いつもはゴ人生ロのびーんとしている我が家の猫ちゃんたちが野生の感覚を鋭く発揮するときがあります。
それは玄関を開けて外出しようとしたときや窓やベランダを開けて換気しようとするときです。
うっかりドアを開けた隙に足元からすり抜けていこうとしたり、洗濯物を干すときに気づかない間にベランダに出ていたり。
脱走まではいかなくても料理中に匂いに誘われシンク台に飛び乗ってコンロのそばに座って「危なーい」って経験ないですか。
猫ちゃんの好奇心はほんとどこまでも尽きないようです。
しかしながら脱走が万が一成功したとしても避妊と去勢をしてる飼い猫にとって、野生に戻って生きていくのはそう簡単な事ではありません。
飼い主の責任として、猫と人間が快適に家の中で過ごすために今までやってきたことを少しお話したいと思います。



なぜ、猫は脱走したいのか?

そもそも赤ちゃんの時から家で飼われているのに成猫になっても外への興味がなくならないのはなぜなのか不思議に思い調べてみました。
どうやら猫の脱走には3つのパターンがあるようです。

1.好奇心
猫は動物の中でも好奇心旺盛です。
窓の外に面白そうなものを見つけたら、近くに行きたい触りたいという気持ちが抑えられなくなるのは仕方のないことのようです。

2.発情期
去勢をしていないオス猫や避妊をしていないメス猫が発情期になるとパートナーを探すために脱走することがあります。
我が家の猫ちゃんたちは生後約1か月で去勢・避妊手術をしたのでこのパターンには当てはまりませんが、飼いネコちゃんの去勢・避妊手術をしていない飼い主さんは脱走防止だけでなく、病気の予防やストレス軽減という点から見ても手術することをお勧めします。
猫の去勢・避妊手術については後日くわしく書きたいと思っています。

3.ストレス
引越し先の環境が変わり見慣れない景色が目に入ってくる場合や、現在住んでいる環境にストレスを感じている場合に見慣れた場所に戻ろうとして脱走することがあります。
また地震で大きな音や震動に驚いて、その場から逃げ出してしまう可能性もあります。
私の飼っていた先代の猫は、1995年の阪神淡路大震災で被災した際に3日間行方不明になりました。
地震直後はどれだけ名前を読んでも返事がなく、倒れた家具の下敷きになって死んだのではないかと本当に心配しました。
タンスや冷蔵庫を起こすたびにペシャンコになった飼い猫が出てくるのではないかと、どれほどドキドキしたことでしょう。
実際は地震の衝撃のあまり押し入れの奥の隅っこに震えながら隠れていたようで、3日間の飲まず食わずに堪えられなくなったのでしょう、余震もまだ続いていましたが心細い声を出しながらひっそり出てきた時は、抱きしめちゃいました。





私の苦い経験

先代の猫を飼っているときは独り暮らしの狭いアパートだったので脱走予防は何もしませんでした。
4階に住んでいたのですが一度ベランダに干していた掛布団が風に揺れていたのが面白かったでしょう、夢中になってちょっかいを出しているうちに落ちてしまったことがあります。
私は部屋の中にいたのですが、猫の声が下から聞こえるのでベランダに出てみると、うちの子が見上げながら鳴いているではありませんか。
ダッシュで階下におり、すぐに抱えて部屋に戻りましたが、しばらくたっても動く気配がないので内臓を痛めたか、骨折したかもしれないと急遽動物病院へつれていくことにしました。
幸い軽い捻挫だけで済みましたが、この事件をきっかけに猫は何をするかわからないと、本当に冷や汗をかきました。
網戸や窓に「ロック」や「ストッパー」を付けて猫が開けられないようにするのはもちろん、結婚して娘が生まれた後は、赤ちゃん用の侵入防止柵が役に立ちました。
9年前に先代猫がなくなり現在の2匹を迎えましたが、メス猫が半年ほどたったときに窓から脱走する事件がおきました。
いつもは必ず施錠しているのですが、当時家の外壁リフォーム工事をしており換気のために窓を開けた隙に移動式の足場を伝ってお隣さんのベランダまで行ってしまったようです。
私よりも当時小学生だった娘の方が動揺し、脱走したメス猫もベランダで動けなくなっていました。
娘が勇気を出して窓から足場に出てメス猫を連れ戻しましたが、私は娘が落下しないか心配で足場に出ている間は生きた心地がしませんでした。
オス猫の方もやんちゃなもので、ベランダで洗濯ものを干しているときや取り込んでいるとき網戸を開けてベランダに出てしまいます。
キジトラ模様は夜ベランダに出てしまうと暗闇に溶け込んで姿が見えなくなっちゃうんですよ。
何度もベランダに出したまま施錠してしまいあとで外から「ギャン鳴き」されて気づくことが続きました。




