある年代で発症すると痛みだけがおこり、関節の変形はないのですが発症の原理は同じだそうです。
若くても指が痛い症状があるのなら注意が必要です。
手指の痛みは病院に行っても原因がわからず、「使い過ぎ」「年のせい」で片づけられてしまうことも多いのだそう。
「ヘバーデン結節」についてさらに知りたい方は、「ヘバーデン結節がよくわかる本」 をお勧めします。