猫には遊びでも本当に危険


愛猫が外に出て行っちゃうは仕方のないことという考えはよくないです。
去勢・避妊手術をして家飼いになった猫は二度と野生に戻ることはできません。
でも猫ちゃんは関係なく外の世界への好奇心を行動で示します。
最初は猫も外の世界を恐れつつ冒険心で脱走するので簡単に連れ戻せますが、だんだん連れ戻されることを悟るようになりいつの間にかとんでもない勢いで逃げ回るようになります。
こちらもいつものように捕まえられなくて、本当に何処かへ行ってしまうことになるのです。
脱走される前に、脱走の恐ろしさをしっかりと認識することが必要です。
「もう二度と会えないかもしれない」という冷や汗ものの最悪の事態になる前に、飼い主にとっても猫ちゃんにとっても最良の方法を選んであげてください。
脅かすようで申し訳ないのですが、初めての脱走が永遠の別れになるかもしれないのです。

あなたの愛猫は今、そばにいますか?
ちゃんと家の中の安全なところにいますか?
あなたの気気づかないうちに外に出てしまっていませんか?




安全安心に暮らすために

もちろん自分の家にあったガードを自作できれば一番良いのですが、DYIなど一切経験のない私に作れる自信はなく、また時間もありません。
何か良い方法はないものかと考えあぐねていた時に、娘が【にゃんがーど】 を見つけてきました。
猫が通れなくなる柵で、木の素材からは木材のよい香りがして見た目も本当にスタイリッシュで素敵です。
サイズは一つひとつオーダーのため頼まれた家々のサイズにぴったり合ったものが届きますし、取り付けも難しくありません。
届くまで少し時間はかかりますが、お願いして本当に正解でした。
はめ込み式なので賃貸住まいの方でも問題なく設置が可能なのもうれしいところです。



まとめ

猫を家族と考えて本当に大切にして一緒に暮らしていきたいと考えているにも関わらず、脱走対策が出来ず、どうしていいのかわからない。
一度の脱走が猫にとって非常に危険なものになる可能性があると分かっていてもどう対策したらよいのか。
猫の一生を守りたいけどこのままでは守り切れないんじゃないか。
私と同じような不安を抱えている飼い主さんがおられると思います。
誰にでも不注意は起こり得るもの。
どんなに注意していても起こる時には起きてしまうもの。
ある日突然愛猫がいなくなってしまうことがないように、ずっと元気に仲良く暮らしていくために、備えあれば患いなしの猫ちゃんガード対策をぜひしてくださいね。

筆者プロフィール

こらっと

大阪生まれ。団体職員兼ライターです。
平日は年季の入った社会人としてまじめに勤務してます。
早いもので人生を四季に例えたら秋にかかる頃になり、経験値は高めと自負しています。
このブログがいきいき生きる処方へのきっかけになれば幸いです。

お問合せはこちらで受け付けています。
info.koratwish@gmail.com


海外からの人材受け入れ団体職員として働いてます。
遡ると学生時代のアルバイトでアパレルショップの売り子から始まり、社会人となってから広告プロダクションでコピーライターとして働きました。
結婚・出産を経て、印刷会社のグラフィック作業員として入社。
社内異動により⇒画像・写真加工部⇒営業部(営業事務)⇒社内システム管理者と、いろんな部署を渡り歩きましたが、実母の介護のためフルタイムでは身動きが取れなくなり、パート雇用として人材受け入れ団体に時短勤務転職しました。

2019年実母が亡くなり、パートを続ける理由がなくなったため物足りなさを感じる毎日でしたが、年齢の壁など一顧だにせず(笑)再びフルタイムで働きたい!と就活し続けた結果、別の人材受け入れ団体に転職しました。
責任も増えましたが、やりがいも増えました。

デスクワーク経験が長く、Office関係の小ワザや裏ワザ、社会人としての経験を共有できれば幸いです。

家族構成は夫がひとり、子どもがひとり
キジ猫のオス、サバ猫のメスの5人家族です。

趣味は、読書、語学学習、ホームページ制作などなど
好奇心が芽生えたら、とにかく行動、なんでもやってみます。

猫のフォルムがとにかく大好きで、
神が創造した生物の中で一番の傑作だと思ってます。
ちなみに「こらっと(korat)」は
タイ王国のコラット地方を起源とする
幸福と繁栄をもたらす猫の総称です。




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似顔絵は、「似顔絵メーカー」で作成しました。